本:「ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?」。尾原さんの、グーグル、アップル、フェイスブックの解説がキレキレ

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この本の著者の尾原 和啓さんと初めて会ったのは、まだフィーチャフォンが会ったころ。つまり、2009年だっただろうか。ちょうどその頃は、iモードの話などを教えていただいたのですが、その時から、この人はキレキレだと思っていました。

そして、その尾原さんが「ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?」という本を出版されたので、楽しく読むことにしました。

まず、この本では「プラットフォーム」というインターネットのサービスの概念の定義を行います。たとえば、グーグルの検索サービスは、実は誰からもアクセスされなくなると、いくらその検索サービスの質が良くても、価値がなくなります。これは、今までの「モノ」の価値とは大きくことなります。尾原さんは、この「プラットフォーム」の説明を丁寧に行います。

ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか? ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか?

そして、私が一番楽しく読み進んだのは第2章のプラットフォームの「共有価値観」--グーグル、アップル、フェイスブックを根本から読み解く です。グーグルの価値観とアップルの価値観は、大きく異なる説明の部分は、なんとなく感じていたことを、明確な言葉で記述しています。非常に、頭がすっきりします。キレキレです。

また第5章には、日本の企業「リークルート、iモード(NTT DoCoMo)、楽天」の哲学や、基本的な考え方が整理されています。ここは本人の経験も含まれています。

このように、この本はタイトルの「プラットフォーム」という無機質な言葉とは反対に、企業や、人と人の関係などが、最新事例とともに多く語られており、非常に刺激的な内容になっています。これから、企業に入る人や、企業を起こそうと思っている人は、大変参考になるのではないでしょうか。

本の詳細:

ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか?
(NHK出版新書 463) 新書 – 2015/6/9
尾原 和啓 (著)

DECODED FASHION TOKYO SUMMIT 2015に参加しています。

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今日、2015年7月9日に、日本では1回目のDECODED FASHIONというカンファレンスに参加しています。

DECODED FASHION TOKYO SUMMIT 2015 DECODED FASHION TOKYO SUMMIT 2015

このDECODED FASHION TOKYO SUMMITは、ファッション・ビジネスにまつわる会話を中心に、ファッション×テクノロジーというを軸に会話が続きます。

現在のファッション・ブランドのSNSが普及し、Digital Marketingを活用したビジネスの方法。ファッション×スタートアップというセッションもあります。

内容としては、Brand Communicationという部分では、ファッションというカテゴリーでも、他の分野と同じ話をしています。ただ、大きな期待値があるのでは、ファッションが、クリエーターが多く活躍しており、ゆえに常にInnovationが起きる。なので、Innovationの速度は大変早い可能性があります。

このDECODED FASHION、日本での開催は、コンデナスト・ジャパンが行っているのも興味深いところです。そしてなんと、東京雨いかんクラブの会場は満員です。つまり、このような会話にニーズも高いようです。

以前、もっと高次元の話をここで書きました。「まだInternetの活用などと言っている場合ではない。科学技術の進化そのものを理解しないと、ビジネスできない。」これからは、テクノロジーを使って、Webサイトを使ってコミュニケーションをすることに加えて、自分たちのビジネスに技術の活用を真剣に考える時期なのです。

  • Technology X Food
  • Technology X Health
  • Technology X Music
  • Technology X Beauty Care

さまざまな可能性があるのでしょう。そして、様々なアイディアが生まれるのでしょう。

このようなアイディアどうやって考えるか、作るか?方法は簡単です。

  • 異業種・異カテゴリーと組む
  • やりたい人を見つけて、任せる

ちょうど、ここに「Startup再考。FordもStartupだった!」を書きました。トーマス・エジソンの部下のヘンリー・フォードが、発電機のエンジンの技術を使って、車を作りたいと言った。だから、エジソンは許可した。そんなシンプルな話のです。

今も、Decoded Fasionの会場で、いや・フォン NORMALの話を聞いています。マンハッタンで、個人ごとにカスタマイズしたイヤフォン7を作るのです。これも、Innovationでしょう。マンハッタンに工場をつくるなんて。でも、、下のVideoを見てください。欲しくなる人いるのでは。

DECODED FASHIONは、もっと技術サイトのメンバーが参加できるカンファレンスです。そして、FASHIONに関連のある事業を行っている事業者はもっと参加すべきカンファレンスでした。とても、刺激の多いカンファレンスです。

そして、最後にこのコンテンツを支えているStylusについても少し触れましょう。イギリスに本社のあるStylusは、Innovationを、生活者の行動や、生活者のニーズ予測から、支援してくれる会社です。そのコンテンツは、技術サイドから整理されるInnovationの情報と大きくことなります。このサイトも、まだあまり日本人には知られていないので、チェックしてみては如何でしょうか。

Startup再考。Fordも昔はStartupだった。マンハッタンから馬糞問題を救ったのは?

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皆さんは、アメリカ・ニューヨークのマンハッタンを訪問したことがあるだろうか?

Manhattan

Manhattan

このマンハッタンを巡って、面白い会議が、1898年に開かれた。それは、ニューヨークで開催された、第1回国際都市開発会議である(参照:From Horse Power to Horsepower)。この会議で議論されたのは、建築でも土地利用でも、経済成長でもなく、「馬糞」の問題であった。

当時のマンハッタンでは、交通手段は馬車であった。栄えていた都市には多くの馬車が行きかう。その馬糞が議論の対象になったのである。事実、1894年のロンドンの新聞では、「1950年には、街のすべての通りが、約3メートルの馬糞で一杯になる」と書かれている。当時、都市の発展、人の移動、それに伴う馬糞の問題は、大きな都市問題だったのであろう。都市開発会議ではこの馬糞の問題を真剣に議論したのだ。

From Horse Power to Horsepower From Horse Power to Horsepower

ところが、この話と全く関係なく、エジソン照明会社(Edison Illuminating Company)の技術者である、ヘンリー・フォード(Henry Ford)が、発電用のエンジンを使って車の発明を行う。技術的は、エジソンの会社にある発電機を使って、車を作ったのであり、現代風に言えば、Mash Upである。

Henry Ford Henry Ford

このように考えると、Fordは、まさにStartUpであり、後に成功した企業になる。そして、このFordの車がマンハッタンの馬糞問題を解決したのである。

少し整理しよう。都市計画の会議では、「現在のデータ」と「現状」から「現在の問題」を解決しようと知恵を絞った。そして、それと無関係に一人のエンジニアが、全く異なる方法で、「問題」を解決した。いや、きっと「現在の問題」に興味があったのではなく、Innovationに興味があり、結果「問題」を解決したということだろう。

私が、最近Startupの勉強をしている一つの理由がここにある。今は、まさにInnovationが生まれやすい時代である。また、このままでは解決できない問題も多く存在していそうでもある。たとえば、このBlogに、「まだInternetの活用などと言っている場合ではない。科学技術の進化そのものを理解しないと、ビジネスできない。」という記事を書いたのは、多くのInnovationが生まれやすい時代の一つの私なりの理解でもある。まだ、今年参加した、SxSWは、まさにInnovationから多くのStartupが生まれていることを説明している。

私たち、特に大企業にいる人は、実は「第1回国際都市計画会議」のようなことを行っていないだろうか。「現在のデータ」「現状」「現在の問題」の組み合わせを議論することは重要だが、時に視点を広げることも重要なのではないだろうか。私自身も、Startupについては、いろいろな機会を使って、勉強したり、直接話したりしている。→ad tech Internationalで、スタートアップのセッションに出てみよう。

FordのようなStartupを見つけ、一緒に問題解決すること。このようなことを、現在も行えるだろうし、行うべきなのであろう。

そのためには、まずStartupを理解すること。それが、まず必要なのではないだろうか。

英語が仕事の言葉と心得よ

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まだ、東京は梅雨が続いていますね。なぜか、雨や曇りの日は、楽しいことよりも、いろいろ別なことを考えるわけで。

海外の旅行客が増えましたね。

そして、なぜか今年多く聞かれる単語”インバウンド・マーケティング”。この言葉にまずうんざりしています。ここでの、インバウンド・マーケティングとは、訪日観光客向けのマーケティングのことです。英語での、inbound marketingとは、似て非なるものです。

この訪日インバウンド・マーケティングですが、みなさんが何か急に蜂の巣を突いたように話題にしていますが、私は2012年に「勘から客観判断へ、激変するマーケティングの世界」という記事の中で、観光客・在日外国人の話を書きました。ところが、実”感”があった今年に、突然、訪日inbound marketingについて、話題になってきました。

そして、今回もまたマーケッターの多くは「勘」で、とても増えた!とかいうわけです。世界各国、地域への外国人訪問者数 世界各国、地域への外国人訪問者数

実は、まだまだ日本への観光客は少なく、世界で27位なのです。このことは、今年のJAGATの「Page2015」というカンファレンスでお話ししました。フランスには8000万人を超える観光客が訪問しているのです。フランスの人口が6000万人で、それを超える数の訪問者があるわけです。このような状況の旅行者向けのマーケティングを、日本で考えられるのでしょうか?

つまり、私たちが海外に行かなくても、英語は重要なわけで。

さて、前置きが長くなりました。今日は英語の話です。以前の私たちの英語を使うシーンといえば、海外に出かける時、というのが主でした。そして、英語の必要な会社は、海外本社、または海外での事業比率が高い会社ということだったと思います。

しかし、今日ここでお伝えしたいのは、海外本社でなくても、海外進出しなくても、英語は国際的な共通言語であると、日本人は意識しないといけないということです。その一つの理由として、上に示す、人の移動について触れたかったのです。

これからは、自分のオフィスに海外出身の方が増えるでしょう。国内で仕事をしていても、海外のパートナーと仕事をすることもあるでしょう。そう考えると、英語はビジネスの共通言語なのです。

大学の授業では、問題なく英語を使っています。

私が、東大で授業をしている時のエピソードを話しましょう。私が教えている東京大学大学院数理科学研究科には、多くの海外出身の大学院生がいます。なので、セミナーに一人でも海外出身の院生がいれば、私は当然英語で話します。つまり、私の講義は授業が始まる直前まで、日本語か英語か決まっていません。事前にPower Pointで授業の準備をすることが多いのですが、海外の院生がいる時は、すべて黒板に英語で書くことになります。でも、このことは今の学生にとっても当たり前のことになっていて、院生同士の会話も、日本語・英語、最近では中国語も飛び交います。今の大学生・院生はこのようなことを何も問題なく行えているようです。

さて、自分たちの話に戻り、ビジネスでは、活動を一人で行うことは少なく、チームで行うものが多いはずです。チーム構成は、最適なメンバーで行うのがBestです。その時に、あなたのチームが、単に「言語」という壁で、最適にならなかったとしたら、問題ではないでしょうか?

なので、私自身も英語の勉強をして、ビジネスで「共通言語」の英語を使えるように勉強しているのです。別に、海外の会社に入りたい、海外で仕事がしたいというよりは、海外のメンバーも入れる最高のチームで仕事がしたいから勉強しているのです。

Let’s try @ad tech Tokyo International

Garr Reynods Garr Reynods

そんな中、ad tech Tokyo Internationalが、7/15と7/16に、東京ミッドタウンで展開されます。全セッション英語です。そして、今まで参加していなかった在日の海外のマーケティング関係者も多く集まります。ぜひ、参加して会場で英語でのビジネス・トレーニングをしてみては如何でしょうか?「プレゼンテーションZen」の著者、Garr Reynoldsさんのセッションもあります。

Learn English form now !

そして、最後に私が行った英語のトレーニング方法を少し書いてみます。

まずは、会話をたくさん聞く。

日本人は読み書きは授業で多くの時間を使って教わっています。しかし、会話の時間が少ないのです。そこで私が使ったのは、PodCastや、英語のInternet Radioです。DVDを3回見る(英語+日本語字幕→英語+英語字幕→英語音声のみ)というのもお勧めですが、かなりこれは時間が消費されます。

私は通勤中に、好きなPod Castを聞いています。たとえば、

などです。好きなジャンルの会話は、きっ知っている単語も推測力もあるので、早く慣れると思います。

次に、海外の友達とは英語で話す。

耳に入ったフレーズを、相手に話すことで、覚えることもできます。そして何より、「英語で話すのが恥ずかしい」という気持ちが薄れることでしょう。これは、もう行うのみです。

さぁ、英語が仕事の言葉。英語がビジネスでの標準言語だと思って、頑張りましょう。その活動自身が、日本の経済活動をより強くすると思います。

まだInternetの活用などと言っている場合ではない。科学技術の進化そのものを理解しないと、ビジネスできない。

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2014年10月8日から10日に、虎ノ門ヒルズで、Innovation City Forumというカンファレンスがあり、私のラッキーなことに参加することができた。

その中で、10月9日の、伊藤譲一さんの講演が非常に刺激的だったので、少し遅くなったがレポートしよう。講演の内容は、すでにサイトにて公開されているので、興味のある人は、以下をご覧いただきたい。

まずは、Internet登場前と、登場後の認識を再確認である。Before InternetとAfter Internet。そして、現在はAfter Internet=AIの時代であり、Internetを利用しないことは考えられないことを指摘している。

BIの時代に、何か新しいサービスをしようとしてきたときには、自分でハードもソフトも用意するために、大きな導入費用が必要でした。

しかし、現在のAIの時代では、ハードもソフトもネットを使って、安く効率よく調達できるようになりました。そして、ムーアの法則に合わせて、コンピューターの費用はどんどん安くなっています。

以前のビジネスでの優位性は、資金調達でした。しかし、資金調達の意味が薄くなってきた今、ますますアイディアが重要です。

そして、私がおどいた事例の一つは、サムスンの「Techwin Pick and Place Machine」です。これは、電子基板の自動工作機です。これが、あれば、好きな回路を、自分の部屋で大量に作れるわけです。もう、以下のVideoを見ると笑うしかないです。

これが、1億以下で買えるわけです。つまり、まぁ、クラウド・ファンディングして少しお金を集めたら、自宅の部屋が電子基板制作工場に早変わりです。そう、このようにモジュール化されている電子事業は、どんどん誰でも制作できる環境に移行しているのでしょう。むしろ、「何を作るか」が重要です。そして、大量生産という言葉にも意味はなくなりつつあるのです。

次に驚いた事例は、「遺伝子研究」のイノベーションです。今までは、DNAの分析などにコンピューターを使った事例は知られていましたが、Desktop 遺伝子工作ができるようになってしまったそうです。「DIY BIO」という団体が出来ていますし、日本でもバイオハックというサイトが立ち上がっています。なんと、オライリーからは、「Illustrated Guide to Home Biology Experiments: All Lab, No Lecture」という本も出版されています。

このような、生物・遺伝子工学の進化は、私たちの周りにある、素材の開発やヘルスケアーの進化に大きな変化をもたらすはずです。

この変化は、まさにコンピューター発生時のシリンコンバレーでのガレッジの工房を思い出させます。まさに、ガレッジの研究が、コンピューターから、生物・遺伝子の領域に移行し始めたのでしょう。

このように、今回のInnovation City Forumでは、科学技術の進化が、これから私たちの生活やビジネスを大きく変化させるのだと、実感しました。

これからは、科学技術の進化の伝播と開発は、Internetを使い情報の交換と協働作業が大幅に改善されるために、今まで以上に速く進むでしょう。ビジネスを企画する人は、まさにこの流れに遅れてはいけないのでしょう。いまだに、Internetがわからないと言っているのは、明らかに1世代遅れていることを認識しないといけないのでしょう。

Innovationについて、少しでも理解したい人は、StartUpコミュニティーに飛び込んで見るのも良いのではないでしょうか?12月にも、Innovation Weekendというイベントがあり、私も参加します。

実は、このフォーラムの参加後、これにInspireされ、もう一度Maker: マインドを取り戻すために、Raspberry 工作などしているわけです。現在、我が家にはRaspberryが2台。1台は工作用。一台は、XBMCマシーンとして、テレビにつなぎ、様々なコンテンツをテレビで見る、いわゆるお手製のAppleTV見たくなっています。

ad tech New York 2014に参加した。日本のマーケティング負けていない。でも、マーケティングが….

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マーケティング国際カンファレンスad tech New York 2014に参加した。今、この記事は、その帰りの飛行機の搭乗前に書いている。新鮮な記憶のうちに、感じたことを整理したいからだ。

ad tech

ad tech

このad techが何かという説明は、ここではしない。多くのこの記事を読んでくださっている方には、ad tech Tokyoや、今年から始まるad tech 関西は、すでに知られているだろう。なので、今回のコンテンツの概要から話そう。

Key Note にInnovationのコンテンツが登場した

そう、ad tech New Yorkのスタートは、”Not Impossible – How Brands will Change the World with Mick Ebeling”である。TEDxのスピーチで、すでに多くの読者の方が、Mick Ebelingのことは知っているだろう。

彼の、Not Impposible Labsは、マーケッターではない。むしろ、Makerであり、Innovatorである。その彼が、

Commit
Then figure it out
やることを約束し、それからやり方を考えよう

と話しかえるのである。やれるかどうかではなく、やるのである。これは、今のマーケッターの考えとは違うのかもしれない。そして、最後に、

Help One. Help Many.
Who is Your One?

と締めくくる。マスマーケティングと、Brandをマーケッターが定義するやり方のアンチ・テーゼに聞こえる。

このセッションを、最初に持ってきたのは、ad techとしてのあるメッセージがあるのであろう。私は、いろいろなことをInspireされた。

  • 大企業から、Maker/Creator/Innovator へのPower Shift
  • 今までのビジネスの方法から、新しい方法への移行
  • マーケッターにより求められる創造力の必要性

などである。

今回の、EyeWriterにしても、後半に話す、Project Danielにしても、大資本を必要としていないし、やりながら創るし、ガレージ風なところできちんとした製品を作っている。まさに、30年前にパソコンを作っていた、シリコンバレーのカルチャーが、パソコンだけでなく、通常のものを、コンピューターを使うことにより可能になったのです。この本質は、とても重要だ。つまり、今までの大企業の、大資本、人口集約型のビジネスの方法は、不要なのである。むしろ、やりたいこと、やるべきことを探し、その解決法を考えることが重要なのである。

これを、マーケティングに置き換えると、今までの方法をきちんと見つめなおし、その商品・サービスを求めている人、その商品・サービスで助かる人に、何ができるかを考えるべきだということなのだろう。

Internetの登場から、20年。きちんと、ネット/コンピューターを使って、ビジネスを再編すること。このことが、重要だ!Webを使うこと、そんなマーケティング・コミュニケーションを考えることなど、ちっぽけな話だし、意味がないのかもしれない。

コンテンツは、スピーカーも含め、日米に差はない

以前は、ad tech New Yorkで聞いたことが、その後のad tech Tokyoでしばらく後に語られる。そんな、アメリカの先行感があったが、今年はあまりない。依然として、CMO不在の日本に対して、すでに、CMTO(chief marketing technology officer)に進化し始める問題はある。これは、でも現場のマーケッターは無実であり、経営者が有罪なので、議論の対象外だろう。

その意味では、今年はコンテンツにも、スピーカーにも差はないとおもった。

むしろ、重要なことは、デジタルの進化は、もうマーケッターには理解・実行不可能な領域になったことかもしれない。まだ、今年もSNSの話をしている。透明性の高い投稿は?エンゲージメント係数が? データ分析の興味はあるが、具体的な解決策ははなさない。

実は、マーケティングの領域はすでに総合学問/科学の領域になり、旧来の狭義のマーケッターだけでは、やりこなせないのだと思う。この読者の中に、自分でHTMLを書いて、サーバーを作って、データ・ベースで分析できる人がひるだろうか。自慢ではないが、私はできる。でも、多くのマーケッターはそれは誰かがやるものだと言う。では、そのメンバーは、マーケティング部門にいるだろうか?きっといない。それでは、今のDigital Marketingは、行えない。自分だけでは無理だと自覚して、早くさまざまな専門家を巻き込むべきだ。

ロケットは物理学者だけは飛ばしていない。高度な数値計算者、それを高速計算する情報処理の専門家、そして有人飛行の時には、生物・医学の専門家。帰ってきたロケットについては、地球にない物質を運んでいないか確認する、化学者などの協力のもとに、ロケットは飛ぶ。

マーケッターは、早くマーケティングの管制官になり、それぞれの専門領域を、専門家に手伝ってもらうべきだ。

今、ad techが進化していない。Digital Marketingが進化していないと他人事で批判するのは気持ち良いが、じつはそれは、マーケティングの非力さを認めることになる。「まず、マーケティングを進化させる。そのために何をするか=Commit:Then figure it out」だ!

カンファレンスに計画的に参加しているか

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このBlogや、SNSネットワークを参照してくださっている方の多くは、マーケティングや、Digitalに興味ある方だと思う。それは、とても有難いことであり、本当に感謝の気持ちで一杯である。こんな数学者でも、マーケティングやDigitalに少しでも貢献や、期待値を持たれているだけでも本当に嬉しい。

そして、今年もad tech Tokyoの季節がやってきた。今年は、光栄なことに2つのセッションで、モデレーションをさせて頂く。このようなカンファレンスに参加することは、私のアイディアの整理や、多くのアドバイスを頂けるので、非常に意味のあるものだと思っています。いわゆる、会社の仕事のための、準備としては、重要なものである。会社の仕事が収穫だとすれば、このようなカンファレンスに出ることは、田・畑を耕す意味があるのであろう。

Brand Summit Asiaで、パネルに参加した時の様子。いつものように、緑が私。

Brand Summit Asiaで、パネルに参加した時の様子。いつものように、緑が私。

ところで、皆さんはこのようなカンファレンスにいくつ参加しているだろう。また、自分の力の向上のためにどの程度、計画を立てているだろうか。ここに、このBlogの読者に協力を頂いた、カンファレンスの認知と参加のデータがある。

カンファレンスの認知と参加

カンファレンスの認知と参加

見ればはっきりしているが、参加が少ない。理由はいくつかあるだろう、開催地が日本ではない、参加費が高いなどなど。いや、ちょっと待ってほしい、あなたは、カンファレンスを知っている。そのカンファレンスを知っているメンバーがほかに沢山いるだろうか、その組織の中に。そして、そのカンファレンスに興味があるから、認知しているのであるとしたら、カンファレンスは仕事に近い領域のはずだ。

私は、以下の2つの理由で、カンファレンスには計画的に、そしてもっと行くべきだと思う。

一つ目は、自分の基礎体力強化のためだ。会社や組織に、あなたの力を提供したとしたならば、次の力を得るために、もう一度体力をつけるために、カンファレンスに出て、体力を養うべきだ。日本の会社・従業員は、あまりにも自分の強化のために、もっと組織に教育の機会を得られように努力すべきだし、経営者はそれこそが大きな従業員のつなぎとめの方法だと理解してほしい。

二つ目は、あなたが知っているカンファレンスは、あなたが行き、企業に意味があるかどうかも含めて、確認すべきだ。意味があれば、他のメンバーに推奨し、無駄であれば明確に無駄だとレポートすれば良い。これは、企業活動において、外部の知識・知恵を取り込むためには、重要なことだ。

もう一つだけ、別な、そして邪悪な理由を付け加えよう。あなたは、自分の会社で、」自分の机で仕事をしていることで、大きな成長を遂げただろうか。そして、その成長はその領域のTop Classの成長だっただろうか。

ad tech Tokyoでは、多くのマーケッターがあつまり、変革しないといけないマーケティングについて、多くの議論が行われるだろう。そして、たくさん得るものもあると思う。

カンファレンス参加後、ad tech Tokyoで得られたことを、もっと多くの領域で得るためにはどうしたら良いか、考えてほしい。

私の意見は、「自分を枯らしたくないのであれば、常に田畑を耕すことであり、そのために、カンファレンスの参加は重要な手段である。」

 

ルクセンブルグ大公国は、ICT先進国だった

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久しぶりのBlog更新です。というのも、この出張を行っているProject.の設計や、気が付けば、なぜか毎週1回程度の講演などがかさなり、週末はいつもrefreshに必要だったからですね。すみません。

さて、その今回の出張では、ドイツからイギリスに行く途中で、ルクセンブルグ大公国に立ち寄りました。それどこという人も多いので、地理的な説明から。

ルクセンブルグ大公国の場所

ルクセンブルグ大公国の場所

はい、このように、ドイツ・フランス・ベルギーに囲まれた場所です。そして、これが現在、ECになり、大きな意味を持ち始めています。私も、今回はフランクフルトから、飛行機で首都ルクセンブルクに移動しましたが、

luxair

luxair

この飛行機で、45分で到着です。フランス・パリには電車で。そして、事実ルクセンブルグに国境を越えて、通勤する人が相当数いる国です。あ、人口は50万人の国なんです。

地図を見てもわかるように、小さな国です。なのに、この国にある、Data Centerの数はとてつもなく多い。

ルクセンブルグのData Center

ルクセンブルグのData Center

なんと、現在19箇所もあります。そして、どんどんData Centerは増えたり、古いものが新しくなったりしています。これは、国家レベルで行われているProjectなのです。今回も、LUXINNOVATIONという組織の方にお会いしました。日本でいうと官庁の外郭団体にあたるのでしょう。彼らから、直接これらを説明して頂きました。そして、ここにこの国のある場所のメリットが再度生きてきます。

ルクセンブルクのネットワークの遅延

ルクセンブルクのネットワークの遅延

このように、ルクセンブルグの近隣の諸国のとの回線遅延が本当に少ないのです。このことは、ICT領域で伸びている、ECやゲーム業界にとっては、Qualityやサービスの維持に重要なポイントなのです。そして、さらにこの国の電気代も安く、結果Data Centerの使用料金も安くなっています。

これらの、条件から実に多くのICT企業がこの国に存在しています。

ルクセンブルグでOperationしている企業

ルクセンブルグでOperationしている企業

皆さんの知っている企業が多いですね。なんと楽天もここにOfficeがあります。これらの回線・データセンターを活用したいために多くの企業がここにいるのです。人口50万人の国に。つまり、現在はICT領域の労働者の比率が高くなっています。このことも、働いている人に取り、情報交換の容易さにつながり良いのでしょう。

実はさらにこの国は法人税が安いのです。

ルクセンブルクの法人税の他国との比較

ルクセンブルクの法人税の他国との比較

この税金の率の低さもあり、多くの企業が進出しています。そして、多くのStartupもこの国で活動しています。

このことが日本であまり認知されていないことはLUXINNOVATIONの方たちも十分認識されており、いつもで相談してくれれば、駐日大使やこちらに来れば大臣とのMeetingを設定するとまで、お話してくれていました。

やはりこのように来て、短い時間でも話をすることにより、見えてくるものは多いと再認識しました。

ちなみに、阪急交通社のWebにルクセンブルクの市街の説明のページがありますが、このBlogを書いている時点では、だれもFacebookなどSNSに引用していないみたいです。

ちなみに、本当に素敵な街なので働きやすそうですし、昨日も有職を食べましたが、ドイツ、ベルギーも近く、私にとってはビールも多く、そしてさまざま料理が食べられますね。昨日の夕食は、チーズフォンデュと豚肉のポトフでした。

チーズフォンデュ

チーズフォンデュ

最新デジタルを使った、産業革命

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Digital技術は、やはり産業を変えている。正しくは、進化させている。しかし、その領域の既存の事業者からすると、異業種参入の大きな、革命に感じる。

Mink

Mink

2014年の5/5~5/7に開催されていた、Disrupt NY 2014で発表された、Minkは、化粧品業界の常識を大きく覆す、異業種参入だ。この記事にプレゼンテーションVideoがあるが、プリンターで化粧品を作ってしまうというものである。今までは、化粧品といえば、ある量の混合タンクや、プレスの機械など、いくつもの工場の装置が必要だった。それが、プリンターだけで良いのである。

既存、化粧品事業者からすると、異業種参入という言葉を使うが、実は化粧品を誰でも作れる時代になり、本当に作りたい人に、権利が移動したとも考えられる。今までは、”作れるという権利”が大きな既得権益だったのが、”作りたいという意思”に負ける時代になったのである。

これは、Digital技術により、プロセスをシンプルに、モジュール化することからきているのかもしれない。

Google Shopping Express

Google Shopping Express

そして、もう一つの最近の異業種参入は、GoogleのShopping Expressである。これは、商品をお店から、自分の好きな場所まで、商品を即日届けれくれるというサービスである。Googleお得意のデータ整理、検索の副産物である。体験記事は、Gizmodeにあるが、これは、EC専業事業主からすると異業種の参入に見えるだろう。しかし、既存のお店からすると意外な助け人かもしれない。

 

http://www.youtube.com/watch?v=23xQMVg7NgY

Digitalでは、Dataを上手に扱うと、新しいビジネスが生まれることからきているサービスだろう。

この2つの例からも、Digitalの本質を考えると、新しいビジネスも生まれるし、逆に既存の事業者にとっては、大きな競合の登場になるだろう。

今、マーケッターが考えないといけないことの中に、Digital Marketingに加え、Digitalを活用した事業そのものがあることを忘れてはいけないだろう。

 

Innovation Weekend 2014スタート

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将来有望な創業間もないベンチャー企業と投資家を中心とした支援者を結びつけることにより、シードマネーや支援の供給を促し、「日本発の世界を目指すグローバルベンチャー」を育成することを目的の会、「Innovation Weekend」が今年もスタートし、2014/4/25のKick Off Meetingに参加してきました。

平石さん

平石さん

Startupの方と、投資家・企業のマッチングができるこの会は、今年のテーマを「BE GLOBAL OR DIE LOCAL」として、今年はシンガポール、ロンドン、ボストンでのStartupのピッチ大会を行い、そして最終回は日本で海外のスタートアップと日本のスタートアップが、競う形になります。

Kick Offでは、Tech in Asia」の創業者の Willis Wee 氏と、「gengo」CTO, Matthew Romaine 氏の講演があり、非常に興味深いお話を聞きました。

Wills Weeさんは、Tech in AsiaGames in Asia, Techlistの3つのメディアを運営しています。そして、今回企業におけるCultureが非常に大切なことをお話して頂きました。

Willis Weeさん

Willis Weeさん

そして、その中で5つの重要点として、以下をお話されていました。

  • Starts from the founder
  • Communicate, be transparent
  • Let them be happy
  • Facilitate, don’t content
  • Get the right people
    これらのポイントは、起業集団だけでなく、普通の企業にでも当てはまることであり、確かにGlobalに戦うためには、理解しないといけないポイントだとおもいました。

続いて、Matthew Romaineさんの講演では、ANIMEというポイントについて、日本のアニメを紹介しながら、楽しくお話を頂きました。このANIMEとは、

  • Ambitions
  • Nimble
  • International
  • Mature
  • Experimental

のことであり、これらが企業の成功の鍵だと話して頂きました。gengoは、クラウド・ソーシングを利用した、翻訳サービスであり、日本をベースにグローバルにビジネスを行っています。このようなモデルが、たくさん出てくることが、このInnovation Weekendのテーマです。

アレン・マイナーさん

アレン・マイナーさん

そして、最後にアレン・マイナー(Allen Miner)さんから、日本の起業を取り巻く環境が非常に良くなっており、いまこそグローバルに進出する起業を産み出す時だとのお話がありました。多くの企業がグローバルを目指している中、新しいInnovativeな起業からも、グローバルに戦える人たちが出ると、本当に良いと思います。

最後に、今回会場が、TBWA Quantumさまで行われましたが、TBWAさまが、このような起業と企業をマッチさせるようなビジネスをしていることにも、非常に興味を覚えました。

さぁ、今年も多くの起業の方とお会いして、自分の組織のInnovationについて考えていきたいと思います。