ad tech New York 2014に参加した。日本のマーケティング負けていない。でも、マーケティングが….

標準

マーケティング国際カンファレンスad tech New York 2014に参加した。今、この記事は、その帰りの飛行機の搭乗前に書いている。新鮮な記憶のうちに、感じたことを整理したいからだ。

ad tech

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このad techが何かという説明は、ここではしない。多くのこの記事を読んでくださっている方には、ad tech Tokyoや、今年から始まるad tech 関西は、すでに知られているだろう。なので、今回のコンテンツの概要から話そう。

Key Note にInnovationのコンテンツが登場した

そう、ad tech New Yorkのスタートは、”Not Impossible – How Brands will Change the World with Mick Ebeling”である。TEDxのスピーチで、すでに多くの読者の方が、Mick Ebelingのことは知っているだろう。

彼の、Not Impposible Labsは、マーケッターではない。むしろ、Makerであり、Innovatorである。その彼が、

Commit
Then figure it out
やることを約束し、それからやり方を考えよう

と話しかえるのである。やれるかどうかではなく、やるのである。これは、今のマーケッターの考えとは違うのかもしれない。そして、最後に、

Help One. Help Many.
Who is Your One?

と締めくくる。マスマーケティングと、Brandをマーケッターが定義するやり方のアンチ・テーゼに聞こえる。

このセッションを、最初に持ってきたのは、ad techとしてのあるメッセージがあるのであろう。私は、いろいろなことをInspireされた。

  • 大企業から、Maker/Creator/Innovator へのPower Shift
  • 今までのビジネスの方法から、新しい方法への移行
  • マーケッターにより求められる創造力の必要性

などである。

今回の、EyeWriterにしても、後半に話す、Project Danielにしても、大資本を必要としていないし、やりながら創るし、ガレージ風なところできちんとした製品を作っている。まさに、30年前にパソコンを作っていた、シリコンバレーのカルチャーが、パソコンだけでなく、通常のものを、コンピューターを使うことにより可能になったのです。この本質は、とても重要だ。つまり、今までの大企業の、大資本、人口集約型のビジネスの方法は、不要なのである。むしろ、やりたいこと、やるべきことを探し、その解決法を考えることが重要なのである。

これを、マーケティングに置き換えると、今までの方法をきちんと見つめなおし、その商品・サービスを求めている人、その商品・サービスで助かる人に、何ができるかを考えるべきだということなのだろう。

Internetの登場から、20年。きちんと、ネット/コンピューターを使って、ビジネスを再編すること。このことが、重要だ!Webを使うこと、そんなマーケティング・コミュニケーションを考えることなど、ちっぽけな話だし、意味がないのかもしれない。

コンテンツは、スピーカーも含め、日米に差はない

以前は、ad tech New Yorkで聞いたことが、その後のad tech Tokyoでしばらく後に語られる。そんな、アメリカの先行感があったが、今年はあまりない。依然として、CMO不在の日本に対して、すでに、CMTO(chief marketing technology officer)に進化し始める問題はある。これは、でも現場のマーケッターは無実であり、経営者が有罪なので、議論の対象外だろう。

その意味では、今年はコンテンツにも、スピーカーにも差はないとおもった。

むしろ、重要なことは、デジタルの進化は、もうマーケッターには理解・実行不可能な領域になったことかもしれない。まだ、今年もSNSの話をしている。透明性の高い投稿は?エンゲージメント係数が? データ分析の興味はあるが、具体的な解決策ははなさない。

実は、マーケティングの領域はすでに総合学問/科学の領域になり、旧来の狭義のマーケッターだけでは、やりこなせないのだと思う。この読者の中に、自分でHTMLを書いて、サーバーを作って、データ・ベースで分析できる人がひるだろうか。自慢ではないが、私はできる。でも、多くのマーケッターはそれは誰かがやるものだと言う。では、そのメンバーは、マーケティング部門にいるだろうか?きっといない。それでは、今のDigital Marketingは、行えない。自分だけでは無理だと自覚して、早くさまざまな専門家を巻き込むべきだ。

ロケットは物理学者だけは飛ばしていない。高度な数値計算者、それを高速計算する情報処理の専門家、そして有人飛行の時には、生物・医学の専門家。帰ってきたロケットについては、地球にない物質を運んでいないか確認する、化学者などの協力のもとに、ロケットは飛ぶ。

マーケッターは、早くマーケティングの管制官になり、それぞれの専門領域を、専門家に手伝ってもらうべきだ。

今、ad techが進化していない。Digital Marketingが進化していないと他人事で批判するのは気持ち良いが、じつはそれは、マーケティングの非力さを認めることになる。「まず、マーケティングを進化させる。そのために何をするか=Commit:Then figure it out」だ!

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