野望か?失敗に終わるのか?セミナーを、自分のネットワークとSNSのみで集客してみる。

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昨日のこのBlogで、アビームコンサルティングで初めてセミナーを行うことを告知しました。確かに、2015年10月に入社以後、セミナーには多く登壇しているのですが、このアビームコンサルティングでというのが、私、本間に取って大きな意味があります。

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他のセミナーに登壇する場合、お客様は主催団体が集めてくれます。まぁ、私は内容に集中すれば良いだけです。今回は、主催がアビームコンサルティングになるので、私・本間自身が告知・集客を行わないといけません。

それ、Web広告研究会で行っていたのでは。はい、確かにそうなんですが、その時には、Web広告研究会の参加企業の方の名簿があるので、その方にメールで告知するれば、すぐに200人一杯になるんです。

さぁ、今回はどうするかと考えたときに、私が会社で決めたのは、「集客は自分で行う」ということでした。実は、今回の『ABeam Digitalセミナー』は、一切お金を使った告知を行っていません。そして、今のところメディアの取り上げもありません(まぁ、それは私の実力のなさと、人徳のなさを証明しているのでしょうが)。純粋にオーガニックに『ABeam Digitalセミナー』をサイトで知った人、そしてこのような私のBlogに触れた人、私や他のメンバーのSNSで知った人が大多数です。そこから、何人の方がセミナーに来てくださるのか。もう、私はドキドキなのです。

しかし、私はDigital Marketingを長く行ってきて、SNSやOwned Mediaのパワーを信じているので、このような野望も、重要だと思ったのです。いや、確かに予算がないということも背景にはあります。そして、実はこのことは、2016年1月23日の「あだちメッセ」にも関係しているのです。だって、そのタイトル「誰でも簡単にできる、商品の説明・宣伝」なんです。誰でも、つまり予算がない、または少ない予算でも広告・宣伝はできるというセミナーなのです。セミナーで話すからには、自ら証明(数学者は、科学者なので、証明が大好き)しないといけないと思ったのです。

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さぁ、無事に皆さんに参加いただけるのか、結果は1/27に出ます。特に、このようにSNSやOwned Mediaのパワーを信じている、広告主、事業主の方、お越しになりませんか。私の野望が、失敗に終わるか、それとも席が埋まっているのか、確認もできますよ。いや、私の証明のお手伝いの形でも結構です。あ、もちろんお話しする内容も、新しい内容です。そちらが、もちろん重要ですが。

『ABeam Digitalセミナー』のお申し込みは、ABeam Digital セミナー お申し込みからお願いします。会議室に定員がある関係から、お申し込みされた方には、当日までに詳細なメール(建物への入り方、開催フロアーなど)をお送りいたします。

では、皆さんの『ABeam Digitalセミナー』の参加をお待ちしております。

 

BBT マーケティングライブ、次回は第3回Webグランプリ特集

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マーケティングライブの収録

私が、Web広告研究会の代表幹事を辞任して、早くも2ヶ月が経ちました。そして、後任にNECの田中滋子さんになって頂き、とても安心しております。

そして、私が講師を務めるビジネス・ブレーク・スルーCh.マーケティングライブでは、毎年Web広告研究会のWebグランプリの受賞サイト・受章者の特集番組を放映しており、本日は第6代代表幹事の田中さんとの共演を無事にさせていただきました。そして、実はアナウンサーの植村さんには、授賞式の当日も司会をして頂いていました。

本日、第3回のWebグランプリの企業サイトを見ながら、田中さん、植村さんとお話したのですが、企業のサイトは本当に、この数年で大きく変わったと思います。

例えば、B2B部門の岩崎電気株式会社の「簡単に選べるLED工場照明」は、製品カタログではなく、製品選びのコンセルジュのようなサービスだと思います。今までのB2Bサイトでは、すべての製品の網羅性や、情報のレベルの統一という、社内の仕組みの調整がメインだったと思いますが、すでにそのフェーズは終わっていないといけないことを感じさせられます。

B2C部門のグランプリである、サントリービジネスエキスパート株式会社の「サントリー天然水の森 人類以外採用」は、通常のCSRレポートをここまで分かりやすい、そして面白いサイトに仕立てています。CSR活動の中には、CSR活動の報告も含まれると思いますが、ここまでプレゼンテーションにこだわったCSRレポートはないのではないでしょうか?

このように、Webサイトは、コンテンツ以上にサービスの領域や、プレゼンテーションの進化といった領域での発展が多くあることを、ビジネス・ブレーク・スルーCh.マーケティングライブの収録で、田中さんとの対談の中で、たくさん気づくことができました。

ここですべて書くと番組が面白くなるので、残りは番組をお楽しみにしてください。あ、契約していないと見れませんが、誰でも契約は、ビジネクブレークスルー視聴の申し込みから出来ます。この番組の初回On Airは、1月12日になりますよ。

ちなみに、企業Webサイト賞は、以前は企業Webグランプリという名前で、2007年にスタートして、初回の司会の一人は私だったんですよ。2007年12月17日、サントリーホールで司会していました。

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企業Webグランプリで司会をする私

その当時と比べると、サイトの質も変わったし、私も変わりましたね。

フリマアプリ「メルカリ」は、凄い。これからは、C2Cも注目!

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昨日、2015年11月放映予定のBBT大学マーケティングライブの収録を、アナウンサーの植村 智子さんと無事に終えました。今回のゲストは、メルカリの小泉 文明さんです。

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左から、植村さん、私、小泉さん

メルカリといえば、フリーマーケットのアプリでは、すでに2000万ダウンロードを記録し、この市場で圧倒的な地位を確立しています。なぜその地位を確立したのか、なぜスマフォに特化したのかは、番組をご覧いただくとして、ここでは、その中で話したC2Cビジネスの話を書きたいと思います。

実は、C2Cの歴史は、古いと思うのです。というか、近代経済の前までは、いやお金が流通するまでは、「物々交換」が行われていました。これは、C2Cビジネスです。ただし、この場合、売買は地域の商圏、そして交換できるものは地場にあるものとなります。そして、基本的に物々交換なので、高いものと安いものの交換はあまりできず、等価交換になります。

今回のメルカリのモデルは、商圏は日本全体、一度お金に交換しますので、等価交換ではないです。そして、商品カテゴリーも日本全国からの出品に多様になります。このように、C2Cビジネス自身は古くからあるモデルですが、そこにインターネットという通信を加えることにより、全く新しいビジネスになります。

そんなことを考えるとC2Cビジネスのモデルは、かなり存在するのではないでしょうか。昔あった、下宿のモデルや、家庭教師などさまざまなところにあります。

一度、昔のビジネスで、今大企業が行っているものや、亡くなったモデルを、再度インターネットで考えてみる。そうすると、新しいビジネスができるのではないのでしょうか。

小泉さんとの1時間の対談は、そんなヒントを与えてくれる、大変楽しい収録でした。そして、一度メルカリを体験してみなくてはと思いました。商品をお店から買う時代は、日本では商人文化の時代やマス・マーケティングの時代で、そんなに長い歴史ではないのです。いや、むしろ個人間取り引きの方が、「人」の歴史の長いのですから。

 

Peatixという、サービスはチケット販売ではなく、新しいコミュニティーのグロース・ツールかもしれない

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もう、10月なんですよね。月初か、月末は、ビジネス・ブレークスルー「マーケティング Live」の収録という、1時間の楽しくも・緊張する番組収録の時間がやってきます。昨日から、私の肩書きも変わったりと、番組のスタッフには、いつもご迷惑をおかけしながら、無事に収録は完了。

昨日は、Orinoco Peatix 株式会社の共同創業者で取締役の藤田祐司さんに、出演頂きました。ずばり、番組のタイトルは「情報疲労時代の体験型マーケティング」。

キャスターの植村智子さん(左)、私と、藤田祐司さん(右)

キャスターの植村智子さん(左)、私と、藤田祐司さん(右)

番組は、2015年10月13日 20:00~21:00に、BBT chの視聴者はご覧になれるので、ここでは、お話しませんが、少し番組の感想を書いてみますね。

Peatixというサービスは、皆さんご存知ですよね。私も、前の会社では、社内勉強会の管理や、有志の飲み会の応募サイトとしてつかっていました。このサービスでは、無料のEチケットも発券できて、その場合はEvent主催者も参加者も費用がかかりません。

そして、会話の中で出てきたのは、開催イベントが、今までの音楽コンサートや勉強会といったOne Wayのものではなく、双方向型のものが多いという話には、とても興味を覚えました。たとえば、以下のVideoは、Peatixを使ったEvent オーナーさんの声です。かなり、双方向なもの、ニッチなものが含まれていますよね。

Internetが登場して、Internetユーザーが全員情報発信可能者になり、SNSの登場で簡単に同じ興味関心のある人が繋がれるようになった。そして、今までは同じようなことを考えている人・興味を覚える人少ないよなと思っていたようなことも、実はSNSの出現で、意外といることを知る。結果、だったら集まろうということになる。そこに、Peatixが支援する。つまり、私の感想は、Peatixは、Real Communityの支援ツールで、チケット販売支援ツールを超えている気がするのです。

Internetという、新しい通信・情報交換手段により、人が繋がれるチャンスが増えた。そして、このことをビジネスにする。それが、Internetを活用したビジネスであり、やはりWebサイトを使って、既存のビジネスを維持することは、本質でないような感覚を、再確認した収録でした。

最後に、藤田さん本当に、お話がスムーズで、久しぶりに私の話している時間が短い収録だったことをお伝えしますね。みなさん、ぜひ番組見てくださいね。見た方は、感想なんか教えていただけるとありがたいです。

Direct Summit 2015参加終了。来週もad tech Kansai 2015ですが。その前に、考えようDigital 環境の進化

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今年日本で初開催となった、Direct Sumit 2015が、9/9のオプショナル・ツアーも含めて終了となった。会場では、ダイレクト・マーケティングを行う理由や、製造業が行えるダイレクト・マーケティングと、流通業が行えるダイレクト・マーケティングの違いなど、相互に議論があり、非常に実りの多いイベントとなった。

ラウンドテーブル・ディスカッションで進行役をした私

ラウンドテーブル・ディスカッションで進行役をした私

そして、その後の帰りの飛行機の中でふと気づいたことがあり、ここで披露したい。そして、皆さんからの意見を伺いたい。意見は、私のSNSにコメントしていただいても良いし、来週のad tech Kansai 2015で、Face 2 Face で話ができれば、もっと良い。

議論したい背景は、ダイレクト・サミットの期間中、ダイレクト・マーケティングの進化を前提に議論してしまったように思うことに由来する。もちろん私たちも進化するが、お店もDigitalを活用して、接客の中のコミュニケーションは変わるし、もっと変わるのは消費者の情報接触、商品探索のDigital化かもしれない。

実際に、私がリードさせて頂いた、ラウンドテーブル・ディスカッションで行ったテーマは「オムニチャネル」への取り組みであった。その議論の背景に、参加者の多くがEC・通販で商品を届けてもらうことが便利との考えを持っていたと思う。でも、これから既存流通が今まで以上に、配送の充実をはかり、たとえばAmazonのように、お店から12時間以内配送など行えるようになったらどうだろうか。そして、お店に行く前に、見たい商品を実際に指定して来店するようなサービスが増えたらどうだろうか?(実際には、松屋銀座がこのサービスを開始している。)

そして、消費者も変わる。次の動画を英語だが見て欲しい。

世界最大級のガラスメーカーの作ったこの動画は、消費者の情報接触方法が大きく変わることを、見せてくれている。この動画を見ると、消費者は、自分の好きな情報探索方法や形式で情報を求めて、製品を探索・購入すると思える。

これを見ると、今の既存製造業のビジネスを維持したまま、製造業がダイレクト・マーケテインンぐに参入することに矛盾も感じる。消費者は自分にふさわしいものを探したいのであり、既存製品ラインから自分にふさわしいものを選択したいのではないからである。

つまり、今まではBetterなものを探すのが消費者の基本購買行動だった。これからは、その精度はさまざまあっても、Bestな商品を、もっと言えばカスタマイズも含めて探したいのだろう。つまり、すべてのカテゴリーで、Easy OrderやBTOが選ばれる可能性があるのだ。

このように推論していくと、ダイレクト・マーケティングの行きつく先は、顧客とどのように直接対話し、どのようなサービスを顧客ごとに直接提供するかであり、大量に販売するための販売チャネル対策でないことを、痛感したのである。

来週も、ad tech Kansai 2015が開催される。ここでは、新しいマーケティングの話、コミュニケーションのためのクリエィティブなど、多岐にわたるTopicsの情報交換が行われる。もちろん、このような基礎的な内容を、理解し議論することは必要である。

そして、その傍ら自分たちの事業が、消費者とともに、Digitalを使ってどう変わるのかということも考えないといけない。

マーケターだけが、Digitalを活用するのではなく、消費者もDigitalを使いこなしているのである。きちんと、消費者の環境変化も推測しながら、自分たちのビジネスを考えないと足元が揺らぐのかもしれない。

私は、ad tech Kansai 2015で、[ B-8 ] データ活用とオートメーション化による近未来メディアプランニングとはに登壇するが、初日の「Opening Night Networking Party」では、ぜひこのようなことも含めて、意見交換をしたい。意見・アドバイスのある方は、ぜひお話しさせてください!!

ダイレクト・マーケティングの定義を考えるとヒントあるかも。Direct Summit 1日目の気づき

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今日から、Direct Summit 2015に参加するために鹿児島に来ております。このDirect Summit 2015は、dmg:events Japanが主催する、完全招待制のカンファレンス(合宿)になります。

ホテルから見える、桜島

ホテルから見える、桜島

場所は、鹿児島城山観光ホテルという、非常に落ち着いた環境の良い場所で2日間のカンファレンスが開かれます。

その初日のキーノートは、大広の松浦信裕さんの、ガンホーの橋本裕之さんの講演でした。講演の中で、通販事業は、プロダクトとサービス提供の両方が必要なことを話をされていた。この中での話は、「ガンホーの舞台裏を知りたくないか?詫び石の誕生やヒット作連発の秘話を公開」という週刊アスキーの記事にきれいにまとめられている。

さて、その講演を聞いているときに、ところでダイレクト・マーケティングの定義は何か疑問になった。直接販売、通信販売はInternetの登場以前からある。しかし、Internetの登場後、ダイレクト・マーケティングは、過去の通信販売のInternet化と意味が違うはずだと思ったからだ。

日本語のWikiopediaの「ダイレクトマーケティング」には、以下のように書かれている。

ダイレクトマーケティング(direct marketing)とは、標的消費者として慎重に選ばれた個人あるいは法人から直接反応を獲得し、リレーションシップを構築していくマーケティングの方法であるが、今日的な意味においては、マーケティングの一部でもマスマーケティングの対照となるものではなく、情報テクノロジーの驚異的な進化により、マーケティングの発想と技術を革新させたもの、ととらえるべきである。

何とも、短くしかもわかりにくい。

英語のDirect Marketingのページの出だしの定義とは大きく異なっている。

Wikipediaの情報が、必ずしもすべて正しいとは限らないが、日本語の定義には、以下のような視点が欠落しているかもしれない。

  • お客様とのコミュニケーション方法
  • お客さまから頂けるデータをより良い製品・サービスにつなげるマーケティングのプロセス

商品を購買してもらう時には、コンビニにはコンビニ流の、百貨店には百貨店 流のコミュニケーションが存在する。ダイレクトマーケティングには、ダイレクトマーケティング 流のコミュニケーションがあるはずであるが、日本の多くの製造業がオンライン販売に出るときに、コミュニケーションの設計を最適化しているであろうか。このコミュニケーションにより、そのダイレクトマーケティングのお店のBrandは決まると思うので、商品の配置同様に重要なテーマだと思う。

次に、ダイレクトマーケティングでは、さまざまなデータが取得できる。メーカーにとっては、直接販売で、直接顧客と対峙できることも大きなメリットだ。もちろん、さなざまなInternetの技術を使うことでも、データが取れるが、重要なのはそのデータの活用方法だと思う。事業側からすると、高いコンバージョンスを作るために、データを見ることが多いと思うのが、一番良いのは、良い商品・サービスを作ることが重要だと思う。

つまり、ダイレクトマーケティングは、販路の拡大のために事業化するのではなく、より良い顧客との関係づくりと顧客のニーズに向き合うことではないだろうか。

Direct Summit 2015のオープニング

Direct Summit 2015のオープニング

今回のDirect Summit 2015では、そんな基本的なことも考えられる、非常に良い機会になっている。

マーケティングに使うRのための本紹介。今からでも遅くない。そして、簡単なものも。

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前回のBlogの記事「実務で使う統計手法は、5つ。すごい、そんなシンプル?」は、大変話題になり、公開2日間で、20,000PVを超えるアクセスになった。

はてなブックマークでは、約1000人の方が話題にしてくれたし、GigaZineでも、9月2日のヘッドラインニュースとして取り上げられた。

そして、直接読んだとの感想も頂き、私としては嬉しい限りである。その中で、ソフトとして「R」を取り上げた。そこでは、「R」の紹介だけだったので、少しマーケッターの方向けの情報を、ここで紹介したいと思う。

まずは、Markezineのサイトには、「R」に関するまとめのエントリーがある。「実践!WebマーケターのためのR入門一覧」には、ソフトのインストールの方法から、基本的な分析やグラフの作り方まで解説があります。

ネットのページよりも、手許に本を見ながら読みたいという方におすすめなのは、多少高いのですが、共立出版の「Rで学ぶデータサイエンス」シリーズから、

マーケティング・モデル (Rで学ぶデータサイエンス 13)」( 2010/12/8)里村 卓也 (著), 金 明哲 (編集)

を、おすすめしたい。この本では、実際にRのプログラミングについても多くの部分が割かれており、初心者でもわかりやすい校正になっているだろう。この本を読んで、理解できたら、他の共立出版の「Rで学ぶデータサイエンス」シリーズを読んでみても良いだろう。

なお、この2人が書いた最近の本では、「 マーケティング・データ分析の基礎 (シリーズ Useful R 3) (2014/10/24)」里村 卓也 (著), 金 明哲 (編集)という本も出ている。この「シリーズ Useful R」というのは、先のRで学ぶデータサイエンス」の後継のシリーズであり、より理論から応用によったシリーズになっている。

これだけ、このように「R」を使ったマーケティング分析を行うためには、必要な情報がかなり充実している。また、ユーザーも多くなったので、マーケティングに特化したRのOff会などがあっても良いのかもしれませんね。

実務で使う統計手法は、5つ。すごい、そんなシンプル?

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昨日、このBlogでも開催を告知した、「2015年9月1日の日経Big Dataのセミナーの内容完成。メディアの出稿金額とリーチの関係の数式も初公開!」の「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」というセミナーが無事に終了しました。Marketing & Mathematics という、一瞬かけ離れた内容にも関わらず、50名程度の聴講者がいたのには、驚きでした。

左から2人目が、私。中央が、渋谷さん。その隣が内野さん。

左から2人目が、私。中央が、渋谷さん。その隣が内野さん。

このセミナー、冒頭の渋谷 直正さん(日本航空 旅客販売統括本部Web販売部 1to1マーケティンググループ アシスタントマネジャー)のお話がとても参考になりました。

まず、渋谷さんはご存知のように、2014年に「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞され、ビジネス・サイドにおける、データサイエンスのリーダー的存在です。

その渋谷さんの「実務で使う分析手法は5つで十分、マーケターこそデータサイエンティスト候補」という講演は、多くの示唆に富んだものでした。

まず、みなさんが気にしている5つの手法とは、

  • クロス集計
  • ロジスティック回帰
  • 決定木
  • アソシエーション分析
  • 非階層的クラスター分析(k-meansなど)

の5つです。統計の教科書にはさまざまな手法が出てきますが、マーケターが実務で使うのはこの5つ程度だと説明されるのです。でも、この説明には、私も思い当たる部分があります。東大の数学の授業で、「人の顔の表情と、その表情からうける印象の関係」を数学的に議論していた時に、最初にやるのは、「よく表情の変わる人のデータ」と「無表情な人のデータ」のクラスター分けは最初に行い、その後数学に持ち込んだりします。また、ある時には、決定木をつかって、関係ある因子を洗い出したりします。その意味では、この5つで満たされるのかもしれません。

渋谷さんの「実務で使う分析手法は5つで十分」は、私も合意するところです。

次に、「マーケターこそデータサイエンティスト候補」という部分ですが、やはり問題意識を持っている人が分析を行わないといけないのでしょう。ただし、エクセルや情報システムに任せる部分もあると思うので、そこは相手に任せて、何をどう分析して、何を改善したいのかを明確にして、分析することが必要なのでしょう。

たまに、「データを見ていたら、次の手がわかる」という人がいますが、私は違うと思います。「どのようにしたいかは決まっている。データを見て、その戦略を作る」が正しいのだと思います。みなさんは、恋人探す時に、さまざまな人のデータを眺めて、その中から選びますか?いや、付き合いたい人が決まったら、その人のことを調べてアプローチするのではないでしょうか?

今回の渋谷さんの講演、新しい発見もあり、また私の考えを整理できる部分も多く、本当に勉強できました。

このセミナー、最後に内野さんと3人でパネルディスカッションがありました。その中で、感じたことをいくつか?

以外と、Big Dataブームの時に話題になった本を読んでいる人が少ないかもしれません。ブームは一過性かもしれませんが、良書は永遠なので、再度ここで以下の3冊をお勧めします。この3冊は統計の本ではなく、企業の中に、Data分析に基づく文化を作るために参考になる本です。

Thomas H. Davenport Quotes

Thomas H. Davenport Quotes

「分析力を武器とする企業」では、企業の中のデータ分析の事例が多くまとめられており、マーケティング以外にもデータ分析が事業を支援することが多くまとめられております。

「分析力を駆使する企業 発展の五段階」は、「分析力を武器とする企業」のまとめの本で、企業の中に分析の文化をどのように根付かせるか?どのような組織で行うべきが。どのようなリーダーシップが必要かまとめられています。

「データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」」は、まさに1データ・サイエンティストの活動記録のような本で、どのようなツールを作るか、どのようなレポートをするかまとめられています。

これらの本は、とても参考になります。統計の本を読みながら、この本も読むことを強くお奨めします。

次に、分析に使うソフトはパネルで聞かれたのですが、その時には、リンクは紹介できなかったので、ここできちんと紹介します。現在は無料の分析ソフトがいくつかあり、有名なのは、Rです。本家のサイトは、当然英語なので、日本語のサイトとなると、

が、とても参考になるでしょう。このツールでは、まさに渋谷さんが説明された5つの手法がこのソフトで網羅されています。そのほかにも、以下のソフトが非常に便利です。

  • RStudio
    • Rを、プログラムというよりは、画面操作で簡単に扱えるようにしたもの
  • Tableau
    • データの可視化ツール。本製品は有料ですが、トライアル版もあります。
Rの画面

Rの画面

さまざま、現在のデータ・サイエンティストにはツールも用意されているのです。もちろん、最初はエクセルで十分なはずです。

最後に再度、次世代の渋谷さんを目指していう皆さんに。ぜひ、実務者の皆さんが、分析の目的を明確にして、シンプルな分析で、事業貢献できたという事例を作ってください。そして、実務の問題は、統計の難しさではなく、実務に対する貢献度であることもお忘れなく。

そして、もし複雑な問題、または先が見えなくなったときには私のようにアカデミアに近い人に相談いただくのも、一つの方法だと思います。その時は、コンタクトをお待ちしています。

後日、Rの参考書を以下にまとめました。

こちらも、ご参考ください。

マーケティングに使うRのための本紹介。今からでも遅くない。そして、簡単なものも。

Web広告研究会セミナー「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」が、終了。面白かった。

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Web広告研究会の2015年8月の月例セミナー「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」が、終了しました。

このセミナーを開く背景は、「マーケティングに必要なツールのセミナーを、Web広告研究会で開催します。複数のベンダーさんから一度に説明を聞けるチャンス」という記事に書きました。また、実際の講演内容は、後日Web広告研究会の活動レポートに掲載されます。なので、ここでは、記事にはならない、会場の参加者の様子と、今後の課題について、書きたいと思います。

ベネッセ 秋山さん

ベネッセ 秋山さん

まずは、株式会社ベネッセコーポレーション ソリューション開発部 秋山 大志さんのモデレーション、わかりやすく、さらに聞きにくいことをしっかり聞いて頂けて良かったですね。

次に参加者ですが、200名を超えた申し込みがあり、しかも当日の欠席もほとんどなく、会場は満席の状態で(実際には椅子が追加)始まりました。今回は、メモする方が多いと思ったので、ほぼ全員に机のある椅子を用意したのでが、椅子になったかたごめんなさい。

まずは、

  • 日本オラクル株式会社 クラウドアプリケーション事業統括オラクルマーケティングクラウド本部 プリンシパルソリューションコンサルタント 福田 晃仁 さま
  • 日本アイ・ビー・エム株式会社 IBM コマース事業部 Customer Engagement Solutions プロダクトマーケティング&セールスリーダー
    伊東 祐治さま
  • 株式会社セールスフォース・ドットコム マーケティング本部 マーケティングディレクター 加藤 希尊さま
  • 株式会社マルケト シニアビジネスコンサルタント 丸井 達郎さま
  • 株式会社ブレインパッド ソリューション本部 副本部長 若尾和広さま

に20分ずつプレゼンを頂きました(プレゼンも、皆さん20分で収まって感謝です)。今回は、各社のプレゼン資料の配布がなかったこともあり、このプレゼン中、会場内から資料の写真をとるシャッター音がしきりに鳴っていました。それだけ、新しい情報や事柄が多かったのでしょう。いつもセミナーよりも写真を撮る音が多かった気がしました。

そして、今回の参加者ですが、実はWeb広告研究会の会員以外が1/4も参加してくださいました。この比率は非常に高く、それだけマーケティング・オートメションに関するツールの導入に興味が高いということでしょう。広告主の参加比率も高かったと思います。

今回のセミナーに関しては、Web広告研究会でこのTopicsを扱う初回のセミナーであり、ツールやサービス提供会社の網羅性が必ずしも高かったわけではありません。それは、次回以後の主催側の課題ですね。

marketing automation

marketing automation

そして、今回のサービス提供会社は、グローバルな企業が多く、後半のパネル・ディスカッションでも、グローバル vs ローカライゼーションの話題がありましたが、ここには大きな問題が2つあるので、そのことについて書こうと思います。

ローカライゼーションの前に、日本で使う。自分で使う。

今回のセミナー盛り上がりましたね。でも、「あのツール、日本で導入している企業どこ?」と思いませんでしたか?もし、答えが数社なら、「まだ少ないから、もう少し待とう」と考えますか?

ツールの導入は、導入企業の多さで決まるものでしょうか。

  • 導入で得られる価値
  • そして、導入コストの回収方法

をまずきちんと算出して、次に、

  • 社内での導入の課題(受け入れ性)
  • 技術的な難易度

という、リスク面を考えて、客観的に導入するか決めるのではないかと思います。つまり、通常のシステム・インフラ導入のツール選定プロセスを使うべきです。

そして、ビジネス・メリットが説明出来たら、いよいよ導入です。私の経験では、実は日本での導入企業がいなければいないほど、ツールの導入は楽しいものです。

私は、Webのコンテンツ管理システムの導入では、日本でTop5の早さだったと思いますし、WebのCDNや、クラウド化も早かったです。上記の選定プロセスが適切であれば、日本での導入企業数は、参考情報に過ぎず、選定の大きなファクターではありません。実際、私はそうしてきました。

むしろ、導入企業が多いからという理由で選定して、導入したら、コストの算出もきちんとされていないことなどから、途中から運用コストが削減され、結果思っていた成果が出ないということになります。

なので、まずは他社の導入状況ではなく、自社にとっても導入メリットと困難さをきちんと判定して導入を決めるべきです。

次に、グローバルなツールでは、日本での導入事例が少ない(伸びない)場合、そのツールが市場から撤退することも多々あります。これは、相手の問題ですが、相手もビジネスなので、このようなことは当然起きます。今、マーケティング・オートメーション・ツールは、まさにその段階かもしれません。これから、日本での導入数が伸びないと、ツールの提供会社やサポート会社が撤退するかもしれません。

そう考えると、まず本当に価値のあることを確認したら、自ら導入して使ってみることが、このようなグローバル・ソリューション・ベンダーとの正しい付き合い方です。

ローカライゼーションに必要な、自分のグローバル化

さぁ、導入して使ってみると、日本のビジネスの習慣や質の問題からローカライゼーションして欲しいことも出てくるはずです。この時、多くの日本企業が取ってしまうアクションは「カスタマイズ」です。みなさん、ご存知のように「カスタマイズ」は、ツール/ソフトのバージョンアップの最強の敵キャラです。良く、「うちのツールはカスタマイズが多かったので、もうバージョンアップしないことにした」とか、聞こえますが、これは、「世の中に売っているソフトの導入」ではなく「世の中に打っているソフトから新しいソフトを開発」したことになっていて、実質は「自社開発」なのです。

では、どうするかというと、「ローカライゼーション」して欲しいことを、ツール/ソフトの提供会社の本社で説明して、開発ロードマップに付け加えてもらえないか議論するのです。この「ローカライゼーション」は、日本の他のユーザーのメリットにもなりますし、さらに長期にはそのツール/サービス提供会社にとっても日本の展開の支援になる可能性があります。

私の経験でも、アメリカのソフト会社の多くが、「日本語化」が最重要プライオリティーになっていることが多々あります。事実、日本の営業からは、そのようにリクエストされるのでしょう。しかし、本当に欲しいものは、日本語のインターフェースではなく、日本の予算承認の稟議書類のワークフローなのかもしれません。

明確にローカライゼーションしてほしモノがあれば、本社に訪問して要望を伝えるのです。もちろん、相手もメリット、デメリットも議論するのです。

もし、開発ロードマップに、このローカライゼーションが乗れば、開発コストも、バージョン・アップのコストも大幅に減ります。この議論のための出張コストだけでこんなメリットがあるのです。

つまり、ローカライゼーションが必要なら、あなたのグローバル・ビジネス・マンとしての力があれば、解消されるのです。

私は、実際にWebのコンテンツ管理システムの時に、この手法を使いました。毎年、1度コンテンツ管理システムの本社のエンジニアに要望を伝えに行ったのです。結果、最後の方は、USのエンジニアが直接、日本に来てくれるようになりました。

ローカライゼーションを自分で抱え込むのではなく、グローバルなビジネスで解消を目指すのです。

「マーケティング・オートメーション」 まずは挑戦

さて、「マーケティング・オートメーション」の分野は始まったばかりです。昨日の「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」のセミナーでも、実行領域がメール・マーケティングが中心ではとの声が出ていました。いや、それも間違いです。Digitalで接続的出るものであれば、すべての領域で「マーケティング・オートメション」は実行可能です。

そして、最後にお伝えしたいのは、実に多くのStartUp企業や、Small Businessの領域でこのツールが使われています。なので、皆さんの受け取っているメールや、会社の売り込み、そして営業の中にも、多くのケースで「マーケティング・オートメーション」が使われているのです。

最初はアメリカや、ヨーロッパのツールを使うことになるでしょう。でも、それはカーレースで言うと、車にしか過ぎず、皆さんといういう「ドライバー」が必要です。そして、「ドライバー」と「車」の最善の組み合わせが見つかった時、レースに優勝するです。

今から、「マーケティング・オートメーション」という車のドライブ練習のスケジュールを作りませんか?

2015年9月1日の日経Big Dataのセミナーの内容完成。メディアの出稿金額とリーチの関係の数式も初公開!

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ようやく、東京も涼しくなってきましたね。そして、8月には当然セミナーなどの開催は少ないのですが、9月はセミナーやカンファレンスが目白押し。

そして、その最初が9/1 13:30~16:30開催の「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」である。以前の、「マーケティングのデータ分析の次は、モデル作り、そしてコンピューターへの移植(自動化)だ!」に、マーケティングにおいて、統計・データ分析は武器であること。そして、その先に、モデル作りが必要なことを少しお話ししました。

大学の数学仲間と指導教官

大学の数学仲間と指導教官

私は、マーケティングの仕事を主としているが、大学・大学院の専攻は数学でした。皆さんは、数学と聞くと、アレルギーのある人もいるかもしれません。それは、確かに数学者に天才が多かったり、数式に面白さを感じないからかもしれません。

数式は科学の共通言語

数式は科学の共通言語

しかし、数式は科学の共通言語であり、科学のあるとことには、たいてい数字や数式が存在します。

マーケティングに科学の要素を持ち込もうとした場合、当然そこには何らかの数学があるはずです。実際に、今回一緒に「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」のセミナーに登壇される、JALの渋谷直正さんに、「最新マーケティング・サイエンスの基礎 (KS社会科学専門書)」という本を薦められ、今読んでいますが、この本には、ばりばりベイズ理論など数式が出てきます。

実は、このようなマーケティングにおけるサイエンスを行う本は以前からも出されていたが、その多くが話題になっていない。理由は、マーケティングの実務者がサイエンスをあまり理解していないからであろう。

そこで、「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」のセミナーでは、数学を知っているいる人を巻き込むことで、よりマーケティングが確かになることを説明したいと思う。そして、初めて大学以外で公開する、テレビの視聴者到達数と金額の式を公開したいと思う。そして、なんとその式で、雑誌・新聞、インターネットのバナー広告も説明できることを今回のセミナーで話したいと思う。これは、まさに誰でも使える式になっており、さらにこの式を使うとメディアMixの時の、メディア接触者数も計算できる。

私は数学のバックグランドがあるので、実際に数学をすることは好きである。ただ、皆さんにお勧めしたいのは、皆さんが数学者になることではなく、数学が得意な人と一緒に問題解決を行ってほしいということである。

「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」のセミナーで、何かのヒントがあれば、良いのであるが。