遅くなりましたが、ABeam Digital セミナーのVideoを少しだけ公開します。

動画

私のABeamでの最初のソリューション、マーケティングBPRソリューションの発表セミナーのVideoの編集が終わりました。

全部のVideoは、ABeamのYouTubeチャネルで公開されますが、あまりにもおまたせしているので、私の講演の最初の部分のみ、ここでも公開します。続きが公開されたら、ここでも、ご報告します。本当に、申し訳ありません。

まずは、この動画のみ、遅くなったお詫びとして公開させてください。

Webアクセス分析のセミナーに参加します。

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Webのアクセス分析は、私が好きなことの一つだ。この、rupurupu.meのアクセスもwordpressのレポートを使って分析し、ここでの投稿の内容のヒントにさせてもらっている。Facebookも、通常の個人アカウントと別に、Facebookのビジネスアカウントである、RupuRupuをOpenしたのも、SNSの分析を自ら行いたいからである。

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Facebookのビジネスアカウントのアクセス・レポートの例

Webのアクセス分析は、大きな発見があり、そしてDigital Marketingの入門としては、とても良いと思っている。そして、今Marketing Automationという言葉や、Big Dataという言葉が、マーケティング領域で盛んに言われている。そんな時だからこそ、Webのアクセス分析は、再度見直されるべきことだと思う。

以前のWebのアクセス分析は、Webサイトの運営者の初心者的な業務に位置づけられ、これで得られたデータにより、Webサイトの企画者や、UI/UXの設計者に提案を行ってきた。しかし、現在MarketingのDigital化、つまりMarketingに科学とITを持ち込む必要がある今、Webのアクセス分析の価値はもっと高く評価されないといけないのではないだろうか。

そんなことを、考えている中、「Web解析Meetup #1」というイベントが、2016/2/12(金) 19:00~20:30に在るとの事で、登壇することにしました。これは、Facebookの「Web解析Meetupグループ」から派生したイベントである。

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当日は、私も含めて、以下の方が登壇する。

  • アビームコンサルティング株式会社 ディレクター 本間 充
  • 一般社団法人ウェブ解析士協会 代表理事 江尻 俊章氏
  • 日本ディクション協会 会長 中村 健太氏

とても、楽しみである。もっともっと、マーケティングはオートメーション化される部分が増えてよいし、そのための分析も自動化されるべきだろう。これらのことを、登壇者だけではなく、参加者の方と議論できれば、大変有意義だと思っている。みんなで、これからのWebアクセス解析を考えたいのである。

私が思うのは、Webのアクセス分析の結果は、もっと事業に結びついて良いはずである。そのためには何が必要か議論もして見たいと思う。少人数のセミナーだからこそ、さまざまな議論を双方向で行えればと思っている。

あー、しかし今週末からは、怒涛の登壇ラッシュである。

がんばらないと。そして、この間には、恒例のNFL ProBowl現地観戦と、NFL Super BowlのTV観戦がある。体調崩さずに頑張ります。

 

 

 

ad tech New York 2014に参加した。日本のマーケティング負けていない。でも、マーケティングが….

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マーケティング国際カンファレンスad tech New York 2014に参加した。今、この記事は、その帰りの飛行機の搭乗前に書いている。新鮮な記憶のうちに、感じたことを整理したいからだ。

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ad tech

このad techが何かという説明は、ここではしない。多くのこの記事を読んでくださっている方には、ad tech Tokyoや、今年から始まるad tech 関西は、すでに知られているだろう。なので、今回のコンテンツの概要から話そう。

Key Note にInnovationのコンテンツが登場した

そう、ad tech New Yorkのスタートは、”Not Impossible – How Brands will Change the World with Mick Ebeling”である。TEDxのスピーチで、すでに多くの読者の方が、Mick Ebelingのことは知っているだろう。

彼の、Not Impposible Labsは、マーケッターではない。むしろ、Makerであり、Innovatorである。その彼が、

Commit
Then figure it out
やることを約束し、それからやり方を考えよう

と話しかえるのである。やれるかどうかではなく、やるのである。これは、今のマーケッターの考えとは違うのかもしれない。そして、最後に、

Help One. Help Many.
Who is Your One?

と締めくくる。マスマーケティングと、Brandをマーケッターが定義するやり方のアンチ・テーゼに聞こえる。

このセッションを、最初に持ってきたのは、ad techとしてのあるメッセージがあるのであろう。私は、いろいろなことをInspireされた。

  • 大企業から、Maker/Creator/Innovator へのPower Shift
  • 今までのビジネスの方法から、新しい方法への移行
  • マーケッターにより求められる創造力の必要性

などである。

今回の、EyeWriterにしても、後半に話す、Project Danielにしても、大資本を必要としていないし、やりながら創るし、ガレージ風なところできちんとした製品を作っている。まさに、30年前にパソコンを作っていた、シリコンバレーのカルチャーが、パソコンだけでなく、通常のものを、コンピューターを使うことにより可能になったのです。この本質は、とても重要だ。つまり、今までの大企業の、大資本、人口集約型のビジネスの方法は、不要なのである。むしろ、やりたいこと、やるべきことを探し、その解決法を考えることが重要なのである。

これを、マーケティングに置き換えると、今までの方法をきちんと見つめなおし、その商品・サービスを求めている人、その商品・サービスで助かる人に、何ができるかを考えるべきだということなのだろう。

Internetの登場から、20年。きちんと、ネット/コンピューターを使って、ビジネスを再編すること。このことが、重要だ!Webを使うこと、そんなマーケティング・コミュニケーションを考えることなど、ちっぽけな話だし、意味がないのかもしれない。

コンテンツは、スピーカーも含め、日米に差はない

以前は、ad tech New Yorkで聞いたことが、その後のad tech Tokyoでしばらく後に語られる。そんな、アメリカの先行感があったが、今年はあまりない。依然として、CMO不在の日本に対して、すでに、CMTO(chief marketing technology officer)に進化し始める問題はある。これは、でも現場のマーケッターは無実であり、経営者が有罪なので、議論の対象外だろう。

その意味では、今年はコンテンツにも、スピーカーにも差はないとおもった。

むしろ、重要なことは、デジタルの進化は、もうマーケッターには理解・実行不可能な領域になったことかもしれない。まだ、今年もSNSの話をしている。透明性の高い投稿は?エンゲージメント係数が? データ分析の興味はあるが、具体的な解決策ははなさない。

実は、マーケティングの領域はすでに総合学問/科学の領域になり、旧来の狭義のマーケッターだけでは、やりこなせないのだと思う。この読者の中に、自分でHTMLを書いて、サーバーを作って、データ・ベースで分析できる人がひるだろうか。自慢ではないが、私はできる。でも、多くのマーケッターはそれは誰かがやるものだと言う。では、そのメンバーは、マーケティング部門にいるだろうか?きっといない。それでは、今のDigital Marketingは、行えない。自分だけでは無理だと自覚して、早くさまざまな専門家を巻き込むべきだ。

ロケットは物理学者だけは飛ばしていない。高度な数値計算者、それを高速計算する情報処理の専門家、そして有人飛行の時には、生物・医学の専門家。帰ってきたロケットについては、地球にない物質を運んでいないか確認する、化学者などの協力のもとに、ロケットは飛ぶ。

マーケッターは、早くマーケティングの管制官になり、それぞれの専門領域を、専門家に手伝ってもらうべきだ。

今、ad techが進化していない。Digital Marketingが進化していないと他人事で批判するのは気持ち良いが、じつはそれは、マーケティングの非力さを認めることになる。「まず、マーケティングを進化させる。そのために何をするか=Commit:Then figure it out」だ!

マーケティング領域の同名異義語

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私は現在Brand Summit 2014というカンファレンスに出席している。非常に気づきの多い2日間をすごし、本日が最終日である。

当然、デジタル・マーケティングについて考えて、情報交換して、議論しているのである。そして、最近私が考えている「同名異義語」、それを普通の人はルールの変更というのかもしれないが、そのことを思い出したので、少しこの考えを披露したい。

(1) 動画広告

ここでの動画広告の同名儀後は「TVコマーシャル」と「ネット動画」である。

TVコマーシャルには以下のような特徴がある。

  • 長さは、15秒か30秒
  • どの時間に流れるか視聴者は知らない
  • コマーシャル自身は、テレビ・プログラムの人気の力を借りて、見られる
  • お金のある限り、流せる

一方ネット動画には以下のような特徴がある。

  • 長さに、制限はない
  • 見たい時に、多くの場合検索することで、いつでも、どのデバイスでも見られる
  • 動画自身は、動画自身に見るべき理由や、他の人に紹介したい理由などがあれば、見られる
  • 配信自身には、あまりお金はかからない。

つまり、似て非なるものである。そして、このことを頭で理解して実際に行うのは難しいので、昨年のBrand Summitでお会いしたROBOTさんの力を借りて、花王で初めてネットだけでしか流さない動画を作ってみた。それが、「花王 サクセス 育毛トニック WEB限定ムービー」である。

しかし、このように今までに、似たことを行っていることについて、いくらルールが違うといっても、実際に行うのは大変である。

そして、私自身は、現在2つ目の同名異義語と戦っている。それが「販売」である。つまり、「店頭販売」と「On Line販売」である。

店頭販売

  • 商品の品ぞろえは、お店との相談
  • 価格設定もお店しだい
  • 売れれば売れるほど良い
  • 売れないと、店頭から消える

On Line 販売

  • 品ぞろえは、メーカーの私たちの考え方次第
  • 初期価格は自分たちで決められるが、Amazonのようなプラットフォームでは、他のお店の価格に合わせて自動的に変更される
  • つまり、人気のある商品は、メーカー直販以外の、流通さまのECとの戦いが熾烈になり、価格競争になりがち。
  • 売れなくても、品ぞろえから消えることはない
  • SKUに制限なく、品ぞろえ可能

いや、まだまだ理解していないことも多いだろう。このように、DigitalいやITを活用したマーケティング領域には、同名異義語がたくさんあって、きちんとそれぞれの定義や本質を理解しないと、失敗をするのだろう。

でも、失敗は重要だ。まずは、頭で理解したこと、実際に行ってみる。このことが、一番重要かもしれない。

 

 

マーケティング領域のデジタル化、広告業務のインハウス化

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何気なく、Facebookでいんようし「ウォルマートが広告テクノロジーベンチャー企業を買収」との記事に人気が集まっている。このような、小売業界によるテクノロジー企業の買収は、今に始まった話ではない。

実は、Wallmartは、@WalmartLabsという組織を作り、すでにWalmartにとってのDigital強化を取り組んでいた。事実、この@WalmartLabsは、シリコンバレーのMountain Viewに存在している。

@WalmartLabs

@WalmartLabs

そして、Walmartのお客様とのコミュニケーションにDigitalが加わることを理解して、Digitalの戦略の強化を行っていた。以下のような将来の顧客とのコミュニケーションを予測しながら。

そして、今回は、広告テクノロジーの専門企業アドケミー(Adchemy)社を、買収して取り込む。この会社は、eCommerce領域での検索強化が得意な分野であり、WalmartもEC強化に本腰を入れるという表明であろう。そして、このDigitalの強化は、非常に明確なLoad Mapで行われている。

Walmart Digital Load Map

Walmart Digital Load Map

確かに、現在Digitalの強化は必須アイテムであるが、従業員を教育する猶予は少ないし、最適なリーダーがいない。このような場合、Digitalに強い企業を買収して取り組むというのは、最適に近い解なのだ。

もともと、Walmartは、Digitalのチームが、San Bruno(YouTube 本社の斜め前)にもOfficeを持っており、技術の理解とパートナー(買収先?)探索に躍起になっているのかもしれない。

Walmart @Sun Bruno

Walmart @San Bruno

このような、動きは、英国のTescoにも見られるし、今後も進むだろう。ひょっとしたら、逆にDigital/Ad Techの会社が既存の事業会社を飲み込むこともあるのだろう。

もはや、Digitalを勉強せずに、何もしないことは、このゲームから退場させられるか、誰かに飲み込まれることになるのであろう。

日本の企業でも行っている会社はある。小売では、ローソンがシリコンバレーに進出している。この活動の取材記事が、ワールド・ビジネス・サテライトのサイトにもありますが、Digitalをきちんと勉強して、どの企業に取り込むか。これは、本当に待ったなしの課題であり、時間を待っていても解決されないテーマでしょう。

日本の企業で、マーケティングのDigital戦略が弱いと思って悩んでいる人は、Digitalの強化でできること、超えられることの明確化と、その組織への取り込み方を検討して、幹部に説明し、早く実行すべきでしょう。待っていても、解決しないのですから。