企業のWeb担当者は、HTMLが書けるのか?Cookieの仕組みを理解しているのか?

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今日は、8/31である。一般的に、東京では小中学生の夏休み最終日だそうだ。私は、札幌育ちなので、夏休みはお盆が終わる、8/18頃にいつも終わるので、9月とともに新学期といわれてもピンと来ない。

さて、夏休み最終日といえば、宿題の締め切りである。そこで、思い出したことがある。企業のWeb担当者は、自分で簡単なHTMLを書けるのであろうか。アドテクノロジー好きな広告主は、Cookieの仕組みを理解しているであろうか?

簡単なHTMLの例

簡単なHTMLの例

この私の、WordPressで作られているBlogも、ソースを見れば、HTMLで書かれている。

HTML
HyperText Markup Language(ハイパーテキスト マークアップ ランゲージ)

とは、Webのページを、ブラウザーが文字や図を表示させるために作られた言語である。1989年に登場したこの言語である。初期のころの歴史は、W3Cのサイトに詳しく書かれている。初期のころのHTMLには、命令できるコマンドが少なく、この「千葉麗子とつくるインターネットホームページ―世界一やさしいHTML入門」では、なんとHTMLのコマンドは、見開き2ページ分しかない。

私の家には、なんとこの本に、監修の伊藤譲一さんにサインして頂いた本があるのだが。

さて、簡単なHTML、たとえば、

<body>
 <h1>私の主張</h1>
  <h2>序論</h2>
    <p>まず私のいいたいことは…ということだ。</p>
    <p>次に言っておくべきは…なのだ。</p>
  <h2>本論</h2>
   <h3>いいたいことその1</h3>
    <p>最初の点をくわしく説明しよう…</p>
   ...
 </body>
</html>

くらいは、何も見ずに、企業のWeb担当者は書けるのであろうか?ここの<h1>とか<h2>というものが、SEOの文字の含有量計算に使われる、重要な文字の大きさ指定なことも、わかっているだろうか?

今や、確かにHTMLの要素は複雑になり、そして、CSSや、JavaScriptも理解しないと、きちんとしたWebページはできない。でも、基本的なHTMLの文法や簡単なコマンドは覚えておいて損はないだろう。

例えば、「30分間HTML入門」とか、参考に少し覚えてみるのは、動だろうか。

次に、Cookieについてはどうだろうか。Cookieは、個人情報になるのとか、Cookie使えなくなるから、アクセス・ログ取れないとかという、会話によく出てきますが、Cookieの仕組みは理解していますか?

Cookieの基本動作

Cookieの基本動作

こちらは、Cookie制御のプログラムを書ける必要はないでしょうが、仕組みは理解した方が良いですね。この正しくは、HTTP Cookieは、1994年の登場以来、さまざまな議論をされながら、発展してきました。基本は、Cookieというものは、実態があり、各自のパソコンにデータとして保存されています。

この各自のパソコンにデータとして保存されるということから、何人かの人が気持ち悪いがり、初期はCookie反対との意見も多くありました。また、何が保存されているかも、多くのユーザーには見えないので、それも議論になりました。

Wikipediaの解説

等を読んだり、身近なWeb Programmerに教えてもらうのが良いでしょう。このCookie、個人情報保護の問題にも絡んで、Webの担当者はきちんと理解しないといけないでしょう。

きちんと理解しないまま、ことにあたると。

「厳重なファイアウォールで隔離されている」

という、甘利大臣のような発言につながります。そうならない前に、基本的なことはしっかり学んでおきましょう。

Web広告研究会セミナー「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」が、終了。面白かった。

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Web広告研究会の2015年8月の月例セミナー「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」が、終了しました。

このセミナーを開く背景は、「マーケティングに必要なツールのセミナーを、Web広告研究会で開催します。複数のベンダーさんから一度に説明を聞けるチャンス」という記事に書きました。また、実際の講演内容は、後日Web広告研究会の活動レポートに掲載されます。なので、ここでは、記事にはならない、会場の参加者の様子と、今後の課題について、書きたいと思います。

ベネッセ 秋山さん

ベネッセ 秋山さん

まずは、株式会社ベネッセコーポレーション ソリューション開発部 秋山 大志さんのモデレーション、わかりやすく、さらに聞きにくいことをしっかり聞いて頂けて良かったですね。

次に参加者ですが、200名を超えた申し込みがあり、しかも当日の欠席もほとんどなく、会場は満席の状態で(実際には椅子が追加)始まりました。今回は、メモする方が多いと思ったので、ほぼ全員に机のある椅子を用意したのでが、椅子になったかたごめんなさい。

まずは、

  • 日本オラクル株式会社 クラウドアプリケーション事業統括オラクルマーケティングクラウド本部 プリンシパルソリューションコンサルタント 福田 晃仁 さま
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社 IBM コマース事業部 Customer Engagement Solutions プロダクトマーケティング&セールスリーダー
    伊東 祐治さま
  • 株式会社セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 マーケティングディレクター 加藤 希尊さま
  • 株式会社マルケト シニアビジネスコンサルタント 丸井 達郎さま
  • 株式会社ブレインパッド ソリューション本部 副本部長 若尾和広さま

に20分ずつプレゼンを頂きました(プレゼンも、皆さん20分で収まって感謝です)。今回は、各社のプレゼン資料の配布がなかったこともあり、このプレゼン中、会場内から資料の写真をとるシャッター音がしきりに鳴っていました。それだけ、新しい情報や事柄が多かったのでしょう。いつもセミナーよりも写真を撮る音が多かった気がしました。

そして、今回の参加者ですが、実はWeb広告研究会の会員以外が1/4も参加してくださいました。この比率は非常に高く、それだけマーケティング・オートメションに関するツールの導入に興味が高いということでしょう。広告主の参加比率も高かったと思います。

今回のセミナーに関しては、Web広告研究会でこのTopicsを扱う初回のセミナーであり、ツールやサービス提供会社の網羅性が必ずしも高かったわけではありません。それは、次回以後の主催側の課題ですね。

marketing automation

marketing automation

そして、今回のサービス提供会社は、グローバルな企業が多く、後半のパネル・ディスカッションでも、グローバル vs ローカライゼーションの話題がありましたが、ここには大きな問題が2つあるので、そのことについて書こうと思います。

ローカライゼーションの前に、日本で使う。自分で使う。

今回のセミナー盛り上がりましたね。でも、「あのツール、日本で導入している企業どこ?」と思いませんでしたか?もし、答えが数社なら、「まだ少ないから、もう少し待とう」と考えますか?

ツールの導入は、導入企業の多さで決まるものでしょうか。

  • 導入で得られる価値
  • そして、導入コストの回収方法

をまずきちんと算出して、次に、

  • 社内での導入の課題(受け入れ性)
  • 技術的な難易度

という、リスク面を考えて、客観的に導入するか決めるのではないかと思います。つまり、通常のシステム・インフラ導入のツール選定プロセスを使うべきです。

そして、ビジネス・メリットが説明出来たら、いよいよ導入です。私の経験では、実は日本での導入企業がいなければいないほど、ツールの導入は楽しいものです。

私は、Webのコンテンツ管理システムの導入では、日本でTop5の早さだったと思いますし、WebのCDNや、クラウド化も早かったです。上記の選定プロセスが適切であれば、日本での導入企業数は、参考情報に過ぎず、選定の大きなファクターではありません。実際、私はそうしてきました。

むしろ、導入企業が多いからという理由で選定して、導入したら、コストの算出もきちんとされていないことなどから、途中から運用コストが削減され、結果思っていた成果が出ないということになります。

なので、まずは他社の導入状況ではなく、自社にとっても導入メリットと困難さをきちんと判定して導入を決めるべきです。

次に、グローバルなツールでは、日本での導入事例が少ない(伸びない)場合、そのツールが市場から撤退することも多々あります。これは、相手の問題ですが、相手もビジネスなので、このようなことは当然起きます。今、マーケティング・オートメーション・ツールは、まさにその段階かもしれません。これから、日本での導入数が伸びないと、ツールの提供会社やサポート会社が撤退するかもしれません。

そう考えると、まず本当に価値のあることを確認したら、自ら導入して使ってみることが、このようなグローバル・ソリューション・ベンダーとの正しい付き合い方です。

ローカライゼーションに必要な、自分のグローバル化

さぁ、導入して使ってみると、日本のビジネスの習慣や質の問題からローカライゼーションして欲しいことも出てくるはずです。この時、多くの日本企業が取ってしまうアクションは「カスタマイズ」です。みなさん、ご存知のように「カスタマイズ」は、ツール/ソフトのバージョンアップの最強の敵キャラです。良く、「うちのツールはカスタマイズが多かったので、もうバージョンアップしないことにした」とか、聞こえますが、これは、「世の中に売っているソフトの導入」ではなく「世の中に打っているソフトから新しいソフトを開発」したことになっていて、実質は「自社開発」なのです。

では、どうするかというと、「ローカライゼーション」して欲しいことを、ツール/ソフトの提供会社の本社で説明して、開発ロードマップに付け加えてもらえないか議論するのです。この「ローカライゼーション」は、日本の他のユーザーのメリットにもなりますし、さらに長期にはそのツール/サービス提供会社にとっても日本の展開の支援になる可能性があります。

私の経験でも、アメリカのソフト会社の多くが、「日本語化」が最重要プライオリティーになっていることが多々あります。事実、日本の営業からは、そのようにリクエストされるのでしょう。しかし、本当に欲しいものは、日本語のインターフェースではなく、日本の予算承認の稟議書類のワークフローなのかもしれません。

明確にローカライゼーションしてほしモノがあれば、本社に訪問して要望を伝えるのです。もちろん、相手もメリット、デメリットも議論するのです。

もし、開発ロードマップに、このローカライゼーションが乗れば、開発コストも、バージョン・アップのコストも大幅に減ります。この議論のための出張コストだけでこんなメリットがあるのです。

つまり、ローカライゼーションが必要なら、あなたのグローバル・ビジネス・マンとしての力があれば、解消されるのです。

私は、実際にWebのコンテンツ管理システムの時に、この手法を使いました。毎年、1度コンテンツ管理システムの本社のエンジニアに要望を伝えに行ったのです。結果、最後の方は、USのエンジニアが直接、日本に来てくれるようになりました。

ローカライゼーションを自分で抱え込むのではなく、グローバルなビジネスで解消を目指すのです。

「マーケティング・オートメーション」 まずは挑戦

さて、「マーケティング・オートメーション」の分野は始まったばかりです。昨日の「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」のセミナーでも、実行領域がメール・マーケティングが中心ではとの声が出ていました。いや、それも間違いです。Digitalで接続的出るものであれば、すべての領域で「マーケティング・オートメション」は実行可能です。

そして、最後にお伝えしたいのは、実に多くのStartUp企業や、Small Businessの領域でこのツールが使われています。なので、皆さんの受け取っているメールや、会社の売り込み、そして営業の中にも、多くのケースで「マーケティング・オートメーション」が使われているのです。

最初はアメリカや、ヨーロッパのツールを使うことになるでしょう。でも、それはカーレースで言うと、車にしか過ぎず、皆さんといういう「ドライバー」が必要です。そして、「ドライバー」と「車」の最善の組み合わせが見つかった時、レースに優勝するです。

今から、「マーケティング・オートメーション」という車のドライブ練習のスケジュールを作りませんか?

バナー広告の指標と作り方は今のままでいいのか? デジタル広告の詐欺の実態とは? —追補

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Web担当者フォーラムに、「バナー広告の指標と作り方は今のままでいいのか? デジタル広告の詐欺の実態とは? 本間充氏が語った」という講演レポートを掲載していただいた。

シャツ姿の私

シャツ姿の私

この講演、「ノンヒューマントラフィック(NHT)について考えよう」という記事でも少し触れたが、悪質なBotによる広告詐欺の理解促進と、今後の対応がメイン・トピックスであった。

しかし、実はそれ以外にも、広告主が無視してきたことがいくつかあったので、そのことについても触れさせてもらった。

一つは、バナー広告と掲載記事との関連性である。今までの、テレビ・新聞・雑誌などの広告では、広告とその前後の記事・番組との関係性は議論にあまりならなかった。それは、これらのメディアの高億はPush型の広告で、かつその広告の接触直後にアクションが必要なかったからである。

一方、Webページのバナー広告は、WebページがPull型のメディアであるにも関わらず、バナー広告はPush型の方法を使っており、さらにバナー広告をクリックするという行動が要求される。この場合、記事とバナー広告の関連性が高ければ、バナー広告の認知はされやすいが、関係なければ、無視されることが多い。

簡単なテストをしよう。以下の動画で女性の歩数を数えてほしい。

そして、次に、このシーンには他に問題のあるシーンが含まれているが、それは認知しただろうか?

このVideo実際に、「バナー広告の指標と作り方は今のままでいいのか? デジタル広告の詐欺の実態とは? 本間充氏が語った」の会場でも見たのだが、多くの方が気づかない。いや、気づかないのが普通だろう。

人の頭脳はこのように、多くのことを一遍にできるわけではなく、何かに集中することが多い。

したがって、記事とバナーの関連性が高ければ、バナーの情報も処理されるが、関係ないと処理されない。

このように、広告主は本当にInternetで展開されている広告が、Internetのユーザーにとっても、広告主にとっても適切なのか再度議論する必要が出てきている。

物理の基本単位

物理の基本単位

そして、当日話があまりできなかったがもう一つは広告の価値指標である。クリック数、表示回数、次のアクションへの誘導数など、本当に広告主が有用な指標を決めるべきである。これは、広告主の事業によって、指標が異なるかもしれない。

広告主は、広告の利活用を行うのであれば、その成果・効果検証の責任があり、これらをメディア・パートナーに頼むことはできない。もう一度、Internet関連の広告の本質を考えて、健全な議論と検証が必要な時期に来ているのではないだろうか。

2015年9月1日の日経Big Dataのセミナーの内容完成。メディアの出稿金額とリーチの関係の数式も初公開!

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ようやく、東京も涼しくなってきましたね。そして、8月には当然セミナーなどの開催は少ないのですが、9月はセミナーやカンファレンスが目白押し。

そして、その最初が9/1 13:30~16:30開催の「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」である。以前の、「マーケティングのデータ分析の次は、モデル作り、そしてコンピューターへの移植(自動化)だ!」に、マーケティングにおいて、統計・データ分析は武器であること。そして、その先に、モデル作りが必要なことを少しお話ししました。

大学の数学仲間と指導教官

大学の数学仲間と指導教官

私は、マーケティングの仕事を主としているが、大学・大学院の専攻は数学でした。皆さんは、数学と聞くと、アレルギーのある人もいるかもしれません。それは、確かに数学者に天才が多かったり、数式に面白さを感じないからかもしれません。

数式は科学の共通言語

数式は科学の共通言語

しかし、数式は科学の共通言語であり、科学のあるとことには、たいてい数字や数式が存在します。

マーケティングに科学の要素を持ち込もうとした場合、当然そこには何らかの数学があるはずです。実際に、今回一緒に「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」のセミナーに登壇される、JALの渋谷直正さんに、「最新マーケティング・サイエンスの基礎 (KS社会科学専門書)」という本を薦められ、今読んでいますが、この本には、ばりばりベイズ理論など数式が出てきます。

実は、このようなマーケティングにおけるサイエンスを行う本は以前からも出されていたが、その多くが話題になっていない。理由は、マーケティングの実務者がサイエンスをあまり理解していないからであろう。

そこで、「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」のセミナーでは、数学を知っているいる人を巻き込むことで、よりマーケティングが確かになることを説明したいと思う。そして、初めて大学以外で公開する、テレビの視聴者到達数と金額の式を公開したいと思う。そして、なんとその式で、雑誌・新聞、インターネットのバナー広告も説明できることを今回のセミナーで話したいと思う。これは、まさに誰でも使える式になっており、さらにこの式を使うとメディアMixの時の、メディア接触者数も計算できる。

私は数学のバックグランドがあるので、実際に数学をすることは好きである。ただ、皆さんにお勧めしたいのは、皆さんが数学者になることではなく、数学が得意な人と一緒に問題解決を行ってほしいということである。

「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」のセミナーで、何かのヒントがあれば、良いのであるが。

Internetの活用は、コミュニケーションのみから、事業・サービスへ。ロフトワークのインタビューを振り返る。

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こんにちは。

キリン 上代晃久さんと私

キリン 上代晃久さんと私

昨日、「花王 本間充氏 × キリン 上代晃久氏 「これからの理想のWebマスターはこうあれ!組織やチームを超えて”ベストチーム”を作る」というコラムが、ロフトワークのサイトに公開され、反応も多くうれしい限りです。しかし、1時間のインタビュー記事では伝えきれなかった部分もあるので、勝手にここで延長戦をしようと思います。

みなさんは、以下のOral Bの歯ブラシ見たでしょうか?

歯ブラシにBlue Tooth つけたんですよ。これ、インタネットの担当者だったら簡単な技術で実装できることわかりますよね。ここで、問題になるのは、このようなアイディア、会社の中で誰が担当なのかということなんです。

各企業に、インターネット・プロダクト担当という事業部はまだないですよね。いや、かっこ良く言うと、IoT事業部です。

このような領域に詳しいのが、現在のWeb担当者ではないでしょうか?実際、20年前にWebを広告に、Brandingに使おうと思った時にも、社内説得をしながら進めたのではないでしょうか?

今は、ICT(Information and Communication Technology)から、インターネットを使った事業・サービスの時代に大きく変わり始めているのです。

このBlue Toothを使った歯ブラシ。成功しているかどうかよりも、このような「歯ブラシと携帯アプリ」、「歯ブラシのガイドと歯ブラシ実態のデータ取得」などの可能性を試して、確認することが重要なのです。

次の、このAmazon Echoもその代表作です。インターネットのインターフェースとして、キーボードでなく、音声認識装置にして、ECの注文の煩わしさを提言するのです。この技術も、特に難しい技術ではないでしょう。

最後に紹介したいのでは、携帯アプリと3次元プリンターを使ったイヤホンのNORMAL

2日間で、自分の耳にあったEarPhoneが作られるのです。これの応用例として、自分の歯に会った歯ブラシ、自分の体形にあった服とか、応用例はたくさんありますよね。まさに、Internetの技術で、モノづくりができる時代なのです。

重要なことは、このようなことについて、思いつく人が少ないことです。そして、思いついた人が、他の人に話さないと、話が始まりません。そして、思いついた人が、事業貢献を考えないと、前に進みません。

なので、「花王 本間充氏 × キリン 上代晃久氏 「これからの理想のWebマスターはこうあれ!組織やチームを超えて”ベストチーム”を作る」に書いたように、これから、ますます「組織やチームの連携」「社内理解・調整の難しさ」「部下の育成」が重要になります。そして、その中でも社内横断型の組織づくり、チーム連携が重要なのです。

もう、Internetの活用は、広告やBrandingだけではないのです。企業の事業そのものなのです。

そんな、夢と野望をみんなで考えて、前に進めてみませんか?

マーケティングに必要なツールのセミナーを、Web広告研究会で開催します。複数のベンダーさんから一度に説明を聞けるチャンス

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すみません。夏休みを取っている人も多いかもしれないのですが、来週のWeb広告研究会のセミナーの告知と、その意味を説明させてください。

次回、2015年8月25日(火) 15:00-17:30のWeb広告研究会のセミナーは、「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」と題したセミナーを行います。

今回は、

  • 日本オラクル株式会社
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社
  • 株式会社セールスフォース・ドットコム
  • 株式会社マルケト
  • 株式会社ブレインパッド

の5社に、最新のマーケティング・ツールの説明をして頂くことになりました。このような説明、本来は1社ずつ会社で聞こうと思うと、その日程調整も大変。そして、予算設計などもしてからでないと話がきけないのではと思います。今回は、Web広告研究会のセミナーですから、その点は問題ありません。そして、どのようなレベルでも質問可能だと思います。

以下のような広告主・事業主の人には有効だと思います。

  • まだマーケティングに関するソフト/ツールに知識がない人
  • すでに、現在何らかのツールは利用を検討している人

これらの方には、本当に参加していただきたいです。もちろん、興味のあるかたはどなたでも参加いただけます。(Web広告研究会のメンバーでなくても有料で参加いただけます。)

今年の1月に、「マーケティングに欠かせない解析ツール100選!Webサイトから実店舗の運用まで」という記事が公開されました。Marketing Tool 100です。そんなにあるのと思うかもしれませんが、実際には100以上あるのでしょう。

Marketing Tool 100

Marketing Tool 100

この記事を読んでいる方の中には、Webを使ったマーケティングを行っている人もいるでしょう。その方たちにとっては、Webの分析やDMPのツール、広告配信ツールはなじみがありますよね。ところで、マーケティングオートメーション系は、どうでしょうか?広告やキャンペーン終了後の分析は、まだエクセルですか?ひょっとして、まだ紙のレポートを閉じていたりしませんか?

Marketoのユーザーには多くのStartUpもいる

Marketoのユーザーには多くのStartUpもいる

今回のセミナーでは、マーケティングに関するソフト/ツールの進化、サービスの多さを実感してもらえるはずです。そして、このようなツールの購入・維持には費用がかかることも理解できるでしょう。

マーケティングは、KKD(Kan Keiken & Dokyo)の時代から、科学の時代に入り始めています。だから、皆さんもBig Dataという言葉に興味があり、Data Scientistを養成または雇用しないといけないと思っているはずです。もしそうならば、以下の理由で必要のツールの検討も行わないといけないのではないでしょうか?

流体の計算では、つなぎ目の計算が大変

流体の計算では、つなぎ目の計算が大変

理由は、私の研究所自体の体験です。1990年代、科学の世界で、今マーケティングに起きていることと同じことが起きました。その頃までは、例えば花王のシャンプー工場の液体を流すパイプの設計には、自社で作っていた流体計算プログラムを使い、工場で実証確認を行って、工場の設計を行っていました。(かなり、単純に書いていますが)。しかし、ある時、もっと高精度の設計を行いたいということになり、自分たちのソフトの限界を知り、外部のソフトを購入することにしました。それまで無料(外部に払う金が0という意味)から、数千万円の支出が必要になり、研究所ではもちろん大きな議論になります。しかし、この投資により、計算速度と精度が向上したのです。そして、数値計算の精度は格段に向上したのです。

マーケティングもおそらく、この1990年代の科学計算の世界に近いことが今起きています。今までは、自社Data Baseとエクセルで計算していた、マーケティングの設計や振り返り。これから、データの種類が増えたときに、同じツールで計算し続けられますか?そして、競合よりも早く計算できますか?そして、予算設計の金額の精度を向上できますか?

The Big Data Landscape - Forbes

The Big Data Landscape – Forbes

そしてさらに私の考えは、「計算は自動化」そして「判断にマン・パワーを使う」べきだと思っています。今は、マーケティングの振り返りのデータの整理に8割、次のアクション設計に2割の時間を使っているとしたら、実になんと無駄でしょうか。8割は誰が、またはどのツールが行っても同じだとしたら、速いツールに任せた方が良いと思いませんか。

さらによく聞かれる質問として、他社と同じツールがいやなので、自社ツールで行いたい。そんなことは、すでに科学の世界でもありません。ほぼ、皆さん同じツールを使い、違う現象を解明して、違うアクション・プランを作る。マーケティングでも、競合と同じツールを使って、マーケティング設計や振り返りを行っても、その次のアクション・プランは会社ごとに異なるはずです。それは、会社ごとにマーケティングで直面している課題も、方向も異なるからです。

そんなことよりも、今重要で、速く判断したいといけないのは、「自分の会社がこのようなツールを使えるか」です。ツールを使うためには、スキルやそのツールの考え方の理解が重要です。

そう、マーケティングおける武器が変わったのです。「石器」から「鉄器」に。でも、まだ「石器」を使い続けますか?

ぜひ、「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」に、多くの広告主が参加して頂き、マーケティングに関するツールの議論が盛んになれば良いと思っています。

今だから、「ある広告人の告白」を、マーケッターのあなたに薦めたい。

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あなたは、「ある広告人の告白」という本を読んだことがあるだろうか?読んだことのない人は、私の以下の文章を読んで、読むかどうか決めて欲しい。

ここのある広告人とは誰であろうか。それは、デイヴィッド・オグルヴィである。

つまり、オグルヴィ・アンド・メイザーの創始者である。この巨大広告代理店を38歳で創った、いわば広告界の巨人である。「ある広告人」ではないではないか。いやでも話は、オグルヴィ・アンド・メイザーの始まりの頃のエピソードも多く、確かに広告代理店の創始者というよりは、一広告人からの視点である。

では、広告主のマーケッターが読まないといけない理由はどうしてかというと、「真のクリエィティブ・エージェンシーのDNAの理解」と「社会人のブランディング必要性」の2つの理由から、私はこの本を薦めたい。

「真のクリエィティブ・エージェンシーのDNAの理解」とは、何か。デイヴィッド・オグルヴィは、ブランドという言葉を確立させ、

We Sell, or else

という言葉を残した。つまり、実はクリエィティブ・エジェンシーとしては、売り上げに対して責任があることを明言していたのである。次のVideoを見ても、その意思は理解できるだろう。

ある広告主(広告人ではなく)は、クリエィティブ・エジェンシーのことを、広告作品を創るパートナーだと誤解しているかもしれない。時に、オリエンで現在の事業概況も、今後の目標も説明せずに、製品・サービスの強み、伝えたいことだけをオリエンすることがあるのは、そのような誤解からではないだろうか。

この本を読むと、事業の成功のために、デイヴィッド・オグルヴィに多くの広告主が仕事を頼んだことがわかる。つまり、広告作品を頼んでいるわけでもないし、デイヴィッド・オグルヴィも事業支援としてクリエィティブを行っている。もし、代理店との付き合い方に悩んでいたり、上手くいっていないのであれば、この本を読むと、今の時代でもヒントがあるのではないだろうか?

2つめの「社会人のブランディング必要性」とは。この本では、実はデイヴィッド・オグルヴィが仕事を断るエピソードも出てくる。さらに、「デイヴィッド・オグルヴィ」で画像検索すると似たトーンの写真を多く見つけることになるだろう。「ブランド」という言葉を作ったデイヴィッド・オグルヴィは、自分自身のブランドも確立したのだろう。これは、社会人として、本当に良い仕事に就きたいと思ったら、私たち自身も努力する必要があるひとつのテーマからも知れない。

さらに別な視点でもこのBrandingは重要だと思っている。私も、マーケティングや、ブランドの講座で話すのは、

他人のブランドのマーケティングやBrandingを考える前に、自分のマーケティングやBrandingを行ってみては?自分でもできないのに、他人のプロダクト、サービスをマーケティング、Brandingするのは難しいのでは?

と話したりする。デイヴィッド・オグルヴィは、自分のBrandingを行った。自分のBrandを確立していない、マーケッターはこの本を読んで、何か刺激を受けてほしい。

そして、なぜ今か?実は、広告=コミュニケーションの本質は、Digitalが強くなった今でも変わらない。そして、技術よりもコミュニケーションが重要なはずだ。技術はToolだからである。

そして、ここまでで、少しでもこの話に興味があり、まだこの本を読んでいない方には、再度この本を薦めたい。

本の詳細:
ある広告人の告白
デイヴィッド・オグルヴィ (著), 山内 あゆ子 (翻訳)

RampUp Asia に登壇します。

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皆さん、全国的には暑いですね。

私は、今週は札幌に帰って、涼しい夏を味わっています。とはいえ、少しだけ原稿を書いたり、学会に参加したりもしますが。

8月が終わり、9月になると、 ad tech Kansaiもあり、私も登壇します。そしてその翌日には、東京で、Ramp Up Asia 2015にもパネラーとして参加することになりました。

RampUp Asia RampUp Asia

このカンファレンス、LiveRamp Summitとあるように、データ分析、その活用を中心としたカンファレンスです。そして、ほぼ英語で、進行されます。

国際ビジネス言語である英語が日本で普及することで、このように海外の成功した会議が日本に来ることは、マーケッタにとっても嬉しいことです。Rampupとしては、アメリカ以外腕の開催は今回が初となります。

マーケッタの方は、社内に閉じ籠らずに、どんどん社外に出てこのように開催される国際的なレベルのカンファレンスなどに参加し、必要な知識を企業や自組織に展開すれば良いのではないでしょうか?

私は、ちなみに、このカンファレンスのThe Impact of Siloed Data on Marketing Strategiesに参加します。

Raumup Asiaの私の紹介写真 Raumup Asiaの私の紹介写真

他にも、MOATや、Weibo、そしてウォルマートからもスピーカーが登壇します。英語のカンファレンスは、このように海外の優秀なスピーカーと情報交換できることも大きいですね。

そして、データを活用したマーケティングを考えている方は、ぜひこのようなグローバルの会議に参加することを検討してみては如何でしょうか?

そうそう、少しだけリーク情報ですが、8/25のWeb広告研究会のセミナーもマーケティングの分析、オートメーション・ツール/ソフトの複数企業の発表になります。こちらも、詳細はサイトで近日公開しますので、ぜひ予定していおいてください。

ノーベル物理学賞の小林先生に見る、専門家と専門屋の違い

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まず、皆さんに質問したい。「あなたの現在の仕事を、小学生に説明してください」。できるだろうか?

さて、私の中では「専門家」と「専門屋」は使い分けている。それは、上記の質問に答えられる人が「専門家」であり、答えられないが、他の「専門家」「専門屋」と共同で仕事ができる人を「専門屋」と定義している。

さて、私のこのBlogの前の「ノーベル物理学賞の小林誠先生に、物理に入るきっかけの本を伺った」という記事で、ノーベル物理学賞の香林誠先生の講演を伺った話を書いた。

前の記事では、小林先生が刺激を受けた本の紹介をした。今回は、その講演の内容について、少し書きたいのである。小林先生は、カビボ・小林・益川行列(CKM行列)を作り、クォークに3世代以上の対があること、またCP対称性の破れを説明できることを発見したのである。

クォーク崩壊を示すモデル。 クォーク崩壊を示すモデル。

この話、大学の物理を習ったものでも、非常に難しいのであるが、それを小林先生は高校生の学生にもわかるように話したのである。世の中には、物質と反物質があること。すべてのクォークの対があると思っていたが、その物質・反物質の対称性が崩れていることを理論的に説明したという小林先生の業績を、スライド10枚程度で説明されたのである。それも30分で。

まさに、専門家である。このように、専門に明るくない人に自分の仕事を話すことは、とても大切だ。それは、次世代の若手に興味を持たせ、その領域の発展に貢献する若手を育成できる。また、大きなプロジェクトの立ち上げの許可をもらうために、予算の権限を持っている人に説明することも、時には必要だろう。このように、簡単に自分の仕事を、その専門に明るくない人に説明するということは、科学者が専門家として存在知るためには、重要なスキルである。趣味でその領域を行う「専門屋」とは異なり。

このことは、科学の領域だけではないだろう。広告、マーケティング、Ad Technologyの領域でも同じことが言えるだろう。ぜひ、自分がその領域の「専門家」であれば、簡単な言葉で自分の仕事を伝えるように工夫したいし、常に考えたいものである。今回の小林先生の講演を聞いて、本当にさまざま参考になることが多かった。

さて、私の別な領域である、数学においては、

無限と連続―現代数学の展望 無限と連続―現代数学の展望

この遠山先生の本が参考になる。この1952年に発行された「無限と連続―現代数学の展望」では、

第1章 無限集合論
第2章 代数系の理論
第3章 位相空間論
第4章 現代幾何学

と、現代数学の基本となる考えを、平易な言葉で解説してくれている。

そろそろ、マーケティングにおいても、専門書ではなく、このような平易な本を出し、次世代のマーケッターを育成するだけでなく、理論の整理が再度必要になっているのかもしれない。

最後に、あなたは「専門家」ですか?「専門屋」ですか?

YouTubeの3H戦略以外にも、Slow TVというジャンルもありかも。

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夏休みを頂いているので、HDD(Hard Disk Deck)に取りためしていた、NHKのSuper Presentationを見ている。その中の、Thomas Hellumさんの「The world’s most boring television and why it’s hilariously addictive」は、YouTubeなどの、ネット動画のコンテンツを考えている私にとっては、とても参考になった。

この話、ノルウェーのテレビで、時間軸に対して一切編集を行わない、Slow TVという新しドキュメンタリー番組の説明である。以下の動画を見ていただきたい。

いや、最後まで見ると7時間の番組であるので気をつけてほしい。ノルウェーの山岳鉄道の始発から、終点までの全行程を中継した番組である。

Thomas Hellumさんが、Ted Talkの中でも説明ているが、このSlow TVという番組の手法は、時間軸に対して全く編集がない。もちろん、さまざまなカメラー割りや、特殊な撮影を用いており、映像は綺麗である。が、飛ばしてみることは出来ず、逆にそれ故に臨場感や、参加感が出てくるのであろう。

さて、話をYouTubeに戻そう。YouTubeでは、BrandLabという動画に関するワークショップを開いている。この中で、広告主が、コンテンツを作るストラテジーとして、3Hという概念がある。Help,Hub & Heroである。(Helpを以前は、hygieneといった )このことは、オムニバスの山本社長との対談に上手に収めていただいたので、そちらを見ていただきたい。

このワークショップでも、実はYouTubeに最初に公開された、Me At the Zooという動画が話題になる。

この、2005/4/23に公開された19秒の動画は、実に多くの再生回数を誇る。そして、なぜこの動画が見られるのかの理由はよくわからない。

しかし、Thomas Hellumさんの「The world’s most boring television and why it’s hilariously addictive」のプレゼンを聞いたあとに、以外と共通項は「時間軸無編集番組」つまり「Slow TV」かもしれないと思った。

テレビでも実現している、「時間軸無編集番組」つまり「Slow TV」は、意外とネットの動画でもひとつのジャンルになるのではないだろうか。

事実、以下の小動物の映像などは、本当にずーっと見たくなるのである。Denne lurte nesten alle