ad tech San Francisco 2014のすべての日程を終了して、これから日本に戻る、San Francisco 空港にて、今週の経験をまとめようとしています。
大きく感じたのは、Programmableや、Mechanization というテクノロジーのキーワードが、広告ではなく、コンテンツの領域に浸透し始めたこと。そして、Story Tellingという、キーワードも合わせて多くのセッションで聞いたことです。
まず、Programmaticですが、今まではRTBなどの広告の領域の話では、よく出来てきたのですが、この話が、Webサイトのコンテンツや、テレビの放送の話でも出てきました。例えば、テレビでは、Set Top Boxの番号で、ふさわしいコンテンツと広告を送信できなんだろうかと、日本ではあまり議論されていない話が、2日目のKey Note 「John Battelle, Executive Chairman, sovrn – The Evolution of Digital Marketing: From Content Marketing to Programmatic」で、話題になりました。このような話は、日本では、あまりされていないと思うのですが、確かに技術的な話です。そして、そのセッションでも、技術があり、それにビジネス・メリットがあれば、今までの方法を変えても良いのではないかという議論がありました。ここは、日本での、今までの方法を維持しながら、新しい技術を取り入れる議論とはことなると思います。
私はこのセッションの話を聞いて、まず今起きているDigitalの技術進化を導入するかしないか白紙の状態で、まず明確に議論すること。そして、ビジネス・メリットがあるなら導入するというステップが、必要なこと実感しました。とかく、技術者は導入するために、技術の説明をするのですが、そこは一歩引き、技術の可能性と、ビジネスのメリットを検討してから、導入提案の話に行くべきなのでしょう。
次にStory Tellingですが、こちらが気になったのは、San Franciscoという、技術の街においても、この単語が出て聞かたことが重要だと感じました。つまり、ある意味現在、技術進化のフェーズではなく、応用・活用のフェーズに入ったため、この単語がad tech SFでも、出てきたのではないでしょうか。
最後に、今回も日本人ツアーとして参加いただいた皆さんに感謝します。セッション終了後に、みなさんと感想を言い合えること、そして知識を保管できることは、カンファレンスの理解が高まるだけではなく、日本に戻ってすぐ行えることのヒントを頂けました。
そして、日本のマーケッターの方へは、技術やマーケティングの知識のGapは非常に小さくなっていると思います。重要なのは、明確な方向性を決めて、前に進める意志と、一緒に進めるパートナーとのネットワークだと思います。何も、遅れなどないのです。一緒に活用するアイディアを真剣に考えれば、日本初の新しいDigital Marketingが、どんどん生まれてくるのではないでしょうか。