Peatixという、サービスはチケット販売ではなく、新しいコミュニティーのグロース・ツールかもしれない

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もう、10月なんですよね。月初か、月末は、ビジネス・ブレークスルー「マーケティング Live」の収録という、1時間の楽しくも・緊張する番組収録の時間がやってきます。昨日から、私の肩書きも変わったりと、番組のスタッフには、いつもご迷惑をおかけしながら、無事に収録は完了。

昨日は、Orinoco Peatix 株式会社の共同創業者で取締役の藤田祐司さんに、出演頂きました。ずばり、番組のタイトルは「情報疲労時代の体験型マーケティング」。

キャスターの植村智子さん(左)、私と、藤田祐司さん(右)

キャスターの植村智子さん(左)、私と、藤田祐司さん(右)

番組は、2015年10月13日 20:00~21:00に、BBT chの視聴者はご覧になれるので、ここでは、お話しませんが、少し番組の感想を書いてみますね。

Peatixというサービスは、皆さんご存知ですよね。私も、前の会社では、社内勉強会の管理や、有志の飲み会の応募サイトとしてつかっていました。このサービスでは、無料のEチケットも発券できて、その場合はEvent主催者も参加者も費用がかかりません。

そして、会話の中で出てきたのは、開催イベントが、今までの音楽コンサートや勉強会といったOne Wayのものではなく、双方向型のものが多いという話には、とても興味を覚えました。たとえば、以下のVideoは、Peatixを使ったEvent オーナーさんの声です。かなり、双方向なもの、ニッチなものが含まれていますよね。

Internetが登場して、Internetユーザーが全員情報発信可能者になり、SNSの登場で簡単に同じ興味関心のある人が繋がれるようになった。そして、今までは同じようなことを考えている人・興味を覚える人少ないよなと思っていたようなことも、実はSNSの出現で、意外といることを知る。結果、だったら集まろうということになる。そこに、Peatixが支援する。つまり、私の感想は、Peatixは、Real Communityの支援ツールで、チケット販売支援ツールを超えている気がするのです。

Internetという、新しい通信・情報交換手段により、人が繋がれるチャンスが増えた。そして、このことをビジネスにする。それが、Internetを活用したビジネスであり、やはりWebサイトを使って、既存のビジネスを維持することは、本質でないような感覚を、再確認した収録でした。

最後に、藤田さん本当に、お話がスムーズで、久しぶりに私の話している時間が短い収録だったことをお伝えしますね。みなさん、ぜひ番組見てくださいね。見た方は、感想なんか教えていただけるとありがたいです。

NFLが、IoTを導入。その名も、”NFL Next Gen Stats”

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みなさん、ラグビー・ワールドカップ観ていますか?日本の躍進の影に、スポーツ・サイエンスというか、ウェアラブルなセンサーを装着して、トレーニングのデータを取得しているという報道もありましたよね。(NHK サイエンス・ZERO)

私の好きなNFLも、今年は新システムを導入して、テレビ中継でもデータを発表しています。その名も、”NFL Next Gen Stats”。

RFID RFIDを両方の肩に装着して、選手の動きをセンシングするものです。まさに、今まではコーチがVideoから数値化していたデータが、これでリアル・タイムに、そして視聴者の私たちも楽しむことができるようになりました。

事実、Xboxや、Windows10ユーザーのアプリでは、このデータが常に見ることができるようです。

なんか、IoTですね。そして、それをNFLというPro Sportsが、いち早く行うところが、アメリカらしいですね。

データも面白いです。最高速度とか、走った距離なんかがでます。最高速度って、面白いです。(Week2 のデータ

このように、これから多くのスポーツにセンサーがついて、見るほうが楽しくなるData Scienceがどんどん登場するのでしょうね。これからも、楽しみです。

これに関して、日経BPのComputerworldも取り上げていますね。

Hootersとアメリカン・フットボールの深い関係

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今日、新宿のHootersに訪れたことを、Facebookに書いたところ、何人かから意外との感想を頂きました。いやー、私もビール飲みに行きますよ。Hootersにも。

Hooters(US)は、アメリカ発祥のお店ですよね。映画「unstoppable」でも、Hootersは出てきましたよね。

アンストッパブルのシーンより

アンストッパブルのシーンより

このHootersですが、女性がこのような服装でサービスしてくれることは有名ですが、実はアメリカでは、スポーツ・バー的な存在で、このシーズンは、アメフトを見るのに良いお店なんですよね。

実際に、以下のVideoを見てみましょう。

Hooter GirlにJon Grudenが、アメフトを教えています。Jon Grudenは、元Tampa Bay Buccaneersのヘッド・コーチで、現在、ESPNのアメフト人気解説者です。

そして、当然HootersのCMも、Jon Grudenが出演するわけで、

そうそう、Hootersには、毎年[The Hooters International Swimsuit Pageant]というのがあります。

まぁ、こっちの方が、日本人のHootersファンの興味の対象なんでしょうね。

アメフト×Beer = Hooters と言っても、まぁ、信じられないでしょうし。

Hooters 新宿の一コマ

Hooters 新宿の一コマ

ちなにみ、Hootersでは、NFLの放映も定期的に行っているので、自宅でNFLを見れない方は、ぜひ行ってみては。あ、必要なら、解説のために乱入しますよ。

まぁ、そんな私とHootersの回でした。

Hooters 2015 calender

Hooters 2015 calender

NFL 2015開幕。今年もNFLの映像には面白い技術が登場

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NFL2015が、開幕しました。私は、約6000円のパソコン、raspberry pi 2に、OSMC(Open Source Media Center)というソフトを入れて、NFL Networkが提供する、Game Passというプログラムを、OSMCにインストールして、NFLの全試合を、アメリカの生中継番組で見ております。

もう、インターネットを使って、High Visionの映像を、テレビの放送網を使わなくても個人で見れる時代なんですね。本当に、インターネットありがとうという感じです。

さて、そのNFLの中継は、テレビのスポーツ中継の進化を感じられる番組です。今年は、なんとゴールに置かれている、ゴール・ポスト、通常、パイロンにカメラが仕込まれました。

パイロンのカメラ

パイロンのカメラ

これにより、ゴール・ラインの映像がわかりやすくなりました。

パイロンカメラの映像

パイロンカメラの映像

パイロンカメラの映像により、タッチダウン・シーンが今まで以上に面白くなりそうです。

NFLでは、以前からスタジアムのシーンを上から映す、Skycamなど、さまざまな技術革新がありました。

そして、今年はPylon Cam。このように映像の技術革新も、スポーツのテレビ中継の重要な部分なんでしょうね。

まぁ、そんなにゆっくりNFLを見れるのも、最初だけ。2月のSuper Bowlまで、今年のNFL 2015も熱くなります!!

Direct Summit 2015参加終了。来週もad tech Kansai 2015ですが。その前に、考えようDigital 環境の進化

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今年日本で初開催となった、Direct Sumit 2015が、9/9のオプショナル・ツアーも含めて終了となった。会場では、ダイレクト・マーケティングを行う理由や、製造業が行えるダイレクト・マーケティングと、流通業が行えるダイレクト・マーケティングの違いなど、相互に議論があり、非常に実りの多いイベントとなった。

ラウンドテーブル・ディスカッションで進行役をした私

ラウンドテーブル・ディスカッションで進行役をした私

そして、その後の帰りの飛行機の中でふと気づいたことがあり、ここで披露したい。そして、皆さんからの意見を伺いたい。意見は、私のSNSにコメントしていただいても良いし、来週のad tech Kansai 2015で、Face 2 Face で話ができれば、もっと良い。

議論したい背景は、ダイレクト・サミットの期間中、ダイレクト・マーケティングの進化を前提に議論してしまったように思うことに由来する。もちろん私たちも進化するが、お店もDigitalを活用して、接客の中のコミュニケーションは変わるし、もっと変わるのは消費者の情報接触、商品探索のDigital化かもしれない。

実際に、私がリードさせて頂いた、ラウンドテーブル・ディスカッションで行ったテーマは「オムニチャネル」への取り組みであった。その議論の背景に、参加者の多くがEC・通販で商品を届けてもらうことが便利との考えを持っていたと思う。でも、これから既存流通が今まで以上に、配送の充実をはかり、たとえばAmazonのように、お店から12時間以内配送など行えるようになったらどうだろうか。そして、お店に行く前に、見たい商品を実際に指定して来店するようなサービスが増えたらどうだろうか?(実際には、松屋銀座がこのサービスを開始している。)

そして、消費者も変わる。次の動画を英語だが見て欲しい。

世界最大級のガラスメーカーの作ったこの動画は、消費者の情報接触方法が大きく変わることを、見せてくれている。この動画を見ると、消費者は、自分の好きな情報探索方法や形式で情報を求めて、製品を探索・購入すると思える。

これを見ると、今の既存製造業のビジネスを維持したまま、製造業がダイレクト・マーケテインンぐに参入することに矛盾も感じる。消費者は自分にふさわしいものを探したいのであり、既存製品ラインから自分にふさわしいものを選択したいのではないからである。

つまり、今まではBetterなものを探すのが消費者の基本購買行動だった。これからは、その精度はさまざまあっても、Bestな商品を、もっと言えばカスタマイズも含めて探したいのだろう。つまり、すべてのカテゴリーで、Easy OrderやBTOが選ばれる可能性があるのだ。

このように推論していくと、ダイレクト・マーケティングの行きつく先は、顧客とどのように直接対話し、どのようなサービスを顧客ごとに直接提供するかであり、大量に販売するための販売チャネル対策でないことを、痛感したのである。

来週も、ad tech Kansai 2015が開催される。ここでは、新しいマーケティングの話、コミュニケーションのためのクリエィティブなど、多岐にわたるTopicsの情報交換が行われる。もちろん、このような基礎的な内容を、理解し議論することは必要である。

そして、その傍ら自分たちの事業が、消費者とともに、Digitalを使ってどう変わるのかということも考えないといけない。

マーケターだけが、Digitalを活用するのではなく、消費者もDigitalを使いこなしているのである。きちんと、消費者の環境変化も推測しながら、自分たちのビジネスを考えないと足元が揺らぐのかもしれない。

私は、ad tech Kansai 2015で、[ B-8 ] データ活用とオートメーション化による近未来メディアプランニングとはに登壇するが、初日の「Opening Night Networking Party」では、ぜひこのようなことも含めて、意見交換をしたい。意見・アドバイスのある方は、ぜひお話しさせてください!!

ダイレクト・マーケティングの定義を考えるとヒントあるかも。Direct Summit 1日目の気づき

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今日から、Direct Summit 2015に参加するために鹿児島に来ております。このDirect Summit 2015は、dmg:events Japanが主催する、完全招待制のカンファレンス(合宿)になります。

ホテルから見える、桜島

ホテルから見える、桜島

場所は、鹿児島城山観光ホテルという、非常に落ち着いた環境の良い場所で2日間のカンファレンスが開かれます。

その初日のキーノートは、大広の松浦信裕さんの、ガンホーの橋本裕之さんの講演でした。講演の中で、通販事業は、プロダクトとサービス提供の両方が必要なことを話をされていた。この中での話は、「ガンホーの舞台裏を知りたくないか?詫び石の誕生やヒット作連発の秘話を公開」という週刊アスキーの記事にきれいにまとめられている。

さて、その講演を聞いているときに、ところでダイレクト・マーケティングの定義は何か疑問になった。直接販売、通信販売はInternetの登場以前からある。しかし、Internetの登場後、ダイレクト・マーケティングは、過去の通信販売のInternet化と意味が違うはずだと思ったからだ。

日本語のWikiopediaの「ダイレクトマーケティング」には、以下のように書かれている。

ダイレクトマーケティング(direct marketing)とは、標的消費者として慎重に選ばれた個人あるいは法人から直接反応を獲得し、リレーションシップを構築していくマーケティングの方法であるが、今日的な意味においては、マーケティングの一部でもマスマーケティングの対照となるものではなく、情報テクノロジーの驚異的な進化により、マーケティングの発想と技術を革新させたもの、ととらえるべきである。

何とも、短くしかもわかりにくい。

英語のDirect Marketingのページの出だしの定義とは大きく異なっている。

Wikipediaの情報が、必ずしもすべて正しいとは限らないが、日本語の定義には、以下のような視点が欠落しているかもしれない。

  • お客様とのコミュニケーション方法
  • お客さまから頂けるデータをより良い製品・サービスにつなげるマーケティングのプロセス

商品を購買してもらう時には、コンビニにはコンビニ流の、百貨店には百貨店 流のコミュニケーションが存在する。ダイレクトマーケティングには、ダイレクトマーケティング 流のコミュニケーションがあるはずであるが、日本の多くの製造業がオンライン販売に出るときに、コミュニケーションの設計を最適化しているであろうか。このコミュニケーションにより、そのダイレクトマーケティングのお店のBrandは決まると思うので、商品の配置同様に重要なテーマだと思う。

次に、ダイレクトマーケティングでは、さまざまなデータが取得できる。メーカーにとっては、直接販売で、直接顧客と対峙できることも大きなメリットだ。もちろん、さなざまなInternetの技術を使うことでも、データが取れるが、重要なのはそのデータの活用方法だと思う。事業側からすると、高いコンバージョンスを作るために、データを見ることが多いと思うのが、一番良いのは、良い商品・サービスを作ることが重要だと思う。

つまり、ダイレクトマーケティングは、販路の拡大のために事業化するのではなく、より良い顧客との関係づくりと顧客のニーズに向き合うことではないだろうか。

Direct Summit 2015のオープニング

Direct Summit 2015のオープニング

今回のDirect Summit 2015では、そんな基本的なことも考えられる、非常に良い機会になっている。

NFL2015開幕の直前の選手の解雇。ドラマ多すぎ。

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私のBlogの説明にあるように、私はアメリカン・フット・ボールが好きである。とりわけ、NFL(National Football League)のファンである。今年も、今週、9/10(アメリカ時間)に開幕である。

NFLでは、開幕直前の9/6に最後の選手の契約を行わないといけない。というか、選手の数を53人までに絞らないといけない。このような選手との契約のスケジュールは厳密に決められている。

今年も開幕直前のこの日曜に、多くの選手の契約が切れ、解雇された。勝負の世界はとても厳しい。今年の解雇リストを見てほしい。本当に、多くの選手が解雇されている。

その中で、アメリカのメディアで多く取り上げられているのが、Tim Teabowという選手だ。

Tim TebowのNY Jetsのジャージ

Tim TebowのNY Jetsのジャージ

実は、私の好きなNew York JetsのQBも務めたこともあり、私もジャージを持っているし、実際に球場で見たこともある。このTim Tebowが、今年はフィラデルフィア・イーグルスのクォーター・バックになったのであるが、本番直前の9/6にイーグルスを解雇された。

Tim Tebowは、自身のtwitterで、

Thanks and Coach Kelly for giving me the opportunity to play the game I love! Romans 8:28

とTweetしている。なぜ、このTim Tebowの解雇がこんなに話題になるか少し理由を考えてみたい。

Tim Tebow

Tim Tebow

(1) 今回の解雇で、NFLに戻ってこないと思われるから

1987年生までのTim Tebowにとって、NFLの歴史は安定していない。

  • デンバー・ブロンコス(2010年-2011年)
  • ニューヨーク・ジェッツ(2012年)
  • ニューイングランド・ペイトリオッツ(2013年)レギュラー前に解雇
  • フィラデルフィア・イーグルス(2015年)レギュラー前に解雇

つまり、2013年以後はNFLの本試合に出ていない。2014年には契約もなかったのである。そのため、今年が最後と思われていたのかもしれない。そして、このように契約がスピーディーに変わるのもNFLの特徴であり、それも受け入れないと行けない。

Tim Tebow @ Florida

Tim Tebow @ Florida

Tim Tebow @ Florida

(2) 大学では輝かしい活躍をした選手だったから

アメリカのPro Sportsも、大学時代の活躍は重要だ。そして、Tim Tebowは、名門フロリダ大学のQBとして活躍した。確かに、右肩の故障などにも悩まされたが輝かしい活躍を見せた。しかし、プロ入りでは困難を極めるとも言われていた。

(3) 敬虔なクリスチャンだから

これは、私にもわからない。しかし、彼は敬虔なクリスチャンであり、Tebowのインスタグラムには聖書の引用などの写真が多い。

このように、NFLというPro Sportsにおいて、その人や背景にもドラマがある。これが、スポーツの良いところであり、2度と同じシーンに出くわさず、ドラマが多くなる理由だろう。

さぁ、今年もNFLが開幕する。何度ドラマを見て、感動して、悲しむか、楽しみである。

Let’s Kickoff!!!

KICKOFF

KICKOFF

マーケティングに使うRのための本紹介。今からでも遅くない。そして、簡単なものも。

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前回のBlogの記事「実務で使う統計手法は、5つ。すごい、そんなシンプル?」は、大変話題になり、公開2日間で、20,000PVを超えるアクセスになった。

はてなブックマークでは、約1000人の方が話題にしてくれたし、GigaZineでも、9月2日のヘッドラインニュースとして取り上げられた。

そして、直接読んだとの感想も頂き、私としては嬉しい限りである。その中で、ソフトとして「R」を取り上げた。そこでは、「R」の紹介だけだったので、少しマーケッターの方向けの情報を、ここで紹介したいと思う。

まずは、Markezineのサイトには、「R」に関するまとめのエントリーがある。「実践!WebマーケターのためのR入門一覧」には、ソフトのインストールの方法から、基本的な分析やグラフの作り方まで解説があります。

ネットのページよりも、手許に本を見ながら読みたいという方におすすめなのは、多少高いのですが、共立出版の「Rで学ぶデータサイエンス」シリーズから、

マーケティング・モデル (Rで学ぶデータサイエンス 13)」( 2010/12/8)里村 卓也 (著), 金 明哲 (編集)

を、おすすめしたい。この本では、実際にRのプログラミングについても多くの部分が割かれており、初心者でもわかりやすい校正になっているだろう。この本を読んで、理解できたら、他の共立出版の「Rで学ぶデータサイエンス」シリーズを読んでみても良いだろう。

なお、この2人が書いた最近の本では、「 マーケティング・データ分析の基礎 (シリーズ Useful R 3) (2014/10/24)」里村 卓也 (著), 金 明哲 (編集)という本も出ている。この「シリーズ Useful R」というのは、先のRで学ぶデータサイエンス」の後継のシリーズであり、より理論から応用によったシリーズになっている。

これだけ、このように「R」を使ったマーケティング分析を行うためには、必要な情報がかなり充実している。また、ユーザーも多くなったので、マーケティングに特化したRのOff会などがあっても良いのかもしれませんね。

実務で使う統計手法は、5つ。すごい、そんなシンプル?

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昨日、このBlogでも開催を告知した、「2015年9月1日の日経Big Dataのセミナーの内容完成。メディアの出稿金額とリーチの関係の数式も初公開!」の「データ分析と数学を基にしたマーケティングの実践」というセミナーが無事に終了しました。Marketing & Mathematics という、一瞬かけ離れた内容にも関わらず、50名程度の聴講者がいたのには、驚きでした。

左から2人目が、私。中央が、渋谷さん。その隣が内野さん。

左から2人目が、私。中央が、渋谷さん。その隣が内野さん。

このセミナー、冒頭の渋谷 直正さん(日本航空 旅客販売統括本部Web販売部 1to1マーケティンググループ アシスタントマネジャー)のお話がとても参考になりました。

まず、渋谷さんはご存知のように、2014年に「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞され、ビジネス・サイドにおける、データサイエンスのリーダー的存在です。

その渋谷さんの「実務で使う分析手法は5つで十分、マーケターこそデータサイエンティスト候補」という講演は、多くの示唆に富んだものでした。

まず、みなさんが気にしている5つの手法とは、

  • クロス集計
  • ロジスティック回帰
  • 決定木
  • アソシエーション分析
  • 非階層的クラスター分析(k-meansなど)

の5つです。統計の教科書にはさまざまな手法が出てきますが、マーケターが実務で使うのはこの5つ程度だと説明されるのです。でも、この説明には、私も思い当たる部分があります。東大の数学の授業で、「人の顔の表情と、その表情からうける印象の関係」を数学的に議論していた時に、最初にやるのは、「よく表情の変わる人のデータ」と「無表情な人のデータ」のクラスター分けは最初に行い、その後数学に持ち込んだりします。また、ある時には、決定木をつかって、関係ある因子を洗い出したりします。その意味では、この5つで満たされるのかもしれません。

渋谷さんの「実務で使う分析手法は5つで十分」は、私も合意するところです。

次に、「マーケターこそデータサイエンティスト候補」という部分ですが、やはり問題意識を持っている人が分析を行わないといけないのでしょう。ただし、エクセルや情報システムに任せる部分もあると思うので、そこは相手に任せて、何をどう分析して、何を改善したいのかを明確にして、分析することが必要なのでしょう。

たまに、「データを見ていたら、次の手がわかる」という人がいますが、私は違うと思います。「どのようにしたいかは決まっている。データを見て、その戦略を作る」が正しいのだと思います。みなさんは、恋人探す時に、さまざまな人のデータを眺めて、その中から選びますか?いや、付き合いたい人が決まったら、その人のことを調べてアプローチするのではないでしょうか?

今回の渋谷さんの講演、新しい発見もあり、また私の考えを整理できる部分も多く、本当に勉強できました。

このセミナー、最後に内野さんと3人でパネルディスカッションがありました。その中で、感じたことをいくつか?

以外と、Big Dataブームの時に話題になった本を読んでいる人が少ないかもしれません。ブームは一過性かもしれませんが、良書は永遠なので、再度ここで以下の3冊をお勧めします。この3冊は統計の本ではなく、企業の中に、Data分析に基づく文化を作るために参考になる本です。

Thomas H. Davenport Quotes

Thomas H. Davenport Quotes

「分析力を武器とする企業」では、企業の中のデータ分析の事例が多くまとめられており、マーケティング以外にもデータ分析が事業を支援することが多くまとめられております。

「分析力を駆使する企業 発展の五段階」は、「分析力を武器とする企業」のまとめの本で、企業の中に分析の文化をどのように根付かせるか?どのような組織で行うべきが。どのようなリーダーシップが必要かまとめられています。

「データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」」は、まさに1データ・サイエンティストの活動記録のような本で、どのようなツールを作るか、どのようなレポートをするかまとめられています。

これらの本は、とても参考になります。統計の本を読みながら、この本も読むことを強くお奨めします。

次に、分析に使うソフトはパネルで聞かれたのですが、その時には、リンクは紹介できなかったので、ここできちんと紹介します。現在は無料の分析ソフトがいくつかあり、有名なのは、Rです。本家のサイトは、当然英語なので、日本語のサイトとなると、

が、とても参考になるでしょう。このツールでは、まさに渋谷さんが説明された5つの手法がこのソフトで網羅されています。そのほかにも、以下のソフトが非常に便利です。

  • RStudio
    • Rを、プログラムというよりは、画面操作で簡単に扱えるようにしたもの
  • Tableau
    • データの可視化ツール。本製品は有料ですが、トライアル版もあります。
Rの画面

Rの画面

さまざま、現在のデータ・サイエンティストにはツールも用意されているのです。もちろん、最初はエクセルで十分なはずです。

最後に再度、次世代の渋谷さんを目指していう皆さんに。ぜひ、実務者の皆さんが、分析の目的を明確にして、シンプルな分析で、事業貢献できたという事例を作ってください。そして、実務の問題は、統計の難しさではなく、実務に対する貢献度であることもお忘れなく。

そして、もし複雑な問題、または先が見えなくなったときには私のようにアカデミアに近い人に相談いただくのも、一つの方法だと思います。その時は、コンタクトをお待ちしています。

後日、Rの参考書を以下にまとめました。

こちらも、ご参考ください。

マーケティングに使うRのための本紹介。今からでも遅くない。そして、簡単なものも。

ad tech Kansai 2015 「データ活用とオートメーション化による近未来メディアプランニングとは」の打ち合わせ終了

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ad tech Kansai 2015まで、残り2週間ですね。今年も、光栄なことにモデレーターとして、[B-8]「データ活用とオートメーション化による近未来メディアプランニングとは」に参加させていただくことになりました。そして昨日、スピーカーの方と打ち合わせ終了しました。

原田 博植さん、長崎 貴裕さんと、ヘルシアを飲みながら打ち合わせ中

原田 博植さん、長崎 貴裕さんと、ヘルシアを飲みながら打ち合わせ中

今回のパネルはまず、スピーカーが素敵です。

  • 原田 博植さん(写真 左)
    • 株式会社リクルートライフスタイル アナリスト
  • 長崎 貴裕さん(写真 右)
    • 株式会社インテージ INTAGE.inc

お二人とも、ad tech Kansaiは去年に続いての登壇です。そして、原田さんは、UI/UXなどのユーザーの行動やコンテンツ接触が得意です。長崎さんは、さまざまなメディアの接触の専門家です。

つまり、二人いらっしゃると、コンテンツのクリエーションのオートメーションも、メディア投資のオートメションも両方お伺いできそうなのです。

実は、『Web広告研究会セミナー「マーケティングサポートツールの最新状況 ~マーケッターの業務がこう変わる~」が、終了。面白かった。 』というセミナーを先週開催しました。確かに、この時のオートメーションはメール・マーケティングが中心でした。しかし、このセッションは、「近未来」がテーマなので、この後起きそうな、または起きて欲しいオートメーションについて、議論したいと思います。

ぜひ、データ・サイエンティストの方、広告主・事業主のマーケティング担当の方。そして、企業の将来の事業設計を行っている方は、9/16(水) 14:00~14:50に、グランフロント大阪のトラックBのお部屋にお越しください。[B-8]「データ活用とオートメーション化による近未来メディアプランニングとは」ですよ。一緒に議論しましょう。

アドテック関西の部屋割(トラックAは4F)

アドテック関西の部屋割(トラックAは4F)

そうそう、まだ有料パスを購入していない方もいるかもしれませんね。こっそり、割引コードをお伝えしますね。

アドテック関西2015のパス購入ページで、チケットを選んだら、最後のプロモーションコード入力欄に

SPEAKERxslX7TkW

を、入力してください。少し安くなるはずです。ちなみに、このトラックに参加するには、Full Conference Passでないと、入ることはできません。

そうそう、私はad tech Kansaiに初日から参加して、初日のネットワーキング・パーティーには参加しますので、、ぜひそこでも声をかけてくださいね。いろいろと、議論しましょう。

さぁ、これからパネルディスカッションの準備します。