Peatixという、サービスはチケット販売ではなく、新しいコミュニティーのグロース・ツールかもしれない

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もう、10月なんですよね。月初か、月末は、ビジネス・ブレークスルー「マーケティング Live」の収録という、1時間の楽しくも・緊張する番組収録の時間がやってきます。昨日から、私の肩書きも変わったりと、番組のスタッフには、いつもご迷惑をおかけしながら、無事に収録は完了。

昨日は、Orinoco Peatix 株式会社の共同創業者で取締役の藤田祐司さんに、出演頂きました。ずばり、番組のタイトルは「情報疲労時代の体験型マーケティング」。

キャスターの植村智子さん(左)、私と、藤田祐司さん(右)

キャスターの植村智子さん(左)、私と、藤田祐司さん(右)

番組は、2015年10月13日 20:00~21:00に、BBT chの視聴者はご覧になれるので、ここでは、お話しませんが、少し番組の感想を書いてみますね。

Peatixというサービスは、皆さんご存知ですよね。私も、前の会社では、社内勉強会の管理や、有志の飲み会の応募サイトとしてつかっていました。このサービスでは、無料のEチケットも発券できて、その場合はEvent主催者も参加者も費用がかかりません。

そして、会話の中で出てきたのは、開催イベントが、今までの音楽コンサートや勉強会といったOne Wayのものではなく、双方向型のものが多いという話には、とても興味を覚えました。たとえば、以下のVideoは、Peatixを使ったEvent オーナーさんの声です。かなり、双方向なもの、ニッチなものが含まれていますよね。

Internetが登場して、Internetユーザーが全員情報発信可能者になり、SNSの登場で簡単に同じ興味関心のある人が繋がれるようになった。そして、今までは同じようなことを考えている人・興味を覚える人少ないよなと思っていたようなことも、実はSNSの出現で、意外といることを知る。結果、だったら集まろうということになる。そこに、Peatixが支援する。つまり、私の感想は、Peatixは、Real Communityの支援ツールで、チケット販売支援ツールを超えている気がするのです。

Internetという、新しい通信・情報交換手段により、人が繋がれるチャンスが増えた。そして、このことをビジネスにする。それが、Internetを活用したビジネスであり、やはりWebサイトを使って、既存のビジネスを維持することは、本質でないような感覚を、再確認した収録でした。

最後に、藤田さん本当に、お話がスムーズで、久しぶりに私の話している時間が短い収録だったことをお伝えしますね。みなさん、ぜひ番組見てくださいね。見た方は、感想なんか教えていただけるとありがたいです。

Startup再考。Fordも昔はStartupだった。マンハッタンから馬糞問題を救ったのは?

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皆さんは、アメリカ・ニューヨークのマンハッタンを訪問したことがあるだろうか?

Manhattan

Manhattan

このマンハッタンを巡って、面白い会議が、1898年に開かれた。それは、ニューヨークで開催された、第1回国際都市開発会議である(参照:From Horse Power to Horsepower)。この会議で議論されたのは、建築でも土地利用でも、経済成長でもなく、「馬糞」の問題であった。

当時のマンハッタンでは、交通手段は馬車であった。栄えていた都市には多くの馬車が行きかう。その馬糞が議論の対象になったのである。事実、1894年のロンドンの新聞では、「1950年には、街のすべての通りが、約3メートルの馬糞で一杯になる」と書かれている。当時、都市の発展、人の移動、それに伴う馬糞の問題は、大きな都市問題だったのであろう。都市開発会議ではこの馬糞の問題を真剣に議論したのだ。

From Horse Power to Horsepower From Horse Power to Horsepower

ところが、この話と全く関係なく、エジソン照明会社(Edison Illuminating Company)の技術者である、ヘンリー・フォード(Henry Ford)が、発電用のエンジンを使って車の発明を行う。技術的は、エジソンの会社にある発電機を使って、車を作ったのであり、現代風に言えば、Mash Upである。

Henry Ford Henry Ford

このように考えると、Fordは、まさにStartUpであり、後に成功した企業になる。そして、このFordの車がマンハッタンの馬糞問題を解決したのである。

少し整理しよう。都市計画の会議では、「現在のデータ」と「現状」から「現在の問題」を解決しようと知恵を絞った。そして、それと無関係に一人のエンジニアが、全く異なる方法で、「問題」を解決した。いや、きっと「現在の問題」に興味があったのではなく、Innovationに興味があり、結果「問題」を解決したということだろう。

私が、最近Startupの勉強をしている一つの理由がここにある。今は、まさにInnovationが生まれやすい時代である。また、このままでは解決できない問題も多く存在していそうでもある。たとえば、このBlogに、「まだInternetの活用などと言っている場合ではない。科学技術の進化そのものを理解しないと、ビジネスできない。」という記事を書いたのは、多くのInnovationが生まれやすい時代の一つの私なりの理解でもある。まだ、今年参加した、SxSWは、まさにInnovationから多くのStartupが生まれていることを説明している。

私たち、特に大企業にいる人は、実は「第1回国際都市計画会議」のようなことを行っていないだろうか。「現在のデータ」「現状」「現在の問題」の組み合わせを議論することは重要だが、時に視点を広げることも重要なのではないだろうか。私自身も、Startupについては、いろいろな機会を使って、勉強したり、直接話したりしている。→ad tech Internationalで、スタートアップのセッションに出てみよう。

FordのようなStartupを見つけ、一緒に問題解決すること。このようなことを、現在も行えるだろうし、行うべきなのであろう。

そのためには、まずStartupを理解すること。それが、まず必要なのではないだろうか。

ad tech Internationalで、スタートアップのセッションに出てみよう。

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いよいよ、来週になった全英語のカンファレンス、ad tech Tokyo International。どのセッションに参加するか決めただろうか。もちろん、私がモデレーションする、最終日の最終トラック[B-11]Ad-Network: The Future of Display Advertisementに参加してほしいのであるが、私も参加者として、さまざまなトラックに出るのを楽しみにしている。

ad tech Tokyo International ad tech Tokyo International

2日目の午後のトラックの[B7]What is IoT? Its New Opportunities and Markets[B-8]The Big Wave of Start-upsのトラックに、私は期待しているので、その期待値を少しここに書いてみることにする。

まずは、[B7]What is IoT? Its New Opportunities and Markets Internet of Thingsという言葉は、どうも最新のガジェット的な意味理解が多いかもしれない。でも、これからは、ほぼ身の回りのものは全てInternetにつながると私は考えている。もちろん、Internetにつなぐか、つながないかは、ユーザーの選択に委ねられるべきだ。たとえば、実際の財布がInternetに繋がっても良い(実際電子マネーは、Internetにつながりつつある)。自分の傘がInternetにつながるかもしれない。これらのコネクションによって、財布の場合は、お金が自動チャージされるかもしれない。傘の場合は、朝、傘が天気予報と連動して「持って行って」と声をかけてくれるかもしれない。

一方それらのサービス提供者、つまりマーケッターからすると、どこでお金が多く使われ、どこでお金を入金したかを理解できる。傘の場合は、どこで傘が今開かれているか、またどの道で傘が壊れやすいかといったデータが取得できるかもしれない。

個人情報との分離ルールを決めないと気持ち悪い話になるが、ここには、多くの今まで見たことのない世界を作れる可能性がある。非常にワクワクする話の序章を[B7]What is IoT? Its New Opportunities and Marketsでは、聞けるのではないだろうか。そう、IoTは一部のオタクの趣味のGoodsではなく、マーケッターが利用できる最新Interfaceと考えた方が良いのではないだろうか。

Jeff Quigley
Jeff Quigley

そして、このトラックは、モデレーターがJeff Quigley氏であり、ASIAのStartUpに詳しいJeffさんからさまざまな解説が聞けるのではないだろうか。その意味では、StartUpに詳しくない人でも面白いセッションになるのではないだろうか?

そして、もう一つのトラックは、[B-8]The Big Wave of Start-upsである。StartUpのトラックは起業したい人向けのトラックと思うかもしれないが、私は2つの視点で企業の人が起業家のトラックを聞くべきだと思っている。

1つは、StartUpの会社に多くのInnovationがあり、それは無視できないほど大きなパワーになっていること。そして、そのInnovation方法が、企業の今までの研究・開発の方法と大きく異なることである。つまり、StartUpに最近のInnovation方法を学ぶべきだと思っている。私も、その意味では、Innovation WeekendTech In Asiaに参加している。

もう1つは、企業が起業の人と付き合う方法の研究である、Web業界においては、Yahoo!は15年前、Googleは10年前はStartUpであっただろう。今も、それらに匹敵する価値を生む会社が出現しているのだろう。いち早く、それらの起業の力を借りて、企業を大きくすることは、重要な仕事である。

これら2つの理由から、StartUpのセッションを企業の人が聞くのは重要だと思っている。ぜひ、この[B-8]The Big Wave of Start-upsで、今Syart-Upsで熱いテーマは何なのか、感じられれば良いのではないだろうか?

ルクセンブルグ大公国は、ICT先進国だった

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久しぶりのBlog更新です。というのも、この出張を行っているProject.の設計や、気が付けば、なぜか毎週1回程度の講演などがかさなり、週末はいつもrefreshに必要だったからですね。すみません。

さて、その今回の出張では、ドイツからイギリスに行く途中で、ルクセンブルグ大公国に立ち寄りました。それどこという人も多いので、地理的な説明から。

ルクセンブルグ大公国の場所

ルクセンブルグ大公国の場所

はい、このように、ドイツ・フランス・ベルギーに囲まれた場所です。そして、これが現在、ECになり、大きな意味を持ち始めています。私も、今回はフランクフルトから、飛行機で首都ルクセンブルクに移動しましたが、

luxair

luxair

この飛行機で、45分で到着です。フランス・パリには電車で。そして、事実ルクセンブルグに国境を越えて、通勤する人が相当数いる国です。あ、人口は50万人の国なんです。

地図を見てもわかるように、小さな国です。なのに、この国にある、Data Centerの数はとてつもなく多い。

ルクセンブルグのData Center

ルクセンブルグのData Center

なんと、現在19箇所もあります。そして、どんどんData Centerは増えたり、古いものが新しくなったりしています。これは、国家レベルで行われているProjectなのです。今回も、LUXINNOVATIONという組織の方にお会いしました。日本でいうと官庁の外郭団体にあたるのでしょう。彼らから、直接これらを説明して頂きました。そして、ここにこの国のある場所のメリットが再度生きてきます。

ルクセンブルクのネットワークの遅延

ルクセンブルクのネットワークの遅延

このように、ルクセンブルグの近隣の諸国のとの回線遅延が本当に少ないのです。このことは、ICT領域で伸びている、ECやゲーム業界にとっては、Qualityやサービスの維持に重要なポイントなのです。そして、さらにこの国の電気代も安く、結果Data Centerの使用料金も安くなっています。

これらの、条件から実に多くのICT企業がこの国に存在しています。

ルクセンブルグでOperationしている企業

ルクセンブルグでOperationしている企業

皆さんの知っている企業が多いですね。なんと楽天もここにOfficeがあります。これらの回線・データセンターを活用したいために多くの企業がここにいるのです。人口50万人の国に。つまり、現在はICT領域の労働者の比率が高くなっています。このことも、働いている人に取り、情報交換の容易さにつながり良いのでしょう。

実はさらにこの国は法人税が安いのです。

ルクセンブルクの法人税の他国との比較

ルクセンブルクの法人税の他国との比較

この税金の率の低さもあり、多くの企業が進出しています。そして、多くのStartupもこの国で活動しています。

このことが日本であまり認知されていないことはLUXINNOVATIONの方たちも十分認識されており、いつもで相談してくれれば、駐日大使やこちらに来れば大臣とのMeetingを設定するとまで、お話してくれていました。

やはりこのように来て、短い時間でも話をすることにより、見えてくるものは多いと再認識しました。

ちなみに、阪急交通社のWebにルクセンブルクの市街の説明のページがありますが、このBlogを書いている時点では、だれもFacebookなどSNSに引用していないみたいです。

ちなみに、本当に素敵な街なので働きやすそうですし、昨日も有職を食べましたが、ドイツ、ベルギーも近く、私にとってはビールも多く、そしてさまざま料理が食べられますね。昨日の夕食は、チーズフォンデュと豚肉のポトフでした。

チーズフォンデュ

チーズフォンデュ

Innovation Weekend 2014スタート

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将来有望な創業間もないベンチャー企業と投資家を中心とした支援者を結びつけることにより、シードマネーや支援の供給を促し、「日本発の世界を目指すグローバルベンチャー」を育成することを目的の会、「Innovation Weekend」が今年もスタートし、2014/4/25のKick Off Meetingに参加してきました。

平石さん

平石さん

Startupの方と、投資家・企業のマッチングができるこの会は、今年のテーマを「BE GLOBAL OR DIE LOCAL」として、今年はシンガポール、ロンドン、ボストンでのStartupのピッチ大会を行い、そして最終回は日本で海外のスタートアップと日本のスタートアップが、競う形になります。

Kick Offでは、Tech in Asia」の創業者の Willis Wee 氏と、「gengo」CTO, Matthew Romaine 氏の講演があり、非常に興味深いお話を聞きました。

Wills Weeさんは、Tech in AsiaGames in Asia, Techlistの3つのメディアを運営しています。そして、今回企業におけるCultureが非常に大切なことをお話して頂きました。

Willis Weeさん

Willis Weeさん

そして、その中で5つの重要点として、以下をお話されていました。

  • Starts from the founder
  • Communicate, be transparent
  • Let them be happy
  • Facilitate, don’t content
  • Get the right people
    これらのポイントは、起業集団だけでなく、普通の企業にでも当てはまることであり、確かにGlobalに戦うためには、理解しないといけないポイントだとおもいました。

続いて、Matthew Romaineさんの講演では、ANIMEというポイントについて、日本のアニメを紹介しながら、楽しくお話を頂きました。このANIMEとは、

  • Ambitions
  • Nimble
  • International
  • Mature
  • Experimental

のことであり、これらが企業の成功の鍵だと話して頂きました。gengoは、クラウド・ソーシングを利用した、翻訳サービスであり、日本をベースにグローバルにビジネスを行っています。このようなモデルが、たくさん出てくることが、このInnovation Weekendのテーマです。

アレン・マイナーさん

アレン・マイナーさん

そして、最後にアレン・マイナー(Allen Miner)さんから、日本の起業を取り巻く環境が非常に良くなっており、いまこそグローバルに進出する起業を産み出す時だとのお話がありました。多くの企業がグローバルを目指している中、新しいInnovativeな起業からも、グローバルに戦える人たちが出ると、本当に良いと思います。

最後に、今回会場が、TBWA Quantumさまで行われましたが、TBWAさまが、このような起業と企業をマッチさせるようなビジネスをしていることにも、非常に興味を覚えました。

さぁ、今年も多くの起業の方とお会いして、自分の組織のInnovationについて考えていきたいと思います。