これから、ECサイトを自社で立ち上げたい、または自社のECサイトがあるがそれを改善したいと思っている方も多いと思います。

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ECの難しさは、Webサイトの構築にあると、多くの方が思っていると思います。確かに、アメリカの教科書にはWebサイトのエクスペリエンス設計が重要だと書いてあります。ところが、日本はそれに加えて、実は既存のお店の優秀さとも戦わないといけないということを忘れてはいけません。
以下の首相官邸のYouTubeの動画をご覧ください。
この動画のサービスは、日本人にとっては非常になじみのあるものですが、これをYouTubeの動画にして説明しているということは、外国の方にとっては、日本独特のサービスであり、日本の流通のサービスが優れている点なのでしょう。
皆さんも、大型のショッピングセンターなどで、セルフレジが導入されていますが、多くのお店では、お店のスタッフが立っているレジに買い物客が並びます。これは、日本のお店の接客スタッフのサービス・レベルが非常に高く、自分で慣れないセルフ・レジの機械で戸惑うよりスムーズに買い物ができると考えているわけです。

an old style cash register.
ところで、現在のECサイトはどのようなサービスでしょうか。実は、上記の例で言う、セルフ・レジ・サービスなのです。それも、商品がどこにあるかを探して、商品に関する情報を自分で読んで、比較検討して、レジでチェックアウトする。すべて、お客様任せのサービスです。日本では、このセルフ・サービスと、お店のサービスは当然、お客様にとって競合になり、お客様は便利な方を選択するのです。
このように、実は日本で良いECサイトを作り成功するということには、米国よりもはるかに難しいといえるでしょう。そんなこともあり、今回「ECサイトにおけるユーザー分析とエクスペリエンス設計」というセミナーに登壇します。
この中では、「日本ではオムニチャネルというものが、本当に存在し、それがお客様の望むものなのか」から、議論をしたいと思います。さらには、「製造業」がECに進出する場合の困難さと、「小売業」が「自社製造」を行いECを行なう場合のビジネスの違いについても、少し議論できたらと思っています。
コンサルタントになって、早くも10ヶ月、さまざまなお客様と一緒に仕事をさせていただき、勉強させていただいたことも多く、ぜひそれをベースに、議論が出来ればと思っています。興味のあるかたは、ぜひご来場ください。最後に、相談会もありますので、そこではぜひ私の仕事の質問、セミナーに関するFeedbackなども頂けたらと思います。
「ECサイトにおけるユーザー分析とエクスペリエンス設計」セミナー詳細
- 日時
- 2016年9月30日(金)14:00~17:00(受付開始 13:30)
- 場所
- トラストシティ カンファレンス・丸ノ内(Room3+4)
- 参加費
- 無料(定員100名)
- セッション概要
- 基調講演「日本でオムニチャネルは実現できるのか」(私の担当)
- セッション1「ECは単純なカタログ通販から、エクスペリエンス主導型コマースへ」
- セッション2「エクスペリエンス時代の顧客接点としてのEコマースのあり方」