「標準世帯」って。統計用語に標準をつけた矛盾。

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マーケティングのデジタル化の必要性を説明する時に、よく使うデータがある。「国民生活基礎調査の概況」で、調査されている、「所得金額階級別・世帯数相対度数分布」である。ちなみに、2013年の分布のグラフは、いかのようになる。

所得金額階級別・世帯数相対度数分布(2013年分・2014年調査)

所得金額階級別・世帯数相対度数分布(2013年分・2014年調査)

このデータは、全世帯のデータである。そして、このデータには、ある属性だけを切り出したデータがある、例えば、以下のようなグラフである。

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ところで、この「標準世帯」って、どんな世帯だと思いますか?

  1. 夫婦共働き、子供2人
  2. 夫婦共働き、子供一人、夫婦の親一人
  3. 夫、専業主婦、子供2人

もちろん、正解は3です。

標準世帯……夫婦と子供2人の4人で構成される世帯のうち,有業者が世帯主1人だけの世帯に限定したものである。この世帯概念は昭和44年から46年までの「標準世帯」及び47年以降の「4人世帯(有業人員1人)」と同じである。なお,昭和43年まで,「4人世帯(有業人員1人)」の結果表を掲載していたが,44年からのものは上記のように範囲を狭めている。

と、総務省統計局のサイトに定義が書かれている。

問題は、このような定義に「標準」という言葉を使ったことだろう、時代とともに「世帯」の状況は変わる。「1億総活躍」、「女性活躍推進法」と、この「標準世帯」は矛盾があるし、また出生率も変わる。

統計・分析を行うときに、ある属性やグループに名前をつけることはよくある。そのような時に、この教訓を思い出しながら行なおうと思う。

 

そうか、組織もIoTやウェアラブルで良くなるんだ。

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今日は、XPD 2016に出席しています。今も、『WIRED』日本版 編集長 若林 恵さんと、株式会社ロフトワーク 代表取締役 林 千晶さんの「問いのデザイン」 というCross Talkを聞きながら、このBlogを書いています。あ、林さんごめんなさい。でも、聞いたことは忘れないうちに整理しないと……

今日のセッションは、非常に私にとっては普段考えない領域でありながら、DataとDesignという大きなテーマは、実は普段から私のなかでもやっとした課題でもあり、刺激になるお話しが一杯でした。

Ben Waberさん

Ben Waberさん

その中でも、Humanyze Co-Founder, President, and CEO Ben Waberさんと、株式会社ロフトワーク プロデューサー カワナ アキさんの「行動データ分析で変える働き方」の話は、大変興味のある内容でした。

オフィス改革を行う人事部さん、PDCA回していますか?という内容なのである。人の働き方測定していますか。勤怠ではなく、個人ごとにofficeでのアクティブティー計っていますか?という内容なのである。

このベンさんの話の中では、Money Ballの内容が引用されていたが、スポーツでは、各選手にセンサーを着けてスポーツ選手の評価を行い、選手の活動が良くなるようにコーチしている。このBlogでも、以前に、NFLが、IoTを導入。その名も、”NFL Next Gen Stats”という記事を書いたが、それをビジネスマンにも行おうという話である。これを、People Paralyticsという言うらしい。

なんとなく、IoTといえば健康関係や、製造や、自動車なんかに話が行きますが、就業者の1/3の働く時間の効率化、質の向上は、重要なテーマですよね。残業時間に制限をかける、日本の法改正よりも、日本は働きやすい会社であるほうが、良いビジネス・マンが日本に集まり、日本の経済も再生され、結果1億総活躍になるのではないでしょうか。

People Analytics: How Social Sensing Technology Will Transform Business and What It Tells Us about the Future of Work

People Analytics: How Social Sensing Technology Will Transform Business and What It Tells Us about the Future of Work

今日のお話を聞いて、このPeople Analyticsはとても面白く重要な分野だと思いました。まずは、これから

データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則矢野 和男 (著)

データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則矢野 和男 (著)

これの基本的な、データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則矢野 和男 (著)を読んで研究してから、勉強を始めようと思いました。

その意味では、意外と足元の自分たちの働き方のような場所にこそ、Data分析を行い改善する部分が多いと。今日は、とても刺激的なセッションを沢山聴けました。

就職について、考えみる。大事なのは会社?仕事?

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昨日、いつもと異なる内容のセミナーに参加してきました。「有力デジタルマーケッターが語る キャリアの築き方」というセミナーです。なんか、タイトル変だぞと思いながら、このセミナーにてお話しさせていただきました。「変」と思ったのは、「デジタルマーケッター」と「キャリア」には、ほとんど関係性がないのですが、それが並んでいるところです。でも、まぁ、それも自分の紹介なんだと飲み込んでセミナーに登壇しました。

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コーディネーターに、藤元 健太郎さん(右から2人目)、パネラーに 菅 恭一さん(右から1人目)と、奥谷 孝司さん(左から2人目)という豪華なメンバーで行いました。

セミナーの中で私の経歴も少し披露しました。そして、ぜひ一緒に考えたかったことの一つに、自分のビジネス・キャリアをいつまで行うのかという視点です。今まで、サラリーマンはこの問題に直面していませんでした。しかし、会社の経営者であれば、自分がいつまで会社をマネージするか決めるでしょう。プロ・スポーツ選手も、自分で引退を決めます。もちろん、農村で農業を行う方達も、海の漁師の方も、自分の引退を自分で決めます。しかし、なぜかサラリーマンは、定年という人から決められた条件で辞めていきます。

定年まで働けるというのは権利の一つであり、それが人生設計であってはいけないと思うのです。自分のビジネスからの引退は自分で決めて、自分で人生構築するものです。その人生設計が定年まで働くというのであれは、その通り行えば良いと思います。しかし、まだ設計していない(考えていない)のであれば、これから自分の人生の設計を行うべきなのでしょう。まずは、自分は何歳まで働きたいのかと。

そして、先に引退を決めれば、そこからBack Castingすることで、自分のキャリア設計を行いやすくなります。

私が転職した一つの理由は、私のビジネス・マンとしての定年は、65歳や60歳よりも若いと思っています。だから、ここ数年で、もっと働きたいし、他の企業のカルチャーも見たいし、勉強したいので、転職したのです。私も、引退の歳から逆算して、自分のキャリアを見つめなおしたのです。

そして、私のシニアの歳での転職で気が付いたことも、少しお話ししました。転職活動は確かに企業への入社試験です。しかし、会社選びではなく、仕事選びだということを忘れてはいけないのでしょう。つまり、大事なのは、「会社の名前」「仕事の内容」どちらかということでしょう。おそらく重要なことは、「仕事の内容」そして、そしてその仕事を行う価値ではないでしょうか。価値は自分としての価値でも、日本に対しての価値でも、さまざまあると思います。でも、価値を見いだせれば、結論は出るのでしょう。

日本は高齢化社会に入り、どんどん働ける時間は長くなります。だからこそ、自分のキャリア設計や人生設計は重要になってきています。そんなことを、このセミナーでは、皆さんと再確認しながら気づくことができました。

最後に、多くの方とセミナー終了後、お話をさせていただきました。本当にありがとうございました。そして、その中の何人かが「今、転職を考えています」と明るく話してくださいました。日本のビジネス・マンも変わってきたと思いました。そして、これだけ向上心のある方がいるのであれば、日本はもっと元気になると思いました。

Society(ソサエティー)5.0って、知っていますか。

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みなさんは、Society 5.0という言葉を、ご存知でしょうか。実は、私も知らなかったのですが、日本政府が作った言葉なんです。これは、政府の総合科学技術・イノベーション会議が、2016年度から5年間の科学技術政策の基本指針となる「第5期科学技術基本計画」の中で、今後の重点テーマにしていることです。

具体的に、Society(ソサエティー)5.0は、情報技術など複数の技術を組み合わせ、新たな製品やサービスを生み出すための研究のことを指し示しています。なので、IoTでけでも、サービス工学だけでもない広い概念の新しい科学研究です。予算も、5年間で26兆円の研究予算の多くが、このSociety(ソサエティー)5.0に関するものになるのでしょうか。

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このSociety(ソサエティー)5.0という言葉を、政府が定義した一つの背景には、諸外国の動きがあるようです。「第5期科学技術基本計画」なかでも、ドイツの「インダストリー4.0」、米国の「先進製造パートナーシップ」、中国の「中国製造 2025」等が、列記されており、諸外国の第4次産業革命に関する産業振興に遅れを取りたくない。また、日本の独自の色を出すために定義した言葉なのかもしれません。

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産業革命

ところで、第4次産業革命って何という人も多いのではないでしょうか。だって、第3次産業革命だって、きちんと定義されていないのに、

  • 第一次産業革命
    • 1830年代に起こる
    • 蒸気機関の発明
  • 第2次産業革命
    • 19世紀末から20世紀初頭
    • 重化学工業の成立と石油エネルギーへの転換
    • 電気の発明
  • 第3次産業革命
    • 20世紀末~???
    • 半導体とインターネット??

と、第1次産業革命、第2次産業革命の定義は明確ですが、第3次産業革命は、まだ定義が曖昧だし、ひょっとしたら、まだその中にいるのかもしれません。そして、今第4次産業革命期に入りつつあります。

消費行動なども、「モノ」の購入から「サービスの」購入になり始めています。例えば、「車が欲しい」のではなく、「快適な移動サービス」が欲しいために、Uberが注目されるわけです。事業の作り方も、StartUpの台頭や、Mash Up型の事業創造に注目を集めています。

そこで、政府も「第5期科学技術基本計画」の中で、新しいコンセプト「Society(ソサエティー)5.0」を打ち出したのでしょう。そこまでは、間違いはないし、何かやってみないといけないのでしょう。やらないというほうが、大きなリスクになるのでしょうから。

具体的に「Society(ソサエティー)5.0」は、以下のように定義されています。(http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon5/15kai/sanko2.pdf から、抜粋。)

(2) 世界に先駆けた「超スマート社会」の実現(Society 5.0)
■ 失敗を恐れず高いハードルに果敢に挑戦し、他の追随を許さないイノベーションを生み出してい
く営みが重要。アイデアの斬新さと経済・社会的インパクトを重視した研究開発への挑戦を促すと
ともに、より創造的なアイデアと、それを実装する行動力を持つ人材にアイデアの試行機会を提供
(各府省の研究開発プロジェクトにおける、チャレンジングな研究開発の推進に適した手法の普
及拡大、ImPACTの更なる発展・展開など)
■ 世界では、ものづくり分野を中心に、ネットワークやIoTを活用していく取組が打ち出されている。
我が国ではその活用を、ものづくりだけでなく様々な分野に広げ、経済成長や健康長寿の形成、さ
らには社会変革につなげていく。また、科学技術の成果のあらゆる分野や領域への浸透を促し、ビ
ジネス力の強化、サービスの質の向上につなげる
■ サイバー空間とフィジカル空間(現実社会)が高度に融合した「超スマート社会」を未来の姿とし
て共有し、その実現に向けた一連の取組を「Society 5.0」※とし、更に深化させつつ強力に推進
■ サービスや事業の「システム化」、システムの高度化、複数のシステム間の連携協調が必要であり、
産学官・関係府省連携の下、共通的なプラットフォーム(超スマート社会サービスプラットフォー
ム)構築に必要となる取組を推進

公的研究機関で、どこまで、若手に新しい研究の余地を与えられるか。気軽に、公的研究機関と産業界の研究機関が共同研究が行えるか。これらが課題かもしれません。

その意味では、次の3つを検討してみてはいかがでしょうか。

  • 高校などの科学教育の中に、アメリカなどである、Science Fairのような、自主的な研究を発表する機会を、もっと作る。可能であれば、地区大会から、全国大会まで行えるような、高校生向けの自主研究、研究発表を促進するようなプログラムを強化する。
  •  大学の学部学生には、指導教官や院生が参加する、産業界との共同研究に入って研究を行った場合、一定数の単位を認定する仕組みを作り、大学の初期教育においても、産業界との共同研究の機械を与える。
  • 常態的に、産業界の研究ニーズを聞き出し、アカデミアとマッチする組織を作る。また、この組織にはきちんと予算をあて、初期フェースの産業界とアカデミアの研究については、研究補助金をつける。また、その中から、新たに独立事業組織を作る場合は、初期の投資をこの組織に可能な枠組みを作る。

もし、こんなことが出来れば、もっとこの「Society(ソサエティー)5.0」の実現は、近くなるのではないでしょうか。Post 「モノ作り」大国のための、この概念。概念は良いので、推進方法をもっと議論しないといけないのでしょう。

皆さんは、どう思われますか?

2015年のこのBlogのまとめ

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もうすぐ、2015年も終わりますね。未年生まれの私にとっては、年男の年でした。48歳。普通にサラリーマン生活を行っていれば、定年まで干支1週分。そこで、今年転職も行いました。残りのサラリーマン生活が何年になるかは、まだわからないですし、自分で変更も可能ですが、もう一度Work Hard & Have Funしようと思って。

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2015年 北大総長 山口先生とのカンバイ

このrupurupu.meのBlogは、そんな人生設計を再度考え始めた、2014年の3月に、「NFLの登場する映画をまとめてみました。」という投稿で再スタートしました。以前Blogを自分の家にサーバーを置いて、XOOPSで運用していました。これは、これで技術者としては楽しかったのですが、投稿の内容はそんなに内容のあるものではなかったのではないでしょうか。

そして、2014年にWordPressを使って、再度自分の活動を少しでも整理しようとこのrupurupu.meのBlogを再開したのでした。もう、Webの技術は確立してきた、これからは、早いサーバー、リッチなプログラムではなく、基本に表現だと思い、

でも、最初には何を書いてよいかわからず、「NFLの登場する映画をまとめてみました。」と趣味のカテゴリーから書き、そして、URLもhttps://rupurupu.me/2014/03/16/test/と、少し慎重に、そして少し慣れないまま投稿したのでしょう。

これだけ、Facebookやtwitterが普及した今、なぜBlogなのか。それは、明確です。SNSはTimelineが流れて、過去の記事が参照しにくい。でも、Blogは相変わらず、Googleなどの検索エンジンとの相性が良い。そして、SNSからのSocial Linkが、Blogに取っては最高の誘導元にもなるのです。なので、多くの方と情報を交換できるのは、Blogなのです。過去の記事も、当然議論の対象になりますが。

さて今年、このBlogも2年目。今日、WordPressが送ってきた、このrupurupu.meアクセス状況によると、1年間で54,000回表示。シドニーのオペラハウスのコンサート20回分に相当するそうです。それだけ、多くの皆さんに見られるようなBlogになり、本当に感謝です。

そして、今年のアクセスTop5は、

  1. 実務で使う統計手法は、5つ。すごい、そんなシンプル?
  2. マーケティングに必要なツールのセミナーを、Web広告研究会で開催します。複数のベンダーさんから一度に説明を聞けるチャンス
  3. Webアクセス分析セミナーが終わったのだが….
  4. NFL 2015の予想、熱いアメフトの季節はもうすぐ!そして、今年の我がニューヨーク・ジェッツは?
  5. IT酒場放浪記に、出てみた。何で、転職したのって沢山聞かれたので!

となっています。最近公開の「IT酒場放浪記に、出てみた。何で、転職したのって沢山聞かれたので!」が5位に入っているのも驚きですが、「実務で使う統計手法は、5つ。すごい、そんなシンプル?」は、本当にアクセスが多い投稿になりました。

このBlogのきっかけになっている、渋谷 直正さん(日本航空 旅客販売統括本部Web販売部 1to1マーケティンググループ アシスタントマネジャー)との対談は本当に私にはさまざまな気づきも多かったです。また、この話からもっと、産業界のデータを使ってモデリングの方達に、アカデミアが支援しないといけないととますます思った次第です。その結果、日経ビッグデータでは、

のような、連載をさせていただきました。

また、文部科学書 数学イノベーション委員会でも、アビームコンサルティング株式会社に転職しても継続的に参加し、アカデミアと産業界の共同の取り組みについて議論を進めています。

このように、私にとって2015年は、さまざまな出会いから、気づきを与えていただき、少しづつ、それを行動に変えた年でした。

2016年も、rupurupu.meでは、私の感じたことや取り組みを発信していきます。ぜひ、2016年もよろしくお願いいたします。

Webコンテンツも良いけど、Webを使った事業もね

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年末になると思い出す広告がある。「おせちも良いけど、カレーもね」である。まぁ、多くのこのBlogの読者は知らないと思うのであるが。

まぁ、ここではこの大場久美子さんのCMではなくて、自分たちの仕事について、少し考えてみたいのである。それが、「Webコンテンツも良いけど、Webを使った事業もね」である。

IoT (Internet of Things)という言葉が出てきて、もう2年は経つと思うが、社内で研究している人はいるだろうか?おそらく、多くの会社にはほとんどいない。しかし、ad tech Tokyo 2015のKey Note「テクノロジー戦争に備えよ、世界の最先端に日本はどう挑むのか」(アニス・ウッザマン)とセッションでは多くの技術の話が出てきた。ロボットも出てきた。このロボットも、Internetに繋がっていることで、Deep Learningを行い、さまざまなサービスを提供する。

https://www.youtube.com/watch?v=3N1Q8oFpX1Y

私がさらに興味を覚えたのは、遠隔手術装置、Da Vinciである。

このDa Vinciは、遠隔手術を可能にするだけでなく、長時間の手術でも、筋力の疲れを気にせずに手術が行えるものである。これも、Internetの進化と、センサーなどの進化によって実現されたものである。

つまり、JIBOもDa VinciもWebの技術を活用した新しいソリューションなのである、私は、「本間充氏 × キリン 上代晃久氏 「これからの理想のWebマスターはこうあれ!組織やチームを超えて”ベストチーム”を作る」でも、述べたように企業のWeb担当者は、このような新たしいWebサービス・事業を考えるのも、一つの責務になってきていると思うのである。

Webを広告やコミュニケーションだけの領域で活用する時代は終わったのではないでしょうか。そろそろ、いや今すぐに事業に活用することも考えるべきだと思うのです。そこで、急な話ですが、明日、Webmaster Camp BOWNENKAIといういう名の討論の時間を作っていただきましたので、皆さんでぜひ妄想を膨らませてみましょう。妄想・野心も事業創造には重要です。

本当に、急な告知ですが、興味のある方はぜひ。

そうそろそろ私たちも、「Webコンテンツも良いけど、Webを使った事業もね」

 

最近、お勧めの絵本!でも、SNSとコンサルティングの解説なんですが。

未来をつくる仕事がここにある コンサルティング会社図鑑
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あっという間に、秋も終わり、冬ですね。なんか今年の秋は、自分の転職もあり、TOEICの試験勉強本は読みましたが、なんか書類書いていた時間の方が、長かったですね。でも、気になる本はあるもので、少し面白い絵本を2冊紹介します。

1冊目は、昨年のイギリス出張の時に、街角の本屋で見つけたもので、「The Facebook Diet: 50 Funny Signs of Facebook addiction and Ways to Unplug with a Digital Detox (Unplug Series)」という、英語の本です。

つまり、Facebook中毒の見分け方と、Facebookを辞めるタイミングの紹介本ですね。この本読んで、多くの経験がある人は要注意です。

例えば、

During the first date you pose the question: “Shall we update our profiles to ‘In a Relationship’ ?”

 

うーん、恐ろしい。そんな人いるのと思いますが、良く考えると私の周りにも交際ステータスをこまめにupdateする人もいるので、なくはない現象ですね。

そして辞めるタイミングについては、

Take up knitting or bird watching, but not the angry ones.

なんて、書いてあります。まぁ、そんな暇つぶしに最高の本ですが、思い当たることが多い人は要注意ですね。

次に紹介する絵本は、私の新しい勤務先の解説の絵本です。「未来をつくる仕事がここにある コンサルティング会社図鑑 (図鑑絵本シリーズ) 」この本は、アビームコンサルティングを題材に、コンサルティングの会社の説明をしています。

きちんと取材をされて書かれた本で、登場人物のイラストは本人に似ています。そして、事例のコーナーには、パートナーの会社も出てきますが、グローバル経営のページには、アジエンスらしきボトルや、アジエンスを製造している会社の工場の方のイラストも実に正確に書かれているよう(今の立場的には断定は出来ないのですが…)です。見覚えのある制服です。

最後に、コンサルティング会社に潜入という部分がありますが、ここにいたってはフロアー割が正確に書かれています。つまり、私の職場のフロアーも書かれていたりします。子供にコンサルティング会社って何かを伝える本ですが、社会人の私たちにとっては、かなり性格に現実を描写している面白い本ですよ。

と、今回は変わった絵本を2つ紹介しました。

さぁ、来週はad tech Tokyo 2015ですね。準備しないと。

企業のData Scientistは、もっと大学を有効に使おう。

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昨日は、東洋経済に私が転職した理由を広告として掲載されました。本当に、自分の転職理由を、広告枠まで買って、記事にしてくれて、アビームコンサルテイングには、感謝の言葉しかありありません。これから、がんばらないと。

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週刊東洋経済 2015/11/21号

そして、今日は別な私の興味対象のData Scienceについてです。なぜか、企業でData Science、特にマーケティングでData Scienceでは、”R”とか”Excel”のような分析ツールの話題が多いですが、本当は分析方法や、分析してわかったことの数理モデル作りだと思います。

私は、幸いなことに現在、東京大学大学院数理科学研究科で、客員教授をさせていただいていることもあり、アカデミアとの接点が非常に多いです。しかし、企業のData Scientistの方は、もっとアカデミアと接触したり、活用したほうが良いと思うのです。今回は、私が研究の相談をさせていただいている、東京大学大学院数理科学研究科の山本教授に、数学におけるBig Dataの取り組みや、東大での企業向けのプログラムについて、取材し、日経Big Data12月号に掲載してもらうことになりました。そして、Web版は昨日公開されたので、定期購読者の方は、こちらからご覧ください。

東大の山本教授とは、多くのBig Dataに関する研究を行い、そのいくつかは、数学セミナーという雑誌にて、結果もまとめました。

数学セミナー2015/8月号では、twitterの炎上の問題について、実際のデータを使って数学的なアプローチをまとめました。数学セミナー2015/10月号では、企業のWebサイトの設置する旧来型のBBSの投稿と参加者の関係を、考えました。

ここで、やや私も書いていて違和感のあることとして、日本の学問体系の問題があります。日本の大学のカリキュラムは、海外から輸入されたものが多いのですが、数学と統計が別な学問になっているのは、日本の特徴で、現在では問題なのではと思っています。これは、日経Big Data12月号の中でも、山本先生もお話されています。

本来、学問というのは教わるときに、ある体系が存在しますが、活用するときには、その壁を越えたほうが良いのでしょう。数学も統計も、必要なものを使う。企業のData Scientistは、統計学者ではなく、実務家なのでしょうから、使えるToolは、境なく使えば良いと思うのです。そして、企業のData Scientistは解けない問題があれば、「解けないから一緒に考えて欲しい」とそれぞれの専門家に相談すれば良いのです。

その意味でも、企業のData Scientistは、もっとアカデミアという専門研究機関を上手く活用すべきなのです。ぜひ、アカデミアにも、どんどんアプローチしましょう。もちろん、私は半分アカデミアの立場もあるので、相談にものりますよ!!

私もデザイナーでした。そして、私もビジネス・デザイナーになりたい。

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ここで私は皆さんに告白しないといけないことがあります。私は、実は「デザイナー」だった時があります。もう死語の「マルチメディア」という言葉が華やかだった、1997年、私は本当に「デザイナー」という肩書きでした。CD-ROMのコンテンツの企画や、Mpegの映像の収録、Jpeg画像なの加工などをその当時は行っていました。

しかし、私が「デザイナー」というと、皆さんは「エッ」という言葉が出るのはごく普通なことではないでしょうか。これは、デザインの狭義定義は、「美術」関係のWorkだからである。そして、私に美術のセンスがないことも明確だ。しかし、私は今でも自分をデザイナーだと思っている。

ところで、皆さんはオーランドの「ウォルト・ディズニーワールド」を訪問したことはあるだろうか?私は、2013年12月に訪問した。いや、遊びに行った。この「ウォルト・ディズニーワールド」では、東京のディズニー・リゾートと異なり、紙のチケットはもうない。チケットも、クレジットカードも、ホテルの鍵も、Fast PASSも、すべて下のMagic Bandである。

Magic Band

Magic Band

Magic Bandと、自分の携帯電話を使って、アトラクションやレストランを予約して快適に過ごせる。もちろん、この広大な「ウォルト・ディズニーワールド」では、すべてWiFi環境が整備されている。しかも、ステーション名がすべて同じである。良く、ビジネス・ホテルで、階ごとにことなるWiFiで、設定しなおさないといけないところがあるが、ここではそんなことはない。バスの中でも、ホテルでも、パークでも一度WiFiに設定をすれば、常にWiFiが使える。このストレス・ふりーな環境、そして手ぶらで遊べることは、本当にパーク時間を快適にさせた。だって、本当に財布は持たないで、済むのである(その代わり5日間に、かなりの金額のお金を使ったが。だって、ステーキの決済から、シルクドソレイユの1番前の座席のチケットもこのMagic Bandで決済で済むのだ。)

@Disney World

@Disney World

さて、この改良大きな背景がある。 1955年7月17日最初のディズニーランドがLos AngelesにOpenしてから、50年がたった。つまり、このビジネスに関してのさまざまな権利が、解放されはじめる。極端に言うと、誰でもディズニーの・パーク事業に近いことが行える。そこで、あらたな、誰も考え付かないパーク運営を求めないといけなかった。そこで、[frog]というデザイン事務所がパークの改革の仕事を受ける。しかし、行ったことはこのようなITツールの導入、いや新しい顧客の経験のデザインであった。

この[frog]の仕事が本当に多岐にわたることをWebで確認して欲しい。これは、皆さんの思っていた昔の定義の「デザイン事務所」ではないはずである。

このように、近年「デザイン」の活動範囲が広くなってきた。「ブランド・デザイン」や「ビジネス・デザイン」など本当に広くなってきた。しかし、日本の企業の方たちはこの潮流をあまり知らないのではないだろうか?

実は、このような「ビジネス・デザイン」に関するワークショップも増えてきた。確かに、今月もデンマークのビジネス・デザインスクール「KAOSPILOT」のワークショップが、11/16と11/17にあるようである。ぜひ、ビジネス・デザインとはどんなものなのか体験してみては如何だろうか。

今、ビジネスは「モノ」から「サービス」「体験」などに大きくシフトし始めている。だからこそ、新たな「デザイン」の領域が出てきたのであろう。私もマルチメディア・デザイナーから、ビジネス・デザイナーになろうと思う。

ノーベル物理学賞の小林先生に見る、専門家と専門屋の違い

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まず、皆さんに質問したい。「あなたの現在の仕事を、小学生に説明してください」。できるだろうか?

さて、私の中では「専門家」と「専門屋」は使い分けている。それは、上記の質問に答えられる人が「専門家」であり、答えられないが、他の「専門家」「専門屋」と共同で仕事ができる人を「専門屋」と定義している。

さて、私のこのBlogの前の「ノーベル物理学賞の小林誠先生に、物理に入るきっかけの本を伺った」という記事で、ノーベル物理学賞の香林誠先生の講演を伺った話を書いた。

前の記事では、小林先生が刺激を受けた本の紹介をした。今回は、その講演の内容について、少し書きたいのである。小林先生は、カビボ・小林・益川行列(CKM行列)を作り、クォークに3世代以上の対があること、またCP対称性の破れを説明できることを発見したのである。

クォーク崩壊を示すモデル。 クォーク崩壊を示すモデル。

この話、大学の物理を習ったものでも、非常に難しいのであるが、それを小林先生は高校生の学生にもわかるように話したのである。世の中には、物質と反物質があること。すべてのクォークの対があると思っていたが、その物質・反物質の対称性が崩れていることを理論的に説明したという小林先生の業績を、スライド10枚程度で説明されたのである。それも30分で。

まさに、専門家である。このように、専門に明るくない人に自分の仕事を話すことは、とても大切だ。それは、次世代の若手に興味を持たせ、その領域の発展に貢献する若手を育成できる。また、大きなプロジェクトの立ち上げの許可をもらうために、予算の権限を持っている人に説明することも、時には必要だろう。このように、簡単に自分の仕事を、その専門に明るくない人に説明するということは、科学者が専門家として存在知るためには、重要なスキルである。趣味でその領域を行う「専門屋」とは異なり。

このことは、科学の領域だけではないだろう。広告、マーケティング、Ad Technologyの領域でも同じことが言えるだろう。ぜひ、自分がその領域の「専門家」であれば、簡単な言葉で自分の仕事を伝えるように工夫したいし、常に考えたいものである。今回の小林先生の講演を聞いて、本当にさまざま参考になることが多かった。

さて、私の別な領域である、数学においては、

無限と連続―現代数学の展望 無限と連続―現代数学の展望

この遠山先生の本が参考になる。この1952年に発行された「無限と連続―現代数学の展望」では、

第1章 無限集合論
第2章 代数系の理論
第3章 位相空間論
第4章 現代幾何学

と、現代数学の基本となる考えを、平易な言葉で解説してくれている。

そろそろ、マーケティングにおいても、専門書ではなく、このような平易な本を出し、次世代のマーケッターを育成するだけでなく、理論の整理が再度必要になっているのかもしれない。

最後に、あなたは「専門家」ですか?「専門屋」ですか?