ユーザーローカルの無料テキスト・マイニング・ツールを使ってみた

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ユーザーローカル、無料のテキストマイニングツール提供開始、自分のツイートもマイニング可能という、ニュースが出ていたので、早速試してみた。テキスト・マイニングは私の好きな分野である。

太宰治著の「走れメロス」をテキストマイニングした結果 太宰治著の「走れメロス」をテキストマイニングした結果

会社で変なエピソードがあるくらいだ。テキスト・マイニングを使って、自分の会社の机にあったUNIXのサーバーに全文検索システムNamazuを導入して、会社に怒られたというエピソードだ。社内のイントラに、wgetという、ロボット回して、Namazu入れて、イントラ内検索エンジン作ったんですが、社内のサーバーのトラフィック増えるとかで、なんとシステム部門におこなれる始末。うーん、インターネットではありえないルールだなと、思ったのを覚えています。その時に、社内の文章の文章解析したんですが、意味なく部署名が多く出てくるんですが、その表記揺れが多いことに驚いたのを覚えています。(実は、このプログラムを使って、しばらく競合のSEOルールを勉強したのだが、本当に一貫性がないことだけは明確になったんですが)

さて、そんな私が好きな文章解析、とうとう人のプログラムが無料で使える時代に。さっそく、私が参加している数学イノベーション委員会の第19回議事録という公的な文章を分析してみることに。まぁ、Open Dataの活用というやつですね。テキストをtxtファイル形式で作成したら、いよいよに行って、分析します。

数学イノベーション委員会(第19回)の議事録の共起ネットワーク

数学イノベーション委員会(第19回)の議事録の共起ネットワーク

当然、数学という言葉が多く出て、さまざまな発言と関連が一番多くなります。

数学イノベーション委員会(第19回)の議事録の ワードクラウド

数学イノベーション委員会(第19回)の議事録の ワードクラウド

この時は、ある先生の発表が主たる内容だったので、その固有名詞が多く出てきますね。

このように、テキストを形態素解析や構造分析を行うと様々なことがわかります。これはテストなんですが、実際には以下のような業務に私は使っているので、少し紹介しますね。

競合のSEO対策を理解しよう

競合や気になるWebサイトをtxt形式にしてダウンロードします。そして、いくつかのページをひとつのtxtファイルにして、このユーザーローカルのテキスト・マイニングのサイトに入れて見ましょう。自分のサイトと単語の出現頻度や種類は一緒ですか?

見慣れない単語はありませんか?Webサイトは公開されている情報なので、このような分析は誰でも気軽にできるわけです。

でも、これ前にも書いたように、あまりルールはないようなので、あまり真剣にやらないようにね。単語のヒントくらいです。

SNSの発言の分析をしてみよう

日本人は、古来から言葉遊びが好きな民族です。「顔用石鹸」→「花王石鹸」みたいな言葉遊びは多いですよね。

そして、そんな遊びはSNSでも残っています、特に、製品名がニックネームになっていたりしますよね。そんな探索のために、すべてのSNSを読んでいいれば良いのですが、時間がないときにはこのようなテキスト・マイニングを使いましょう。

良くSNSでは、ポジ、ネガを見ましょうと、分析の方が説明しますが、その後どうするの?と聞きたくなります。結局、SNSは個人の会話の集積なので、誰かが対話するしかないのです。理解促進や、誤解の解消には。分析では、誤解解消はされません。なので、どんな単語を使っているか、これが一番のヒントなんですよね。

最後に、やはりテキスト・マイニングが無料に誰でも使えるようになったのはすごいですね。ユーザーローカルさん、ありがとう。そして、今後誰か公的な辞書の整備をして頂けないでしょうかね。本当に、日本語は公的な誰でも使える辞書が少なくて、困りますよ。

ad tech Tokyo International Day 2 には、unconferneceにも参加します。

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ad tech Tokyo International 楽しく学んでいるでしょうか?今日は私とって、いよいお本番の”[B-11] Ad-Network: The Future of Display Advertisement”のセッションがあります。その前に、なんと皆さんと意見の交換がしたくて、unconferenceにも参加することにしました。

MIKE HOMMA MIKE HOMMA

私の参加するunconferenceは、公式のWebサイトにも掲載されていませんが、7/16(金)の13:30~14:00に展示会会場でやります。そう今日の午後です。このunconferenc

eは、誰でも参加できます。

unconference unconference

ここで、簡単にunconference(アンカンファレンス)についても説明しましょう。初めて聞く方もいると思うのです。通常のconferenceは、議題やテーマが決まっていて、その議題やテーマに関する人が集まり、一定の成果に向けて、議論を進行します。このunconferenceは、逆に先に集まることを決めて、時間があるときには話したいことをみんなで相談して議論をスタートします。成果よりは、議論の内容を重んじる傾向もあります。

今回のad tech tokyo internationalでは、時間が30分なので、テーマは、当日のKey Noteに関する意見交換にはなると思いますが、皆さんの感想や意見やアイディアを持ち寄って頂ければ、素敵なKey Noteの理解の時間になるのではと思います。

と、私がここに書いているのも、unconferenceは一人では始まらないので、ぜひ皆さんのボランティアを大募集です。英語はそんなに出来なくても、ぜいアイディアや感想のある方は集まって下さい。今日、16日の13:30ですよ!

では、よろしくお願いいたします。

ad tech Tokyo international 2015で、workshopに登場します。

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ad tech Tokyo International 2015、いよいよ開幕しましたね。いつもと少し参加者が違いますし、若い方が多いですね。本当に、これからの2日間ワクワクします。これから、2日間英語でマーケティングを考え、ネットワーキングもしましょう。

ad tech tokyo international ad tech tokyo international

さて、Keynoteは聞いたけど、ビジター・パスで昼からカンファレンスに出れないという方は、展示会やWorkshopに参加すするのはいかがでしょうか?

実は、私も初日のWorkshopに参加します。 7/15のうち16:00からです。広告の効果測定の指標が、ネットとテレビで異なることは、業界として問題なのか。今後の、ネット動画とテレビの関係はどうなるかなど議論できたらと思っています。

素敵な、モデレーターとパネラーは以下の方々です。

  • 福徳 俊弘 ニールセン ジャパン CEO
  • 薄井 裕介 TBS
  • 石井 充久 ヤフー株式会社 マーケティングソリューションカンパニー データビジネスユニット ユニットマネージャー

以上の方々と、展示会場にある、ステージで楽しく、そして意味のある議論が出来たらと思っています。ぜひ、ビジターパスの方は、いやそうでない方も、7/15(水) 16:00に展示会場のステージにお越しください。アドテックの会場マップもいかに載せておきますね。

アドテック 会場マップ アドテック 会場マップ

ad tech tokyo internationalに登壇します。”[B-11] Ad-Network: The Future of Display Advertisement”

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ad tech tokyo internatial 2015(アドテック東京)って、気が付けば今週じゃないですか?みなさん、準備は良いですか? Are you Ready?

ad tech tokyo international 2015 ad tech tokyo international 2015

このマーケティング・カンファレンス、英語だけの会議になります。英語の重要さについては、「英語が仕事の言葉と心得よ」にも書いたようにビジネス・シーンの共通語は英語なんですよ。最近、何かと話題のギリシャの首相、アレクシス・ツィプラスさんも、取材陣のインタビューに英語で答えていますよね。

Alexis Tsipras Alexis Tsipras

さて、アドテック東京の各セッションのモデレーター、パネラーも当日に向けて準備中です。私たちのチームも事前に1時間打ち合わせを行い、当日また1時間打ち合わせを行って、本番に臨みます。今回、私は7月16日(木)の、17:45からのセッション、[B-11]Ad-Network: The Future of Display Advertisementに、モデレーターとして参加します。あえて、日本語訳をすると、「Display広告の将来は?」という名前でしょうか?このセッション、最後の最後のセッションでもあり、裏番組が強烈なので、集客の心配もしながら、当日お話ししそうな内容を少しだけ、書きますね。

まず、パネルの方々は、

  • サイズミック・テクノロジーズ株式会社 代表 橋本 薫(ハシモト カオル)さん
  • 株式会社スケールアウト 取締役 CMO 菅原 健一(スガワラ ケンイチ)さん
  • 株式会社アイレップ 執行役員 矢作 嘉男(ヤハギ ヨシオ)さん

以上の3名です。3人とも広告の事業に異なる側面でビジネスを行っており、異なる視点からの議論ができそうです。

もちろん、広告主の私としては、これ以上「ディスプレー広告」の業務が複雑になって欲しくないです。でも、もっと安全で良い場所の広告枠を利用したいわけで、広告主にも矛盾があります。これからも将来にわたって、業務が複雑になるのか?広告の枠の確認は必要なのか?そのあたりを議論できればと思っています。

特に、2日目にはMoat Inc.のJonah Goodhartさんのキーノートもあり、このセッションとの関係では、広告のVerificationの話を少し膨らませられればと思います。この話は、今までのテレビ・雑誌では「媒体特性・広告の場所」という言葉でざっくりと片づけられていましたが、WebなどInternetの空間では、重要なキーワードになるのでしょう。広告主・媒体社・広告代理店、3者にとってより良い広告ビジネスのために、「Verification」をどう活用できるかも、議論できればと思っています。
このセッション、ad tech tokyo international 2015の本当に最後の一コマです。ぜひ、参加の皆さんからのFeed Backも伺えたらと思っていますので、ぜひご参加ください。

では、7/16日17:45に、アドテックの会場でお待ちしています。

ad tech tokyo floormap ad tech tokyo floor map

テレビ離れ?というタイトルはあまりにも、送り手中心の言葉ではないだろうか?

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7月7日(あ、七夕でしたね)に、Yahoo! Newsに、「<テレビ離れ>傾向強まる…短時間視聴が増加 NHK放文研」という、毎日新聞の記事が流れて、マーケティング関係者がにわかに、ざわついた。

テレビの平均視聴率 テレビの平均視聴率

この記事は、広告・宣伝担当者や、テレビで業を行っている人には、確かにインパクトがあるようにタイトルが付けられている。しかし、私はこの記事の伝播方法に、以下の2つの点で、別な議論をしたい。

「テレビ離れ」という言葉は、テレビを中心とした言葉では?

そうなんです。この言葉、メディアが中心の言葉なんですよね。視聴者は、テレビから離れたのではなく、見たいコンテンツがないわけで。そして、テレビが見たいのではなく、番組を見たいわけで。

同研究所世論調査部の中野佐知子副部長はインターネット環境の向上やデジタル端末の普及を踏まえ、「メディア環境の変化によって、わずか5年の間に、テレビの見方に大きな影響が出始めている。テレビ離れの兆候は若い世代だけでなく、少し上の世代にも出てきている」と話した。

と引用されているが、5年の間に起きたのは、メディア環境以外にもあるのではないだろうか?多様性、ライフステージの変化など、視聴者というか、生活者の変化もあるだろう。

そして、この調査は、住民基本台帳をもとに行われているというが、外国住民も含まれているのであろうか。外国住民は2012年から、住民基本台帳に加えられているため、5年前との比較をおこなうのであれば、この点も調査設計の問題になっている。

そして、もう一つは、テレビ映像をテレビで見なくてはいけないと誰が、視聴者とコンセンサスを取ったのだろうか?例えば、アメリカではケーブル・テレビに加入していれば、番組をセットトップボックスを使ってテレビで見ることも、インターネットを使ってタブレットや携帯で見ることが可能である。そして、日本のように中継の後に、見逃した方はOn Demandではなく、テレビの中継の時から、どのデバイスで見るかは、視聴者(契約者)の選択可能になっている。

従って、このまとめ、そろそろ「テレビという機器」ではなく「テレビに流すコンテンツ」を主にアンケートしないといけないのではないかと思うのである。

マーケッタ、広告部長・宣伝部長は元のデータを見るべし

このニュースの後に、NHK放送文化研究所・世論調査部の発表資料をどの程度の方が見ただろうか。見ていない人はぜひ、次のリンクから見てほしい。「日本人とテレビ 2015」調査 結果の概要についてこのような調査結果を概要や平均でとらえることは非常に危ない。なぜなら、日本にも多様性があり、たとえば年齢別にみるともっと驚く状態になっているからである。

実は、「日本人とテレビ 2015」調査 結果の概要についての5の項目に、

「テレビよりインターネットの動画のほうが面白い」と思うことがある人は20代以下で半数超に

という項目があるし、さらに最後の方には、

1番目に欠かせないメディアを年層別にみると、16~19歳はテレビとインターネットの割合が同程度と多く、40代以上はテレビが最も多い。この5年で20~50代でインターネットが増加、20、30代ではインターネットがテレビを上回った。

というデータもあるのである。つまり、20代以下の商品の告知でテレビを使うことは、もはや問題かもしれないのである。

このような調査が出たときに、ニュース・リリースや報道では当然一部を切り出し、一部を強調する。しかし、ビジネス判断を行う、マーケッターや、広報部長や宣伝部長はもっと詳細にデータを見るべきだ。それが、Big Dataに取り掛かる前に行うべき、基本の基ではないだろうか。

ad tech Internationalで、スタートアップのセッションに出てみよう。

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いよいよ、来週になった全英語のカンファレンス、ad tech Tokyo International。どのセッションに参加するか決めただろうか。もちろん、私がモデレーションする、最終日の最終トラック[B-11]Ad-Network: The Future of Display Advertisementに参加してほしいのであるが、私も参加者として、さまざまなトラックに出るのを楽しみにしている。

ad tech Tokyo International ad tech Tokyo International

2日目の午後のトラックの[B7]What is IoT? Its New Opportunities and Markets[B-8]The Big Wave of Start-upsのトラックに、私は期待しているので、その期待値を少しここに書いてみることにする。

まずは、[B7]What is IoT? Its New Opportunities and Markets Internet of Thingsという言葉は、どうも最新のガジェット的な意味理解が多いかもしれない。でも、これからは、ほぼ身の回りのものは全てInternetにつながると私は考えている。もちろん、Internetにつなぐか、つながないかは、ユーザーの選択に委ねられるべきだ。たとえば、実際の財布がInternetに繋がっても良い(実際電子マネーは、Internetにつながりつつある)。自分の傘がInternetにつながるかもしれない。これらのコネクションによって、財布の場合は、お金が自動チャージされるかもしれない。傘の場合は、朝、傘が天気予報と連動して「持って行って」と声をかけてくれるかもしれない。

一方それらのサービス提供者、つまりマーケッターからすると、どこでお金が多く使われ、どこでお金を入金したかを理解できる。傘の場合は、どこで傘が今開かれているか、またどの道で傘が壊れやすいかといったデータが取得できるかもしれない。

個人情報との分離ルールを決めないと気持ち悪い話になるが、ここには、多くの今まで見たことのない世界を作れる可能性がある。非常にワクワクする話の序章を[B7]What is IoT? Its New Opportunities and Marketsでは、聞けるのではないだろうか。そう、IoTは一部のオタクの趣味のGoodsではなく、マーケッターが利用できる最新Interfaceと考えた方が良いのではないだろうか。

Jeff Quigley
Jeff Quigley

そして、このトラックは、モデレーターがJeff Quigley氏であり、ASIAのStartUpに詳しいJeffさんからさまざまな解説が聞けるのではないだろうか。その意味では、StartUpに詳しくない人でも面白いセッションになるのではないだろうか?

そして、もう一つのトラックは、[B-8]The Big Wave of Start-upsである。StartUpのトラックは起業したい人向けのトラックと思うかもしれないが、私は2つの視点で企業の人が起業家のトラックを聞くべきだと思っている。

1つは、StartUpの会社に多くのInnovationがあり、それは無視できないほど大きなパワーになっていること。そして、そのInnovation方法が、企業の今までの研究・開発の方法と大きく異なることである。つまり、StartUpに最近のInnovation方法を学ぶべきだと思っている。私も、その意味では、Innovation WeekendTech In Asiaに参加している。

もう1つは、企業が起業の人と付き合う方法の研究である、Web業界においては、Yahoo!は15年前、Googleは10年前はStartUpであっただろう。今も、それらに匹敵する価値を生む会社が出現しているのだろう。いち早く、それらの起業の力を借りて、企業を大きくすることは、重要な仕事である。

これら2つの理由から、StartUpのセッションを企業の人が聞くのは重要だと思っている。ぜひ、この[B-8]The Big Wave of Start-upsで、今Syart-Upsで熱いテーマは何なのか、感じられれば良いのではないだろうか?

もっと産業界で数学使おうよ。文部科学省 数学イノベーション委員会に参加して

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数学Clock 数学Clock

今日は、数学とビジネス、特にマーケティングとの話をしようと思います。みなさん、ご存知のように私達のマーケティングの世界でも多くのデータが取れるようになりました。昔は、会社で取れるデータ、広告の投資金額、商品の出荷数、売上金額のようなものが中心で、例えば製造会社・メーカーでは、どのような人が買ったかというデータは取れませんでした。

それが、最近ではインテージのiSSPのようなパネル・データが整ってきたり、自社でECサイトを展開したり、またはPontaカードのようなロイヤリティー・プログラムを使うことで、購買顧客の分析も行えるようになってきました。

これを、統計的に分析することは多くの企業でアプローチが始まっていますが、もっと数学という世界にもアプローチしても良いのではないでしょうか?

私の手元に、european success stories in industrial mathematics という、本があります。この本、ヨーロッパで、産業界と一緒に行った数学的な研究がまとめられている本です。(この本、日本のアマゾンのこのページで購入できます。)

確かに、多くは科学・工学の事例が多いのですが、中には「Pricing model of Catastrophe Bonds with complete calibration procedure」というページもあり、マーケティングに近い領域でも数学は使われているので。(Linkは、Google Booksのページで、該当のページは読めますよ。)

実は、マーケティングの領域では、多くのソフトが発売されています。MarketingQEDMarketShareUnica, Eloquaなどがそれらで、すべて海外製品です。使いこなせれば良いのですが、日本のマーケティングに対応しているのか。いや、日本が優秀なマーケティングをしているならば、日本からソフトが出てもという気持ちから、今年から文部科学省の数学イノベーション委員会に出席しています。

文部科学省 文部科学省

ここで、花王で取り組んでいる、数学とマーケティングの融合の話をしたり、他の企業の取り組みや、諸外国の数学の取り組みの話を聞くと、日本では大学をはじめとする研究機関と、産業界の交流、そして共同研究が少ないと思います。

iMedia Data Summit 2015@TODAI iMedia Data Summit 2015@TODAI

今年、2度目の開催を迎えたiMedia Data Summitは、開催場所が東京大学ということもあり、アカデミアの先生や学生も参加しました。私が指導している院生も参加してくれましたが、その院生は大きな活躍の可能性を感じてくれました。

問題は、むしろ産業界の方なのかもしれません。もっと、自分たちだけで問題解決を行わず、アカデミアの力も借りる。競争が、グローバル競争になった今、日本の競合関係だけで考えるのではなく、グローバル勝つためのチームづくり、パートナー・シップが求められています。例えば、企業の中で、Data Scientistを育成するときに、例えば統計数理研究所の育成プログラムなど活用しているでしょうか?さまざまな、窓口をアカデミアの方では開けてくれています。

ところで、マーケティングに数学が必要な理由を最後に書きましょう。これからは、ますます「個」客マーケティングになります。さて、このことをいち早く行った金融の世界を考えましょう。個人ごとに提案商品を変える。このために、現在の金融資産の保有状況、その他公的機関から取得できるデータと、本人の希望を元に何千という製品から商品を提案したり、ラッピング信託を展開しています。ここには、多くの金融用の数学が使わています。リスクの予測や、当然収益の予測です。まさに、データ、統計、数学が三位一体になっています。

FinTech FinTech

これから、「お金」以外のマーケティングも「個」客マーケティングになるのであれば、金融と同じ道を通るのでしょう。金融の「リスク」の代わりに、「ロイヤリティー」などを中心にしたマーケティングがメインになるのではないでしょうか。

マス・マーケティングではなくなりつつあるからこそ、多くのシナリオを作り、そのいくつかのターゲットには、金融でATMを使ってサービスを行うように、Automaticにする必要も出てくるのでしょう。そのためには、アルゴリズムやプログラムも必要なり、科学・工学的なアプローチもマーケティングには求められているのです。

(個客マーケティングについては、「個客マーケティングが拓く「企業と顧客の新しい関係」とは ― ニューバランス 鈴木健氏 × エスティローダー 日高千絵氏 ―」も参照のこと)

そんなことを考えると、マーケテイングに数学が必要だと私は強く思い、文部科学省で、アカデミアと産業界の融合に何が必要かを問い続けているのです。(余談ですが、最初の参加の会の議事録に「ぶっちゃけ」という言葉を残してみました。探してみて下さいね)

ぜひ、みなさんの意見も聞かせてください。日本を強くするのも自分の行動から。マーケティングを進化させるのも自分の行動からなので。

マーケティングのカンファレンスが充実してきた。有効に活用しよう!

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近年、マーケティングのカンファレンスが非常に増えてきました。私が代表幹事を行っている、Web広告研究会も毎月月例セミナーを開催していますし、日経BPやWeb担フォーラム、さらにad:techなど、本当にさまざまなカンファレンスも増えてきました。

ad tech ad tech

私も様々なカンファレンスに参加するのですが、広告主のためのカンファレンスの活用方法のヒントを少し書きましょう。

まずは、気になったカンファレンスの予定を抑えよう

単純なことですが、カンファレンスの予定は確認していますか。今年2015年は、ad techだけでも残り3回はありますよね。

まずは、予定を確保しないことには始まらないですよね。そして、最近のカンファレンスは、早期割引があります。マーケティングを行っている人は、なぜ早期割引があるのか、理由はわかりますよね。マーケティングを行ってみる皆さんだからこそ、マーケティングの戦略を上手く使いましょうよ。

会場に行ったら質問や、コネクションを作ろう

カンファレンスと個別商談の大きな違いは、ここでしょうね。個別商談での質問は、契約するか、利用するかの確認のための質問なのに対して、カンファレンスでの質問は、もっと広い質問が可能ですよね。会場内での質問や、カンファレンス後の質問を通じて、製品やサービス、戦略の理解をしましょう。

スピーカーになることを考えては

実は、Web広告研究会のセミナーも含めて、多くのカンファレンスでは、スピーカーの人選に一番神経を使います。そして、さまざまなアイディアも欲しいものです。多くのセミナーには、事務局があるので、そことコンタクトをして、自分からスピーカーになるのを考えてみては如何ですか?

Brand Summit ASIAでの登壇の様子 Brand Summit ASIAでの登壇の様子

スピーカーになることは、皆さんに多くのメリットをもたらします。まず、自分の考えに対するアドバイスをもらえる。そして、多くの人と名刺交換ができる。そして、講演の準備をすることで、多くのことを整理しないといけない。このように、スピーカーになることで、得られることは実は、講演時間以上にあると思います。

ぜひ、話したい内容を明確にして、自らスピーカーになっては、みては如何ですか。Web広告研究会の場合は、私にコンタクトしてみてください。特に、広告主の立候補をお待ちしています。

ad techの場合は、多くの場合でスピーカー応募のページがありますよ。たとえば、ad tech Kansai

カンファレンスを成功させるかは、参加者によるところも

最後に、これだけマーケティングに関するカンファレンスが増えたことは、私たちマーケッターにとっては望ましい状態です。これ

ノンヒューマントラフィック(NHT)について考えよう

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みなさんは、ノンヒューマントラフィックという言葉を知っていますか? Webなどの広告の世界で、バナーのクリックなどを、人以外が行うことを、ノンヒューマントラフィックと言います。

Non Human Traffic Non Human Traffic

直近だと、”Non-Human Traffic: Why it Matters and Why You Should Care“というComScoreのレポートがその詳細について解説しています。

何かこの問題を単純にノンヒューマントラフィックが悪、という方もいるので、少し整理しますね。このノンヒューマントラフィックのうち、種類はいくつかに別れます。

  • 確かに悪意のあるbot
  • 検索エンジンのindex生成用のspider
  • 広告の出稿確認、競合確認用のレポート生成のためのbot

となります。したがって、ノンヒューマントラフィックは”0″にならないのです。このことを理解して、この問題を議論しないといけません。

そこで、それらも含めて最新の広告の話題について、お話する時間を頂きました。

SmartNews×Web担当者Forum キュレーションメディアを含めたデジタル広告の未来とは?というセミナーで、開催日は、2015年7月30日です。

【イベント概要】
イベント名:SmartNews×Web担当者Forum キュレーションメディアを含めたデジタル広告の未来とは?
日  時:2015年7月30日(木)17:00~21:00(16:30開場)
場  所:スマートニュース イベントスペース
東京都渋谷区神宮前6-25-16 神宮前第23ビル2F
対  象:企業の広告・宣伝担当者
デジタルマーケティングの担当者
定  員:150人
参加費:5000円(Peatix 事前支払)※軽食含む
主  催:株式会社スマートニュース、株式会社インプレス Web担当者Forum編集部
問い合わせ:株式会社インプレス イベント事務局(担当:四谷)
web-tan@impressrd.jp
Tel:03-6837-4618

【プログラム】
■17:00~17:50
タイトル:SmartNews活用の先進事例エン・ジャパンにみるパフォーマンス、ブランディング、エンゲージメント
登壇者:スマートニュース 川崎裕一、エン・ジャパン 田中奏真氏

■18:00~18:50
タイトル:広告指標はCTR、CPAだけでホントにいいの? NHTの真実
登壇者:花王 本間充氏

■19:00~20:00
パネルディスカッション:実はあなたの広告効果を下げている原因はボットかもしれない……NHTとは?
パネラー:花王 本間充氏、アドビ システムズ 井上慎也氏、スマートニュース 川崎裕一
モデレーター:Web担当者Forum編集長、安田英久

申し込みは、お早めに、おそらくすぐ埋まると思うので。

Webアクセス分析セミナーが終わったのだが….

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この前の記事で、Web広告研究会のセミナー「Web解析ツールの最新状況 ~進化した解析ツールでできること~」を開催することを伝えました。その際は、広告主の参加が少ないことを問題として指摘させて頂きました。そして、本日2015年6月22日、結果圧倒的に広告主の参加比率が少ないまま、200名の出席を頂き、セミナーを終了しました。

Google Analytics Google Analytics

そして、開催した今日、更に私が驚くような事実を目の当たりにしました。今日の驚きは、アクセス分析ツールを入れている広告主がとても少ないことです。今日は、Google AnalyticsAdobe Marketing Cloudの説明でした。そして、驚愕の事実は、今日の参加広告主の中で、

  • Google Analytics Premiumの導入は2社(2名)
  • Adobe Analyticsの導入は、5,6社(5,6名)

ということです。もちろん、日本人の性格から、恥ずかしくて手を挙げない方もいると思いますが、この比率はとても少ないのではないでしょうか?

Adobe Analytics Adobe Analytics

Data Driven Marketingとか、Big Dataとか言っている日本のマーケティングは、声だけだったのでしょうか?それとも、前の記事に書いたように、広告代理店に丸投げなのでしょうか?

いや、本当はこのようなツールを導入したくてもできていないのではないでしょうか?最近よく聞く話は、Marketoのような最新マーケティング分析ツールも、昔からある大企業ではなく、StartUp企業や、若い企業の導入が多いようです。

この理由を考えると、大企業の広告主のマーケティング部門には、巨大な広告予算はあるが、システム導入予算も、システム導入メンバーがいない。そして、組織の壁があると思い込み、打ち合わせが長引き、社内承認がおりない。StartUpはそんなに組織も複雑ではない、広告予算の前に、一番良い投資の仕方を知りたいので、分析ツールを導入する。そんなことが、後ろに隠れている背景ではないでしょうか?

サイロ サイロ

さぁ、マーケティング部門の人は、今までは、売上伸ばした、業績伸ばしたとかで、社内で存在をアピールしてきたかもしれません。しかしこれからは、他部門に協力を仰ぐことです。情報システムと、分析ツールの導入5カ年計画書を作る。財務・会計部門と効果・効率についての議論を行い、広告予算と新製品開発予算、顧客サービス予算など、もう一つ上位の階層での予算の最適化の議論を行う。このように、関連部門と議論して、

  1. タスクリストを完成させる
  2. 期日の入ったRoad Mapと必要な予算を明確にする
  3. 上記を実行するために必要なチームを検討する

そして、この2と3を幹部に説明して、新しいマーケティングの入り口を開けないと行けないのです。

広告主の持っている責任・役割を再確認すること。Digital Marketing、Data Driven Marketingを実行可能な状況にするのは、広告主のマーケッターです。

1年たった頃には、アクセス分析セミナーの今日のような初心者編とともに、運用メンバーの中級編の開催ができることを夢見ています。ぜひ、多くの広告主企業に、データ分析の武器がたくさん導入されるように、支援しますし、ぜひ一緒に行いましょう。マーケティングを変えるのは、マーケッターの仕事です。