ダイレクト・マーケティングの定義を考えるとヒントあるかも。Direct Summit 1日目の気づき

標準

今日から、Direct Summit 2015に参加するために鹿児島に来ております。このDirect Summit 2015は、dmg:events Japanが主催する、完全招待制のカンファレンス(合宿)になります。

ホテルから見える、桜島

ホテルから見える、桜島

場所は、鹿児島城山観光ホテルという、非常に落ち着いた環境の良い場所で2日間のカンファレンスが開かれます。

その初日のキーノートは、大広の松浦信裕さんの、ガンホーの橋本裕之さんの講演でした。講演の中で、通販事業は、プロダクトとサービス提供の両方が必要なことを話をされていた。この中での話は、「ガンホーの舞台裏を知りたくないか?詫び石の誕生やヒット作連発の秘話を公開」という週刊アスキーの記事にきれいにまとめられている。

さて、その講演を聞いているときに、ところでダイレクト・マーケティングの定義は何か疑問になった。直接販売、通信販売はInternetの登場以前からある。しかし、Internetの登場後、ダイレクト・マーケティングは、過去の通信販売のInternet化と意味が違うはずだと思ったからだ。

日本語のWikiopediaの「ダイレクトマーケティング」には、以下のように書かれている。

ダイレクトマーケティング(direct marketing)とは、標的消費者として慎重に選ばれた個人あるいは法人から直接反応を獲得し、リレーションシップを構築していくマーケティングの方法であるが、今日的な意味においては、マーケティングの一部でもマスマーケティングの対照となるものではなく、情報テクノロジーの驚異的な進化により、マーケティングの発想と技術を革新させたもの、ととらえるべきである。

何とも、短くしかもわかりにくい。

英語のDirect Marketingのページの出だしの定義とは大きく異なっている。

Wikipediaの情報が、必ずしもすべて正しいとは限らないが、日本語の定義には、以下のような視点が欠落しているかもしれない。

  • お客様とのコミュニケーション方法
  • お客さまから頂けるデータをより良い製品・サービスにつなげるマーケティングのプロセス

商品を購買してもらう時には、コンビニにはコンビニ流の、百貨店には百貨店 流のコミュニケーションが存在する。ダイレクトマーケティングには、ダイレクトマーケティング 流のコミュニケーションがあるはずであるが、日本の多くの製造業がオンライン販売に出るときに、コミュニケーションの設計を最適化しているであろうか。このコミュニケーションにより、そのダイレクトマーケティングのお店のBrandは決まると思うので、商品の配置同様に重要なテーマだと思う。

次に、ダイレクトマーケティングでは、さまざまなデータが取得できる。メーカーにとっては、直接販売で、直接顧客と対峙できることも大きなメリットだ。もちろん、さなざまなInternetの技術を使うことでも、データが取れるが、重要なのはそのデータの活用方法だと思う。事業側からすると、高いコンバージョンスを作るために、データを見ることが多いと思うのが、一番良いのは、良い商品・サービスを作ることが重要だと思う。

つまり、ダイレクトマーケティングは、販路の拡大のために事業化するのではなく、より良い顧客との関係づくりと顧客のニーズに向き合うことではないだろうか。

Direct Summit 2015のオープニング

Direct Summit 2015のオープニング

今回のDirect Summit 2015では、そんな基本的なことも考えられる、非常に良い機会になっている。

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