企業のWeb担当者で、HTMLを書ける人がどれだけいるのだろうか。私自身は、大学時代にプログラムの授業を受けていたし、花王に入社してからも、Fortran, C, Perl, Lispなどを利用していたので、HTML2というころから、Webのマーク・アップ・ランゲージを書いていた。
最初の頃というか、実際に1999年までの花王のWebサイトのコーダーとしても、働いていた。HTMLも、進化をし、HTML 3の時代には、手でほぼ書いていた。その頃は、CSSもないので、手で書く方が見通しが良かった。一方、HTML4の時代になり、CSSやJavaScriptが有用になると、HTMLは手で書かず、私自身は、Perlを使って吐き出していた。そして、HTML5が主流になった今は、実はまたHTML5の技術をきちんと使えていなかったりする。
ところで、現在企業において、HTML5のコーダーを、育てることは、一般的にはかなり厳しいだろう。また、これだけネットワークが発展しているときに、すべて自分のまわりの顔の見える人とWorkという時代でもない。しかし、HTML5に優秀な人も探しにくい。
そこで考えたのが、昨日20144/14に発表されたHTML5 Japan Cupの協賛である。この賞は、最高賞金350万円と非常にゴージャスな企画にもなった。そして、花王の実際のサイトを活用して、再構成してもらうという賞まで作ってもらった。「花王製品カタログサイトを徹底的にリ・デザインしてください!(仮)」である。HTML5 Japan Cupリードしてくださる、html5j.org 管理人の白石俊平さんのサポートもあり、ようやく昨日のHTML5 Japan Cupの発表に間に合った。
今は、企業の中にすべての知識や技術が集まる時代ではなく、多くの優秀な方たちとコラボする時代である。そんな時代だからこと、企業が外に出て、そのカテゴリーのスペシャリストと積極的にあって、そこから得られたものを、お客様に提供する時代だろう。
今年1年は、このような外部の方たち、特にカテゴリーの異なる方たちとのネットワークを強くして、次の10年間も戦える体制を築きたい。もちろん、私自身の成長も大きなテーマなのであるが。
あ、それと、花王賞の説明資料も、公開しますね。