私は現在Brand Summit 2014というカンファレンスに出席している。非常に気づきの多い2日間をすごし、本日が最終日である。
当然、デジタル・マーケティングについて考えて、情報交換して、議論しているのである。そして、最近私が考えている「同名異義語」、それを普通の人はルールの変更というのかもしれないが、そのことを思い出したので、少しこの考えを披露したい。
(1) 動画広告
ここでの動画広告の同名儀後は「TVコマーシャル」と「ネット動画」である。
TVコマーシャルには以下のような特徴がある。
- 長さは、15秒か30秒
- どの時間に流れるか視聴者は知らない
- コマーシャル自身は、テレビ・プログラムの人気の力を借りて、見られる
- お金のある限り、流せる
一方ネット動画には以下のような特徴がある。
- 長さに、制限はない
- 見たい時に、多くの場合検索することで、いつでも、どのデバイスでも見られる
- 動画自身は、動画自身に見るべき理由や、他の人に紹介したい理由などがあれば、見られる
- 配信自身には、あまりお金はかからない。
つまり、似て非なるものである。そして、このことを頭で理解して実際に行うのは難しいので、昨年のBrand Summitでお会いしたROBOTさんの力を借りて、花王で初めてネットだけでしか流さない動画を作ってみた。それが、「花王 サクセス 育毛トニック WEB限定ムービー」である。
しかし、このように今までに、似たことを行っていることについて、いくらルールが違うといっても、実際に行うのは大変である。
そして、私自身は、現在2つ目の同名異義語と戦っている。それが「販売」である。つまり、「店頭販売」と「On Line販売」である。
店頭販売
- 商品の品ぞろえは、お店との相談
- 価格設定もお店しだい
- 売れれば売れるほど良い
- 売れないと、店頭から消える
On Line 販売
- 品ぞろえは、メーカーの私たちの考え方次第
- 初期価格は自分たちで決められるが、Amazonのようなプラットフォームでは、他のお店の価格に合わせて自動的に変更される
- つまり、人気のある商品は、メーカー直販以外の、流通さまのECとの戦いが熾烈になり、価格競争になりがち。
- 売れなくても、品ぞろえから消えることはない
- SKUに制限なく、品ぞろえ可能
いや、まだまだ理解していないことも多いだろう。このように、DigitalいやITを活用したマーケティング領域には、同名異義語がたくさんあって、きちんとそれぞれの定義や本質を理解しないと、失敗をするのだろう。
でも、失敗は重要だ。まずは、頭で理解したこと、実際に行ってみる。このことが、一番重要かもしれない。