何気なく、Facebookでいんようし「ウォルマートが広告テクノロジーベンチャー企業を買収」との記事に人気が集まっている。このような、小売業界によるテクノロジー企業の買収は、今に始まった話ではない。
実は、Wallmartは、@WalmartLabsという組織を作り、すでにWalmartにとってのDigital強化を取り組んでいた。事実、この@WalmartLabsは、シリコンバレーのMountain Viewに存在している。
そして、Walmartのお客様とのコミュニケーションにDigitalが加わることを理解して、Digitalの戦略の強化を行っていた。以下のような将来の顧客とのコミュニケーションを予測しながら。
そして、今回は、広告テクノロジーの専門企業アドケミー(Adchemy)社を、買収して取り込む。この会社は、eCommerce領域での検索強化が得意な分野であり、WalmartもEC強化に本腰を入れるという表明であろう。そして、このDigitalの強化は、非常に明確なLoad Mapで行われている。
確かに、現在Digitalの強化は必須アイテムであるが、従業員を教育する猶予は少ないし、最適なリーダーがいない。このような場合、Digitalに強い企業を買収して取り組むというのは、最適に近い解なのだ。
もともと、Walmartは、Digitalのチームが、San Bruno(YouTube 本社の斜め前)にもOfficeを持っており、技術の理解とパートナー(買収先?)探索に躍起になっているのかもしれない。
このような、動きは、英国のTescoにも見られるし、今後も進むだろう。ひょっとしたら、逆にDigital/Ad Techの会社が既存の事業会社を飲み込むこともあるのだろう。
もはや、Digitalを勉強せずに、何もしないことは、このゲームから退場させられるか、誰かに飲み込まれることになるのであろう。
日本の企業でも行っている会社はある。小売では、ローソンがシリコンバレーに進出している。この活動の取材記事が、ワールド・ビジネス・サテライトのサイトにもありますが、Digitalをきちんと勉強して、どの企業に取り込むか。これは、本当に待ったなしの課題であり、時間を待っていても解決されないテーマでしょう。
日本の企業で、マーケティングのDigital戦略が弱いと思って悩んでいる人は、Digitalの強化でできること、超えられることの明確化と、その組織への取り込み方を検討して、幹部に説明し、早く実行すべきでしょう。待っていても、解決しないのですから。