夏休み企画:いや、生涯勉強。私の東大での活動

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しかし、大人になってお盆に帰ること以外に、こんなに夏休みの研究、教育活動をするのは、初めてというくらい、今年の夏休み期間中は、充実しそうです。今年は、父親がなくなってから、13年の年になり、お盆も重要なpool

行事です。まぁ、でも忙しい時というのは、私のスケジュールも、仕事のスケジュールも一緒に忙しくなることは、本当に不思議ですよね。

 

さて、今年の夏休み最初の企画は、なんと東京大学の社会数理実践研究で、スタートします。社会数理実践研究 は、大学院生に産業界での問題を説明して、数理科学を応用して、問題にアプローチしてもらう取り組みです。このような、産学連携のプログラムは、私自身10年近く、参加してきたので、取り組み方も、学生の接し方も、理解し始めていますが、大学院生にとっては、非常にハードルのある取り組みでしょう。

それは、なぜでしょう。夏休み企画:近未来ハイスクール ダイアログ「正しい仕事の選び方」のように、大学を就職のための中間地点と設計している子供にとっては、大学の学びは、就職までの中間地点と認識されているでしょう。しかし、大学院で研究を行っている院生にとっては、就職という意識は意外と明確になく、それゆえに社会人というものをあまり意識してとらえていません。大学院生は、そのまま大学に残るのであれば、プロの研究者とは何かという難しい問題を考えないといけません。実は、大学院とは「学び」の場所でも、「社会人」の場所でもあるのです。この社会数理実践研究では、多くの大学院生は、初めて大学の先生以外の社会人と、一緒に研究を行います。

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つまり、 社会数理実践研究自身が、大学院生にとっては研究でもあり、社会人トレーニングでもあるのです。このような社会人と一緒に研究するトレーニングが多くなり、社会人との研究方法を学んだ大学院生が増えれば、今まで以上に産学の連携を行える人材が増えて、日本の研究の速度も向上するのではないでしょうか。

なぜか、この夏休み期間中は、小学生の教育、高校生と社会人との対話、そして大学院生の研究まで、さまざまなことに参加できて、久しぶりに自由研究を行っているような感じです。

今年の夏休みの私のその他の活動について

 

コードアワード2017の審査員を行わせていただきます。というか、楽しみなコードアワード

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この歳になると、本当にさまざまな人に声をかけてもらうことが本当にうれしいです。それが、ビジネスだろうと、そうでなくても、

この間も、大きな企業の若手の方から連絡があり、社内勉強会でお話頂けませんかとの相談を頂いた。内容は、今後のその企業を成長し続けるために、みんなで議論するために、さまざまな外部のケースを話して欲しいとのこと。そして、担当のメンバーと打ち合わせをさせて頂き、私の考えもお伝えして、快諾した。こんな若手がいる企業は素敵だし、私自身この方たちと会話することで成長できると思った。

そして、似たようなお話を株式会社D2Cから頂いた、「コードアワード2017」の審査員である。もちろん、担当者の方に最初に声をかけて頂いた時に、とあるPartyの会場だったが、快諾したのを覚えいている。審査員といえば、以前にACCのインターテクティブ部門の審査員を行わせていただいたことがあるが、それほど経験は多くない。でも、そんなチャレンジが、自分にとっては楽しく、学べるのである。

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コードアワード2017

このコードアワードは、デジタル領域に特化した広告賞であり、とてもユニークである。参考に2016年の受賞作を見て欲しいのであるが、サンスターGUMのG・U・M PLAYのような啓蒙型の広告・Utilityから、長崎新聞配達ルート データMAP化プロジェクト「The Way」のようなデータ分析方法まで多岐に渡っている。

まさに、Digitalを使った広告だが、どの広告賞にもエントリーしにくいという、まさにイノベーションが詰まった広告賞だと思っている。多くの広告主や事業主にエントリーしてもらいたいし、ぜひ審査では多くのDigital ○○を審査会で、見て、感じたいと思う。

なお、募集期間は、2017年3月22日(水)~5月8日(月)午前9:59までである。

今から、審査会が楽しみである。

広告取引の透明性は、広告主の意思が必要。そして、広告をより良いものにすることが、

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2017年も1ヶ月が終わりました。日本の多くの企業は、3月決算が多いので、そろそろ今年度予算の確認を行わないとと思っている方も多いのではないだろうか?

ところでその中で、広告予・実算の管理を、メディア出稿の確認から行っている日本企業はどれだけいるのであろうか?このBlogを読んでいる日と人の中には、広告予算がないので、広告取引を行ったことがない方もいらっしゃるだろう。そんな方のために、少し広告のお金の話をしましょう。

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領収書

皆さんは、企業のお金を使って、「モノ」を買うときには、どうするでしょうか。高額の商品・サービスの購入であれば、(1)見積もりを取って、(2)上司の判断を仰ぎ、(3) モノの購入を行い、(4)モノの納品確認を行ない、(5)企業として費用の処理を行うのでしょう。

モノの納品確認とは、そんなに難しいことではなく、書籍の購入の場合、その費用の処理の時には、「領収書」と「本」を一緒に上司に見せて、「領収書」の処理に進むという、極めてシンプルなステップなのでしょうが。

では、広告の場合は、どうでしょうか。新聞、雑誌の広告の場合は、掲載誌を確認して、広告が出ていることを確認して、費用を処理します。もちろん、自分で購入できない場合には、広告主が、広告代理店にお願いをして、「広告掲載誌」を取り寄せて確認を行ないます。

テレビ・ラジオに関しては、多くの広告主が、広告代理店にお願いをして、広告出稿の確認を行なってもらっています。実はこのあたりから、広告主が、費用処理を行う前の、「モノ」の確認の意識が薄くなってきています。

では、インターネットの広告ではどうしているのでしょうか。答えは、「何もしていない!」のです。インターネットの広告担当の方からは、「配信レポート」をもらっているので、「モノ」の確認していります、という反論を頂きそうです。では、その「配信レポート」は、合っているのでしょうか?

本の購入の事例では、「領収書」と「1冊」という情報で、上司は本の購入を承認するでしょうか?インターネットの広告の取引では、「領収書」と「何回」という情報で費用処理がされており、そかも「何回」といった、本来であれば、誰でも確認できるように透明性が求められる部分が、ad serverという、black boxになっているのです。

極端に言うと、広告主のこのインターネットの広告の費用処理は、その企業の会計処理のルールにあっておらず、企業犯罪の温床になりかねないのです。

この議論、昨年広告処理の透明性の問題で、ある代理店が問題になりました。しかし、じつは広告主のこの費用処理の方が、問題なのです。広告主は、「現物」確認ができない「モノ」の購入を20年近く行ってきているのです。

こんな恥ずかしいこと、もう辞めませんか?先進国では、日本くらいだけでしょう。この取引が許されているのは?諸外国では、広告の出稿管理をしているad serverに、第3者に定期的に監査を行ってもらい、ad serverのレポートの正確さを確認しています。

そして、さらに進んでおり、広告の不正請求の温床になることに関して、広告主がきちんと、メッセージを出しています。

たとえば、このP&Gのchief brand officerのMarc Pritchardさんのスピーチを見てみましょう。

P&G自身が、広告の取引を確認し、さらに「恥ずべき詐欺的メディアを一掃する」と話しています。日本では、このようなメッセージは、広告主が行わない風潮があります。しかし、そのまま何もしないことは、実は企業の会計原則を破っていることにもなり、また詐欺的な広告媒体を残すことは、「広告の価値の低下」になります。

まずは、広告主の方は、上記のYouTubeで公開されいる、「Marc Pritchard, P&G, on Better Advertising Enabled by Media Transparency at IAB ALM (full video)」を見て、考えましょう。

そして、広告主のほうから、「広告取引の透明性」を話し始めませんか?

参考

Digital Marketing? いや、求められているのはMarketingだし、マーケッターこそ、自分というプロダクトの設計をしないと

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あけましておめでとうございます。今年は、2017年、平成で言うと平成29年ですね。私も、今年で50歳になります。私にとっては、25歳まで勉強の時間を頂いたので、丁度今年でビジネス・パーソンになって25年を向かえることになります。

さて、そんな折、昨年末に宣伝会議様に「デジタルマーケターのキャリアデザイン」という座談会にお呼び頂き、マードゥレクス 取締役 兼 CRM部/法人営業部部長の藤原尚也さま、オイシックス 執行役員 統合マーケティング部 部長 COCO(Chief Omni-Channel Officer)の奥谷孝司さま、ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員 チーフマーケティング オフィサーの富永朋信さまと対談させて頂きました。

藤原さまと、富永さまとお話しするのは、久しぶりでもあり、非常に楽しい時間を過ごしました。内容は、すでに書店に並んでいる、宣伝会議2017年2月号「時代を拓く45社のブランド構想」の「【座談会】 デジタルマーケターのキャリアデザイン 奥谷孝司×富永朋信×藤原尚也×本間充」ということにまとめられており、すでに読んで頂いた方も多いのではないでしょうか?

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宣伝会議2017年2月号「時代を拓く45社のブランド構想」

そして、本日「どうする?デジタルマーケターのキャリアデザインー4人の先駆者が徹底議論!」のページにも公開されいますので、ぜひご覧頂ければと思います。

この座談会の記事では、4人のキャリアの振り返り、そしてマーケッターとしてのキャリアについてお話をしています。その中で、「デジタルマーケター」という言葉を早く無くしたほうがいいと、話をさせて頂きました。そのことについては、宣伝会議2017年2月号「時代を拓く45社のブランド構想」を買って読んでいただくとして、ここでは、マーケッター自身の製品設計について考えたい思います。

RETIRED AND RELAXING

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マーケッター自身の製品設計、つまりキャリア設計です。

例えば、マーケッターにも以下のような時期はあるはずです。

  • 自分の能力を高める
  • 自分の能力を最大現活用し、成功を求める
  • 自分の能力や経験を整理して、業界に教育などで貢献する
  • 仕事から離れ、マーケッターを卒業する

特に、最近気になっているのは、定年が延びている大企業のマーケッターのキャリアです。定年を伸びることは非常に望ましいことだと思います。一方、定年のキャリアデザインの依存関係は、個人の考え方に大きく影響すると思います。個人の考え方とは、

  • マーケティングを通して、何を学びたいのか
  • 学んだことは、利益追求(ビジネス)だけに主に生かすか
  • ビジネスをいつまで行いたいのか

このようなことを整理しないといけないでしょう。人生設計は自分にしかできないことです。もちろん、必ず他人に迷惑はかけます。しかし、自分の人生設計を行わないことはもっと問題でしょう。「定年が伸びる」=「ビジネス・パーソンの時間が延びる」ではないと思うのです。自分のビジネス・パーソンの期間は、自分で設計してよいのです。もちろん、定年円満退職も一つの答えです。しかし、それが唯一無二の答えではないのです。

 

 

大学は、データサイエンスの強化を目指します。次は、産業界の受け入れと、継続的なチーム作りです。

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2016年12月21日に、文部科学省から「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」の拠点校の選定について」という文章が発表されました。これは、大学機関において、データサイエンティストと育成すると宣言いている文章で、拠点校を決めることにより、その活動を加速させるものだと思います。

拠点校に選ばれたのは、

  • 北海道大学
    • 数理的データ活用能力育成特別教育プログラム~データサイエンスセンター(仮称)の設置~
  • 東京大学
    • 数理・情報教育研究センターの設立
  • 滋賀大学
    • データサイエンス教育の全学・全国への展開-データリテラシーを備えた人材の育成に向けたカリキュラム・教材の開発-
  • 京都大学
    • データ科学イノベーション教育研究センター構想-21世紀のイノベーションを支える人材育成-
  • 大阪大学
    • 数理・データ科学の教育拠点形成
  • 九州大学
    • 九州大学「数理・データサイエンス教育研究センター(仮称)」構想

 

の6機関です。このように、アカデミアでデータサイエンスの強化を行うことは産業界でも望んでいたことではないでしょうか。これから、データサイエンティストが足りなくなると思われていたのですから。(「データサイエンティスト育成ネットワークの形成

東京大学 数理科学研究科棟

東京大学 数理科学研究科棟

」参照)

さて、問題は次は産業界なのではないだろうか。私がコンサルティングを行っているマーケティング部門からは、最近多くの会社からData分析部門の設置の相談を受ける。これは、おそらく2017年4月の新体制のことを受けての話だろう。そして、そのこと自身は非常に良い話である。マーケティングをデジタル化する意味でも、マーケティングを科学にする意味でも、非常に良い取り組みである。

企業にデータサイエンスを根付かさせるために必要なのは、棟梁にあたる、データサイエンスと実業の両方を行き来できるメンバーがいるかという視点である。この点については、前述の「データサイエンティスト育成ネットワークの形成」にも、解説されている。その中で使われている解説図が、以下の図である。

棟梁レベルが必要

棟梁レベルが必要

今、産業界では統計やデータの取り扱いが得意なオペレーターに近い人を求めているかもしれないが、実は必要なのは、どんな分析をするか、どんな照明をするか決められる棟梁レベルのデータサイエンティストである。このメンバーが、マーケティング部門のデータサイエンスチームにいなければ、ただ日々データを眺めるだけのチームになるだろう。

アカデミアは本腰を入れて、データサイエンスの強化を行います。次は、産業界の番です!!

 

Data Quality Management(DQM)は、重要。通常の科学では行っていること。マーケティングでも!

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ITPro Marketingに連載させていただいている、日本を復活させるB2Bマーケティングの新しい記事を公開しました。今回は、「B2B企業のマーケティング、データ分析の前にデータの精度が重要–KDDI 中東氏に聞く(後編)」です。

KDDIに転職された中東さんに、インタビューに伺いました」の続編ですが、今回も示唆に富んだ内容になっています。私が主張している、マーケティングのデジタル化では、多くのDataを活用します。そしてこのData活用のため、早くからData Scientistの重要性については議論されていました。

私も、Data Scientistの数が少ないと思っており、文部科学省の委員会でも、この点について議論させていただきました。「数学イノベーション委員会(第23回) 議事録」このように、Data Scientistについては議論がされており、さまざまな取り組みが進んでいます。

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Computing

一方、今回中東さんに伺った内容は、Data Quality Management(DQM)です。使う、Dataについて、整理・整頓、また必要な更新を行うという、Data分析の前の業務の重要性です。間違っているデータをどんなに分析しても正しい分析結果は出ません。これは、当然のことです。

マーケティングの中でのData分析でも、きちんとDataを整理・整頓・更新を行っているでしょうか。今回の「B2B企業のマーケティング、データ分析の前にデータの精度が重要–KDDI 中東氏に聞く(後編)」の中で、私の理科の実験の経験を書きましたが、科学でDataを分析するときには、このようなDQMは、必ず行っています。しかし、マーケティングにおいては、行っていない事例があるようです。

まずは、Data分析をする前に、Data自身の確認と分析を行うこと!今回は、そのことを中東さんからきちんと伺えました。ぜひ、皆さんも「B2B企業のマーケティング、データ分析の前にデータの精度が重要–KDDI 中東氏に聞く(後編)」を、ご一読ください。

そうそう、泣ける動画でBrandingって、どの国の人も好きなんですよね。

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みなさん、今日から11月ですよ。秋ですね。って、私の生まれた札幌では、冬なんですが。秋は、なぜか「読書の秋」「食欲の秋」と、ある意味「智肉」踊る季節ですね。そんな中、今回は芸術「智」のサイドから、Brandingを考えてみたいと思います。

もともと、CPG(Consumer Package Goods)の企業にいた私にとって、最初に「涙腺」とBrandingを考えさせられた動画は、みなさんご存知のP&Gのバンクーバー・オリンピックのCMでした。

このCM動画。お母さんにとって、「選手はあなたの子供ですよね」という、メッセージ。子供を持たない私でも、なぜか「ググット」きます。そして、Procter and Gambleは、このVancouver Olympic以後、Proud Spencer of MOSs というタグラインを使い続けるのです。今回のリオ・オリンピックでも

と、ブラジルの難しさに向かい合ったCMを流したのです。日本で流れなかった理由は、よくわかりません。グローバルにこのフォーマットのCMが流れたのですが。

ところで、このような動画は大手、そしてアメリカだけなのかというと、そんなことはありません。私が、前職時代、P&GのCMを羨ましく思い、日本の企業の事例で学んだのは実は以下のCMです。

これには、YouTubeのサイトに行けば判りますが、他のバージョンがあります。この動画YouTubeのみの公開ですが、実に良くBrandingできていると思うのです。まさに、嫌われないCM。信じたいCMなのです。

このような動画広告、まだまだあるのです。このような「涙腺」つまり人の本質に触れるコミュニケーションは、いつの時代にも求められており、ad technologyでは解決できない方法です。

私は今、コンサルティングにいますが、このようなことも考えながら、日々仕事をしております。マーケティングは「対人力」だからです。