Digital技術は、やはり産業を変えている。正しくは、進化させている。しかし、その領域の既存の事業者からすると、異業種参入の大きな、革命に感じる。
2014年の5/5~5/7に開催されていた、Disrupt NY 2014で発表された、Minkは、化粧品業界の常識を大きく覆す、異業種参入だ。この記事にプレゼンテーションVideoがあるが、プリンターで化粧品を作ってしまうというものである。今までは、化粧品といえば、ある量の混合タンクや、プレスの機械など、いくつもの工場の装置が必要だった。それが、プリンターだけで良いのである。
既存、化粧品事業者からすると、異業種参入という言葉を使うが、実は化粧品を誰でも作れる時代になり、本当に作りたい人に、権利が移動したとも考えられる。今までは、”作れるという権利”が大きな既得権益だったのが、”作りたいという意思”に負ける時代になったのである。
これは、Digital技術により、プロセスをシンプルに、モジュール化することからきているのかもしれない。
そして、もう一つの最近の異業種参入は、GoogleのShopping Expressである。これは、商品をお店から、自分の好きな場所まで、商品を即日届けれくれるというサービスである。Googleお得意のデータ整理、検索の副産物である。体験記事は、Gizmodeにあるが、これは、EC専業事業主からすると異業種の参入に見えるだろう。しかし、既存のお店からすると意外な助け人かもしれない。
Digitalでは、Dataを上手に扱うと、新しいビジネスが生まれることからきているサービスだろう。
この2つの例からも、Digitalの本質を考えると、新しいビジネスも生まれるし、逆に既存の事業者にとっては、大きな競合の登場になるだろう。
今、マーケッターが考えないといけないことの中に、Digital Marketingに加え、Digitalを活用した事業そのものがあることを忘れてはいけないだろう。