本:「ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?」。尾原さんの、グーグル、アップル、フェイスブックの解説がキレキレ

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この本の著者の尾原 和啓さんと初めて会ったのは、まだフィーチャフォンが会ったころ。つまり、2009年だっただろうか。ちょうどその頃は、iモードの話などを教えていただいたのですが、その時から、この人はキレキレだと思っていました。

そして、その尾原さんが「ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?」という本を出版されたので、楽しく読むことにしました。

まず、この本では「プラットフォーム」というインターネットのサービスの概念の定義を行います。たとえば、グーグルの検索サービスは、実は誰からもアクセスされなくなると、いくらその検索サービスの質が良くても、価値がなくなります。これは、今までの「モノ」の価値とは大きくことなります。尾原さんは、この「プラットフォーム」の説明を丁寧に行います。

ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか? ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか?

そして、私が一番楽しく読み進んだのは第2章のプラットフォームの「共有価値観」--グーグル、アップル、フェイスブックを根本から読み解く です。グーグルの価値観とアップルの価値観は、大きく異なる説明の部分は、なんとなく感じていたことを、明確な言葉で記述しています。非常に、頭がすっきりします。キレキレです。

また第5章には、日本の企業「リークルート、iモード(NTT DoCoMo)、楽天」の哲学や、基本的な考え方が整理されています。ここは本人の経験も含まれています。

このように、この本はタイトルの「プラットフォーム」という無機質な言葉とは反対に、企業や、人と人の関係などが、最新事例とともに多く語られており、非常に刺激的な内容になっています。これから、企業に入る人や、企業を起こそうと思っている人は、大変参考になるのではないでしょうか。

本の詳細:

ザ・プラットフォーム―IT企業はなぜ世界を変えるのか?
(NHK出版新書 463) 新書 – 2015/6/9
尾原 和啓 (著)

ルクセンブルグ大公国は、ICT先進国だった

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久しぶりのBlog更新です。というのも、この出張を行っているProject.の設計や、気が付けば、なぜか毎週1回程度の講演などがかさなり、週末はいつもrefreshに必要だったからですね。すみません。

さて、その今回の出張では、ドイツからイギリスに行く途中で、ルクセンブルグ大公国に立ち寄りました。それどこという人も多いので、地理的な説明から。

ルクセンブルグ大公国の場所

ルクセンブルグ大公国の場所

はい、このように、ドイツ・フランス・ベルギーに囲まれた場所です。そして、これが現在、ECになり、大きな意味を持ち始めています。私も、今回はフランクフルトから、飛行機で首都ルクセンブルクに移動しましたが、

luxair

luxair

この飛行機で、45分で到着です。フランス・パリには電車で。そして、事実ルクセンブルグに国境を越えて、通勤する人が相当数いる国です。あ、人口は50万人の国なんです。

地図を見てもわかるように、小さな国です。なのに、この国にある、Data Centerの数はとてつもなく多い。

ルクセンブルグのData Center

ルクセンブルグのData Center

なんと、現在19箇所もあります。そして、どんどんData Centerは増えたり、古いものが新しくなったりしています。これは、国家レベルで行われているProjectなのです。今回も、LUXINNOVATIONという組織の方にお会いしました。日本でいうと官庁の外郭団体にあたるのでしょう。彼らから、直接これらを説明して頂きました。そして、ここにこの国のある場所のメリットが再度生きてきます。

ルクセンブルクのネットワークの遅延

ルクセンブルクのネットワークの遅延

このように、ルクセンブルグの近隣の諸国のとの回線遅延が本当に少ないのです。このことは、ICT領域で伸びている、ECやゲーム業界にとっては、Qualityやサービスの維持に重要なポイントなのです。そして、さらにこの国の電気代も安く、結果Data Centerの使用料金も安くなっています。

これらの、条件から実に多くのICT企業がこの国に存在しています。

ルクセンブルグでOperationしている企業

ルクセンブルグでOperationしている企業

皆さんの知っている企業が多いですね。なんと楽天もここにOfficeがあります。これらの回線・データセンターを活用したいために多くの企業がここにいるのです。人口50万人の国に。つまり、現在はICT領域の労働者の比率が高くなっています。このことも、働いている人に取り、情報交換の容易さにつながり良いのでしょう。

実はさらにこの国は法人税が安いのです。

ルクセンブルクの法人税の他国との比較

ルクセンブルクの法人税の他国との比較

この税金の率の低さもあり、多くの企業が進出しています。そして、多くのStartupもこの国で活動しています。

このことが日本であまり認知されていないことはLUXINNOVATIONの方たちも十分認識されており、いつもで相談してくれれば、駐日大使やこちらに来れば大臣とのMeetingを設定するとまで、お話してくれていました。

やはりこのように来て、短い時間でも話をすることにより、見えてくるものは多いと再認識しました。

ちなみに、阪急交通社のWebにルクセンブルクの市街の説明のページがありますが、このBlogを書いている時点では、だれもFacebookなどSNSに引用していないみたいです。

ちなみに、本当に素敵な街なので働きやすそうですし、昨日も有職を食べましたが、ドイツ、ベルギーも近く、私にとってはビールも多く、そしてさまざま料理が食べられますね。昨日の夕食は、チーズフォンデュと豚肉のポトフでした。

チーズフォンデュ

チーズフォンデュ